395 / 680
第9章 外伝2 〜英雄〜
第三百八十六話 無意味な事(女神アマス戦11)
しおりを挟む
鏡花水月
本来は、鏡に映った美しい花と水に映った美しい月の意。 それらは目には見えても見るだけで、実際に手に取ることができないことからいう。
この「鏡花水月」はその力を人間に使い、「分身」そして「虚像」を作る事が出来る。
簡単に言えば相手に使える「影分身」だ。
「さらに!」
アリエルの力でその「影」にも同等の力がある「本物」となっている。
「憤怒の罪」の男が「神器」を使う能力の強化版だ。
「いくぞ!ミュウ!シルフィ!」
「うん!」
「はい!」
1人がダメなら2人、2人がダメなら4人、数の力を使って女神に戦いを挑む!
「へぇ考えるのをやめてゴリ押し戦法にしたんだ…無意味な事を」
「そんなもん、やってみなきゃわかんねぇだろ!!!!!」
エイトはそう叫ぶと「分身体」と共に女神アマスに総攻撃を仕掛ける、体力の限界が近いが、これだけ多ければ休むことも出来る。
(分身体の数は1人当たりおおよそ100人)
「皆んな!エイトに続けェェェェ!!!!」
「私達もです!エイトさんとミュウ様に遅れを取ってはいけません!!!!!」
本物は後方で体力の回復に勤しむ、先程啖呵を切っていたが、実際の所心臓はバクバクで、呼吸もしづらい程苦しい。
特にエイトに関しては今日だけで何回も死にかけている、ミュウ達と違い一歩間違えればあの世に確実に行っていた。
「成る程、本物は後方で体力回復を狙っています…か」
「どうだろうな?そんな見え透いた事をすると思うか?」
エイトの「分身体」はハッタリをかまして女神アマスにこの偽物の100人の中に本物がいるかもしれないと思わせる。
「へぇ…挑発…ねぇ…フフッ」
「何がおかしいの!?」
ミュウの分身体はそう叫ぶ
いくら「プログラム」の力があるとは言え、こちらは3人合わせて約「300」人
どんなに協力でもこれだけの数がいるのなら十分に勝機はある…筈なのだ。
「おかしいですよ、だって…」
女神アマスは右手で人差し指だけをまっすぐ伸ばし、他の指をグーの形にする。
「私にとって数なんて関係ないんですから。」
「…え?」
一体に何を言っているのだろうか?と、シルフィの分身体は思う。
こんなにも数がいて、さらに「英雄」「魔王」「剣姫」と言う普通の兵士ならまだしも彼らは歴戦の猛者、女神相手とは言え、そこまで言われる必要はない筈だ…
「見せてあげますよ、これが"プログラム"の真の力…」
不気味に笑い、「分身体」に人差し指を向けながら一言
「Delete」
「…え?」
エイトが驚くのも無理はない、たった今まで300人以上はいた自分達の分身体が綺麗さっぱり、跡形もなく消え去ったのだ。
——————————————————————
限界…時間が足りな過ぎる
本来は、鏡に映った美しい花と水に映った美しい月の意。 それらは目には見えても見るだけで、実際に手に取ることができないことからいう。
この「鏡花水月」はその力を人間に使い、「分身」そして「虚像」を作る事が出来る。
簡単に言えば相手に使える「影分身」だ。
「さらに!」
アリエルの力でその「影」にも同等の力がある「本物」となっている。
「憤怒の罪」の男が「神器」を使う能力の強化版だ。
「いくぞ!ミュウ!シルフィ!」
「うん!」
「はい!」
1人がダメなら2人、2人がダメなら4人、数の力を使って女神に戦いを挑む!
「へぇ考えるのをやめてゴリ押し戦法にしたんだ…無意味な事を」
「そんなもん、やってみなきゃわかんねぇだろ!!!!!」
エイトはそう叫ぶと「分身体」と共に女神アマスに総攻撃を仕掛ける、体力の限界が近いが、これだけ多ければ休むことも出来る。
(分身体の数は1人当たりおおよそ100人)
「皆んな!エイトに続けェェェェ!!!!」
「私達もです!エイトさんとミュウ様に遅れを取ってはいけません!!!!!」
本物は後方で体力の回復に勤しむ、先程啖呵を切っていたが、実際の所心臓はバクバクで、呼吸もしづらい程苦しい。
特にエイトに関しては今日だけで何回も死にかけている、ミュウ達と違い一歩間違えればあの世に確実に行っていた。
「成る程、本物は後方で体力回復を狙っています…か」
「どうだろうな?そんな見え透いた事をすると思うか?」
エイトの「分身体」はハッタリをかまして女神アマスにこの偽物の100人の中に本物がいるかもしれないと思わせる。
「へぇ…挑発…ねぇ…フフッ」
「何がおかしいの!?」
ミュウの分身体はそう叫ぶ
いくら「プログラム」の力があるとは言え、こちらは3人合わせて約「300」人
どんなに協力でもこれだけの数がいるのなら十分に勝機はある…筈なのだ。
「おかしいですよ、だって…」
女神アマスは右手で人差し指だけをまっすぐ伸ばし、他の指をグーの形にする。
「私にとって数なんて関係ないんですから。」
「…え?」
一体に何を言っているのだろうか?と、シルフィの分身体は思う。
こんなにも数がいて、さらに「英雄」「魔王」「剣姫」と言う普通の兵士ならまだしも彼らは歴戦の猛者、女神相手とは言え、そこまで言われる必要はない筈だ…
「見せてあげますよ、これが"プログラム"の真の力…」
不気味に笑い、「分身体」に人差し指を向けながら一言
「Delete」
「…え?」
エイトが驚くのも無理はない、たった今まで300人以上はいた自分達の分身体が綺麗さっぱり、跡形もなく消え去ったのだ。
——————————————————————
限界…時間が足りな過ぎる
0
お気に入りに追加
887
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる