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第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百八十一話 抗う絶望戦(女神アマス戦6)

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「馬鹿な!?いくら手加減したとは言え、貴女達は致命傷を負ったはず!」

「回復魔法でどうにかなる程度なら致命傷だろうが、なんだろうが、まだ戦える証拠なのよ!」

「行きますよ!ミュウ様!」

ミュウはそう叫ぶと隣にいたシルフィと呼応して、攻撃を仕掛ける。

「あたし達も行くよ!」

「おう!」

アリアとエルも復活して術式を展開する、相手は圧倒的な存在だが、諦めるわけにはいかない。

(ミュウが使った神殺しの矢エル•キールは威力は凄まじいが、その分警戒される、なんとかして隙を作らないと…)

と、エイトは思う、女神アダマスに勝利した時はエイトが瀕死の状態になり、ミュウが半分絶望して「勝った」と完全に思い込ませる事で何とか勝てた。

しかし、今回の相手はその事を理解している、かなり用心深く探りを入れるだろう。
(もっとも、ミュウ達を倒したと油断しているがそれとは別だろう。)

「クッ!!!!」

「魔王程度が女神に勝てるとでも!?」

ミュウの剣が女神アマスに弾かれて、アマスはその反動を狙って魔法を放とうとする。

「させない!!!」

「チッ!」

しかしアリアの術式による鎖がそれを止め、逆にエルが術式で女神アマスに炎の球を放つ。

その炎は爆裂の炎と化しミュウとシルフィは瞬時に逃げる。

「ゴォォォォォン」と言う音と共に熱風が巻き起こり、幾度もなく放たれた炎により、この一帯は当分の間草木が生える事はないだろう。

「シルフィ!」

「はい!」

しかし、ほぼ無傷の女神アマスはその爆炎の炎の中、追い討ちをかけようとしたシルフィの前に現れてまた激しい剣の撃ち合いが始まる。

「ミュウ!俺達も行くぞ!」

「うん!」

シルフィより剣技は劣るが、それでも「Sランク」の称号を貰えるほどの実力はある。

「アリア!エル!援護を頼む!」

「はい!兄様!」

「うむ!任せておれ主様!」

魔術に関してもアリアとエルの方が圧倒的に強い、エイト達はその力を「引き継ぎ」「ダウンロード」出来るが、本家には流石に敵わない(訳でもないが、使い方性能的に)

シルフィは高く跳躍すると、それと同時にエイトとミュウが一糸乱れぬコンビネーションで女神アマスと戦う。

「弱い癖にちょこまかと… !!!!!」

「その弱い奴に本気すら出せない奴がほざくな!!!」

「人間如きに本気を使わないのは良いけど、それが負けた言い訳とかつまらないわよ!!!」

どんなにエイト達に押されても本気を出さない女神アマス、女神としてのプライドがそれを許さないのだろう。

——————————————————————
「世界を救う為、世界を滅ぼす為、必要なのは圧倒的なる力」



IFルート
勇者カイトの洗脳によりミュウ達も裏切り、完全に心が壊れ

ルート1 DDダークデビルに入り世界を滅ぼす

ルート2 たった1人で勇者、女神、厄災を殺し世界を救い、その後
洗脳が解けて心の底から絶望するミュウ達を完全なる絶望の淵に落として殺す。

書こうと思いあまりにも救われない歴代最高の鬱展開と報われない終わりになりそうなので没にした案。

ちなみに描いたのは私ですw
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