378 / 680
第9章 外伝2 〜英雄〜
第三百六十九話 駒 アマスside
しおりを挟む
「やはり転生者は信用出来ませんね。」
私の名前はアマス、この世界の2代目女神だ。
彼…この世界の英雄エイト•マクラレンと初めて出会った時が158年前、そこから5年半も過ぎているとなると、163年と半年前、私は初代女神から座を引き継いで新しい女神となった。
私は初めて世界を治める女神となった為、初代女神からの引き継ぎにとても戸惑っていた。
そのせいで暗黒神と厄災のプログラムのミス…と言うよりもバグに気づく事が出来ず、さらに地球から来た私よりも遥かに格上の存在女神アダマスが現れて、その座を奪われてしまった。
エイトの婚約者、同じ転生者の1人ミュウ•フローラ、彼女達と初めて会った日で20年前、つまり今は25年半もの間女神アダマスに女神の座を奪われてしまった。
「でも、それももうお終い。」
あの男とその仲間達、信用する事は出来ないが、女神の力が徐々に戻ってきている事を考えると女神アダマスは人間如きに負けたらしい。
「死んだのかしら?」
まぁそんな事はどうでも良い、目的はほぼ達成出来た、後は邪魔者を消すだけだ。
「でも…厄介ですよね、いくら手負いの相手とは言え、私が勝てなかった相手に勝ったのですから。」
女神アダマス、地球の神の中でも頂点に立つ存在、エイトの住む日本でさえ八百万の神と言われる程多く存在し、宗教、文化、歴史、伝説、伝承、逸話、想像
文字通り幾千数多いる神々を世界終末戦争をさせないようにしていたのだ、文字通り化け物だ。
そんな化け物を倒した者達…神をも超える者達…
「…それに彼は何かを隠している…アリア…エル…まさか?」
でもそれだと納得できる、たかだか人間風情が女神アダマスを倒せるわけがない、あの2人は自分のミスで生まれた片割れである可能性が高い。
「いや、あり得ませんね、人間に殺される為だけに作られた道具と神に逆らった馬鹿の2体がいた所で無意味ですね。」
しかもたかだか人間と言う下等生物に負けるゴミ…いくら仲間になったとは言え勝ち目はないし、人間社会で生きていけるわけがない。
「となると…封印ですかね?」
それなら納得だ、封印なら倒すよりも簡単だ、後は解けないようにしておけばいい。
それなら勝ち目はある、封印さえ気をつければ、人間なんて簡単に殺せる、そう思うととても気持ちが楽になる。
「英雄、魔王、剣姫、厄災、暗黒神、今は必要な存在ですが、全てが解決したら、最も邪魔な存在」
全て解決したら、この5人を殺すように指示を出そう、逆らえば国家反逆罪、逃げても世界中が彼らを殺しに追いかけてくる。
「私は手を汚したくありません、人間と言う下等生物の為に私自ら動くなんて、恥ずかしい限りです。」
今は堕天してしまった為仕方なく、妥協しているだけだ。
女神である私がこんな屈辱を味わっているのに「仲間のおかげです」とかカッコつけているモブには消えてもらうのが1番良い。
「私の失敗を知っている人間は皆殺しにして、一からしっかりとやり直さないといけませんね。」
女神の所為で世界はこうなってしまったとか、変な噂を流されると信仰が下がってクビになってしまう、それだけは避けたい。
t
「さてと、こんな空気の不味い所に長居する必要もありませんね。」
そう言うと女神アマスは徐々に取り戻した女神の力を使って何処かに移動する。
——————————————————————
初期設定だと女神アマスは滅茶苦茶ヘタレ女神でした(^◇^;)
私の名前はアマス、この世界の2代目女神だ。
彼…この世界の英雄エイト•マクラレンと初めて出会った時が158年前、そこから5年半も過ぎているとなると、163年と半年前、私は初代女神から座を引き継いで新しい女神となった。
私は初めて世界を治める女神となった為、初代女神からの引き継ぎにとても戸惑っていた。
そのせいで暗黒神と厄災のプログラムのミス…と言うよりもバグに気づく事が出来ず、さらに地球から来た私よりも遥かに格上の存在女神アダマスが現れて、その座を奪われてしまった。
エイトの婚約者、同じ転生者の1人ミュウ•フローラ、彼女達と初めて会った日で20年前、つまり今は25年半もの間女神アダマスに女神の座を奪われてしまった。
「でも、それももうお終い。」
あの男とその仲間達、信用する事は出来ないが、女神の力が徐々に戻ってきている事を考えると女神アダマスは人間如きに負けたらしい。
「死んだのかしら?」
まぁそんな事はどうでも良い、目的はほぼ達成出来た、後は邪魔者を消すだけだ。
「でも…厄介ですよね、いくら手負いの相手とは言え、私が勝てなかった相手に勝ったのですから。」
女神アダマス、地球の神の中でも頂点に立つ存在、エイトの住む日本でさえ八百万の神と言われる程多く存在し、宗教、文化、歴史、伝説、伝承、逸話、想像
文字通り幾千数多いる神々を世界終末戦争をさせないようにしていたのだ、文字通り化け物だ。
そんな化け物を倒した者達…神をも超える者達…
「…それに彼は何かを隠している…アリア…エル…まさか?」
でもそれだと納得できる、たかだか人間風情が女神アダマスを倒せるわけがない、あの2人は自分のミスで生まれた片割れである可能性が高い。
「いや、あり得ませんね、人間に殺される為だけに作られた道具と神に逆らった馬鹿の2体がいた所で無意味ですね。」
しかもたかだか人間と言う下等生物に負けるゴミ…いくら仲間になったとは言え勝ち目はないし、人間社会で生きていけるわけがない。
「となると…封印ですかね?」
それなら納得だ、封印なら倒すよりも簡単だ、後は解けないようにしておけばいい。
それなら勝ち目はある、封印さえ気をつければ、人間なんて簡単に殺せる、そう思うととても気持ちが楽になる。
「英雄、魔王、剣姫、厄災、暗黒神、今は必要な存在ですが、全てが解決したら、最も邪魔な存在」
全て解決したら、この5人を殺すように指示を出そう、逆らえば国家反逆罪、逃げても世界中が彼らを殺しに追いかけてくる。
「私は手を汚したくありません、人間と言う下等生物の為に私自ら動くなんて、恥ずかしい限りです。」
今は堕天してしまった為仕方なく、妥協しているだけだ。
女神である私がこんな屈辱を味わっているのに「仲間のおかげです」とかカッコつけているモブには消えてもらうのが1番良い。
「私の失敗を知っている人間は皆殺しにして、一からしっかりとやり直さないといけませんね。」
女神の所為で世界はこうなってしまったとか、変な噂を流されると信仰が下がってクビになってしまう、それだけは避けたい。
t
「さてと、こんな空気の不味い所に長居する必要もありませんね。」
そう言うと女神アマスは徐々に取り戻した女神の力を使って何処かに移動する。
——————————————————————
初期設定だと女神アマスは滅茶苦茶ヘタレ女神でした(^◇^;)
0
お気に入りに追加
887
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる