幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百九十四話 そして…

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「ピピピ、ピピピ、ピピピ」
と、電子音が鳴り響く、その音と共に重いまぶたをゆっくりと開ける。

「…?」

頭が痛い、昨日徹夜して恋愛漫画を読んでいた所為だろうか?

「薬…あったっけ?」

頭痛薬と言えば○ファリンだが、在庫があるのかわからない、取り敢えず布団の中にいると2度寝をしてしまう可能性がある為出る。

「…なんか…長い夢を見ていた様な…」

夢を見たと言う記憶はあるが、それがどんな夢なのだったのかは覚えていない、よくある事だが、何故か気になる…

「ま、夢だし、関係ないか!」

そんな事よりも学校へ行く準備だ、早く制服に着替えて朝食を食べるとしよう。

そう言ってパジャマを脱いで、制服を着る、下着の色は上下違うが、別に体育とかないし、見せる事もないので別に問題ないだろう。

「—-!起きたのー?」

下の階から母の声が聞こえる、どうやら思った以上にゆっくりと着替えていたらしい。

「もう起きてるよー!」

「なら、早くしなさーい!朝ご飯冷めるわよー!」

「はーい!」

それは困る、冷めている朝食は美味しいが、温かい方が断然美味しい。

すぐに着替えを終わらせて下に降りる、居間に入ると既に朝食は置いてあって、今日は和風の朝食だ。

白米
納豆
さけ
味噌汁
牛乳

牛乳は和風?と思うが健康には良い為気にしない。

「あれ?お父さんは?」

「もう仕事に言ったわよ、ほら、貴女も早く食べなさい、学校遅刻するわよ?」

「はーい、いただきます。」

両手を合わせて合掌する、なら誰もがやるマナーだ、食材にも命は宿っている、日本は無宗教と言われているが、それはそんな事をする必要がない程素晴らしい国という事だ。

山に行けば山の神が
川に行けば川の神が
米を食えば米の神が
物を大事扱わないと可哀想

そうこれはアニミズムと言われ、生物、無機物問わずに全てのモノに霊は宿ると言われているもので、アニミズムと言う信仰を日本人は持っている。

日本人は無宗教でなく多宗教だ
結婚する文化
埋葬する文化
規律を守る文化など、近代国家になる前からこれがとなっている。

アニミズムと言うのはなのだ。

「ご馳走様でした。」

という事で、自分がこの前調べた知識を頭の中で回想しながら朝食を食べ終えて、歯を磨く、マスクをする必要がない為、顔のお手入れ(歯磨き等)は大事なのだ。

「行ってきまーす!」

「待って!お弁当!」

「あ!!」

靴を履いて外に出ようとした時に母に止められる。

「全く、なんで忘れるかなぁ」

「えへへ、ありがとうお母さん!」

弁当をカバンに入れて、今度こそ、学校に向かう。

「行ってきます!」

「行ってらっしゃい。」

そう言って外に出る、今日もいい天気だ。
そうして学校に向かっていると、校門でいつもの人達を見つける。

「おはよう!ミュウちゃん!」

「Fuck you」

「え?」

「『おはよう』だってよ、人を無視するとは随分と偉くなったもんだな?」

アメリカから引っ越してきた金髪の子と
それの幼馴染みの黒髪の男
…そして

「いや!別にそんなつもりは…」

「どうでもいいけど、こんな所にいちゃ邪魔だから行くぞ。」

「うん」

髪を金色に染めた、学年1のイケメン、そして女子からの人気も高い男がいた。

そしての初恋でもある…けど

「なんだろう…なんか変な感じ」

ムカムカと言うか、嫌な予感がすると言うか、とにかく変な感じだ。

「…ま、いっか」

そう言って自分も校門を通る。
3人で歩いているのは

「ねぇねぇ今度遊びに行かない?」

金髪の男 佐藤海斗

「金がねぇからパス」

黒髪の男 織村瑛人

「同じく」

金髪の女性 ミュウ•フローラ

3言われている3人だ。

——————————————————————
外伝2~英雄~ 完

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第10章 ~動き始めた歯車~



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