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第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百八十二話 ジリ貧戦(女神アマス戦7)

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そしてそれが最大の弱点でもあり、この戦いの切り札ともなる。

女神達に一撃を喰らわせ、ほぼ即死のダメージを与える方法は女神アダマスに喰らわせた「神殺しの矢える•キール

それが決まればどんなに圧倒的な差がある絶望的な状況下であろうとも勝つことが出来る。

「邪魔よ!!!!!」

「「っ!?」」

「英雄」「魔王」「Sランク」この言葉を聞くだけでもエイトとミュウが相当な実力者だと言うのはわかるだろう。

しかし所詮は「人間」もしくは「魔族」視点、「女神」からすればただの塵芥ちりあくたと変わりないのだ。

女神アマスはエイトとミュウを吹き飛ばし、上空にいるシルフィに向かって跳躍して右足を掴む。

「っ!?」

「知ってます?人間は地上よりも空中の方が圧倒的に不利なんですよ?」

女神アマスはそのまま地面に向かって叩き落とそうとする。

「シルフィ姉様!!!」

「シルフィ!!!」

アリアとエルは叫びながら術式を展開してシルフィを助けようとする…が

「させないわ!!」

「キャァァァァァァァァァ!!!!!!!!????????」

女神アマスは術式を展開しているアリアとエルの方向に目掛けて、シルフィを投げつける。

「シルフィ姉様!?」

「おっとと!」

投げ飛ばされたシルフィをアリアとエルは受け止める、いくら「厄災」と「暗黒神」とは言え、身体は子供だ、大人の体であるシルフィを受け止めるのは相当辛い。

「術式を展開しないと不味いですわよ?」

右手で魔力を貯めて、先程投げたシルフィ達に目掛けて、強力な魔力弾を撃ち込む。

「ガッ…クッ…は!?」

「シルフィ!みんなぁ!!!」

女神アマスに吹き飛ばされ、何とか体勢を立て直したエイトとミュウだったが、そのせいでアリア達の元へ助けに行くことができない。

「キャァァァァァァァァァ!!!!!!!」

「ガァァァァァ!!!!!!!」

本来であればギリギリ間に合う筈だったが、シルフィが来た事により、油断してしまい女神アマスの攻撃をモロに喰らう。

「フフッ回復が間に合うのかしら?」

女神アマスは不敵に笑う、しかしアリアとエルならすぐに回復してシルフィも治すだろう…しかし

「ジリ貧だな…」

とエイトは思う
敵は回復も使わず、「プログラム」の力で治している、これに何の意味があるかと言うと

MP
エイトの「引き継ぎ」
ミュウの「ダウンロード」
アリアとエルの「術式」 はどれもMP、マジックポイントを使う、つまり「有限」いつかは使えなくなり、負ける。

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すいません、データが吹き飛んで急遽今書いていました。
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