幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百六十九話 駒 アマスside

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「やはり転生者は信用出来ませんね。」

私の名前はアマス、この世界オラクルの2代目女神だ。

彼…この世界の英雄エイト•マクラレンと初めて出会った時が158年前、そこから5年半も過ぎているとなると、163年と半年前、私は初代女神から座を引き継いで新しい女神となった。

私は初めて世界を治める女神となった為、初代女神からの引き継ぎにとても戸惑っていた。

そのせいで暗黒神と厄災のプログラムのミス…と言うよりもバグに気づく事が出来ず、さらに地球から来た私よりも遥かに格上の存在女神アダマスが現れて、その座を奪われてしまった。

エイトの婚約者、同じ転生者の1人ミュウ•フローラ、彼女達と初めて会った日で20年前、つまり今は25年半もの間女神アダマスに女神の座を奪われてしまった。

「でも、それももうお終い。」

あの男とその仲間達、信用する事は出来ないが、女神の力が徐々に戻ってきている事を考えると女神アダマスは人間如きに負けたらしい。

「死んだのかしら?」

まぁそんな事はどうでも良い、目的はほぼ達成出来た、後は

「でも…厄介ですよね、いくら手負いの相手とは言え、私が勝てなかった相手に勝ったのですから。」

女神アダマス、地球の神の中でも頂点に立つ存在、エイトの住む日本でさえ八百万やおよろずの神と言われる程多く存在し、宗教、文化、歴史、伝説、伝承、逸話、想像

文字通り幾千数多いる神々を世界終末戦争ラグナロクをさせないようにしていたのだ、文字通り化け物だ。

そんな化け物を倒した者達…神をも超える者達…

「…それに彼は何かを隠している…アリア…エル…まさか?」

でもそれだと納得できる、たかだか人間風情が女神アダマスを倒せるわけがない、あの2人アリアとエルは自分のミスで生まれた片割れである可能性が高い。

「いや、あり得ませんね、人間に殺される為だけに作られた道具と神に逆らった馬鹿の2体がいた所で無意味ですね。」

しかもたかだか人間と言う下等生物に負けるゴミ…いくら仲間になったとは言え勝ち目はないし、人間社会で生きていけるわけがない。

「となると…封印ですかね?」

それなら納得だ、封印なら倒すよりも簡単だ、後は解けないようにしておけばいい。

それなら勝ち目はある、封印さえ気をつければ、人間なんて簡単に殺せる、そう思うととても気持ちが楽になる。

「英雄、魔王、剣姫、厄災、暗黒神、今は必要な存在ですが、全てが解決したら、

全て解決したら、この5人を殺すように指示を出そう、逆らえば国家反逆罪、逃げても世界中が彼らを殺しに追いかけてくる。

「私は手を汚したくありません、人間と言う下等生物の為に私自ら動くなんて、恥ずかしい限りです。」

今は堕天してしまった為仕方なく、妥協しているだけだ。

女神である私がこんな屈辱を味わっているのに「仲間のおかげです」とかカッコつけているモブには消えてもらうのが1番良い。

「私の失敗を知っている人間は皆殺しにして、一からしっかりとやり直さないといけませんね。」

女神の所為で世界はこうなってしまったとか、変な噂を流されると信仰が下がってクビになってしまう、それだけは避けたい。
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「さてと、こんな空気の不味い所に長居する必要もありませんね。」

そう言うと女神アマスは徐々に取り戻した女神の力を使って何処かに移動する。

——————————————————————
初期設定だと女神アマスは滅茶苦茶ヘタレ女神でした(^◇^;)

  
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