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第9章 外伝2 〜英雄〜
第三百八十話 人間の意地(女神アマス戦5)
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「ハァ…ハァ…ハァ…」
「どうした?息が荒いぞ?女神アダマスはそんな姿見せた事ないぞ?」
神殺しの矢の力で不意打ちをして倒したとは言え、それまでは完全に劣勢だった。
「プログラム」の力により女神アダマスより強くなったが、どうやらその力にまだ慣れていない様だった。
「私の攻撃を躱したからと言って、調子に乗って…!!!!」
「プログラム」の力で傷を癒す、その隙を狙ってエイトは動く。
「隙あり!」
「バカめ!!」
火炎の剣を最も簡単に受け止める、右手で剣を止め、左手で治している。
「ガキィン」と言う音と共にエイトは「チッ」と舌打ちする。
「私は女神…女神アマスよ…貴方の様な下等生物に…負けるわけないのよ!!!!」
そして今度は治していた左手の方でエイトの前に黄金の魔法陣を展開させる。
「しまっ」
「死ね!エイト!」
「ゴウッ」と言う音と共にエネルギー波が放たれ、エイトは身体を貫かれながら後方へ吹き飛ぶ。
「ガハァァァァァァァァァァ…」
腹から大量の血が溢れ出し、地面に接触する度に血の溜まりが地面に付着する。
「ガハァ…ゴホッ…クッ…ッ!!!」
「引き継ぎ」で急いで回復する、エイトの身体は少しずつ傷口が塞がって行き、呼吸は酷いが、なんとか一命は取り留めた。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「あら?さっきの威勢はどこに行ったんですか?」
女神アマスはエイトを煽りながらゆっくりと歩く、勝利を確信したのだろう、先程と違いとても良い笑みをしている。
「貴方を殺せば、私に逆らう人間の1人が消える…私の失敗を知る存在は生きる価値はないのよ。」
「…ふざ…けんな…っ!!!」
勝手に転生させて、勝手に前世の記憶を持たせて、勝手に英雄にして、勝手に厄災を倒す様に言われたのに、その結果がこれか?
(…ふざけるなよ…世界の管理だなんだか知らないが…)
「勝手に人の人生を決めるなァァァァァァァァァ!!!!!!!」
まだ完全に治っていないが、治るのを相手が待ってくれるわけがない、ならこちらから行くまでだ。
「ミュウ!シルフィ!いつまで寝てるんだ!さっさと来い!」
「馬鹿ね、彼女達は瀕死の重体、動いたら死ぬわよ?」
女神アマスはそう言って煽りながら後ろを向く、すると
「な!?」
「「隙あり!!!!」」
ミュウとシルフィがすぐ目の前にいてXの字の様に女神アマスを斬る。
ダメージはなく服が破けただけだが、実はほんの少しだけ傷が付いている、それについても更に女神アマスの怒りに火をつける。
「アリア!エル!」
「はい!兄様!」
「主様!待たせてすまぬ!」
——————————————————————
土日も大会やらで忙しいので今週はこんな感じです。
「どうした?息が荒いぞ?女神アダマスはそんな姿見せた事ないぞ?」
神殺しの矢の力で不意打ちをして倒したとは言え、それまでは完全に劣勢だった。
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そして今度は治していた左手の方でエイトの前に黄金の魔法陣を展開させる。
「しまっ」
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「ガハァァァァァァァァァァ…」
腹から大量の血が溢れ出し、地面に接触する度に血の溜まりが地面に付着する。
「ガハァ…ゴホッ…クッ…ッ!!!」
「引き継ぎ」で急いで回復する、エイトの身体は少しずつ傷口が塞がって行き、呼吸は酷いが、なんとか一命は取り留めた。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「あら?さっきの威勢はどこに行ったんですか?」
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「…ふざ…けんな…っ!!!」
勝手に転生させて、勝手に前世の記憶を持たせて、勝手に英雄にして、勝手に厄災を倒す様に言われたのに、その結果がこれか?
(…ふざけるなよ…世界の管理だなんだか知らないが…)
「勝手に人の人生を決めるなァァァァァァァァァ!!!!!!!」
まだ完全に治っていないが、治るのを相手が待ってくれるわけがない、ならこちらから行くまでだ。
「ミュウ!シルフィ!いつまで寝てるんだ!さっさと来い!」
「馬鹿ね、彼女達は瀕死の重体、動いたら死ぬわよ?」
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「な!?」
「「隙あり!!!!」」
ミュウとシルフィがすぐ目の前にいてXの字の様に女神アマスを斬る。
ダメージはなく服が破けただけだが、実はほんの少しだけ傷が付いている、それについても更に女神アマスの怒りに火をつける。
「アリア!エル!」
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