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第9章 外伝2 〜英雄〜
第三百四十七話 勇者対魔王
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「!?」
「へぇ…貴方程度の人間でもこの程度なら防げるんだね。」
「ガキィン」とカイトの剣とミュウの剣がぶつかり合い、金属音が響き渡る。
(な…なんて強さだ…手が…痺れる)
なんとか防いだカイトだったが、勇者補正がかからないほどの圧倒的な力により、カイトは押される。
なんとか弾き返してミュウを吹き飛ばすが、吹き飛ばすと言うよりも体制を整える為にミュウが下がったに過ぎない。
「貴方相手には1割で十分かと思ったけど、余裕を持って1.5割で行くわね?」
「…は?」
勇者カイトは驚く、今の一撃は不意打ちとは言え、カイト自身は8割の力で止めていた。
「は…ハッタリを言わなくて良いよ?…ぼ…僕は勇者だよ?…勝てるわけないじゃん?」
「へぇ…勇者…ねぇ」
ゆっくりと振り子の様にミュウは動く、目線はしっかりとカイトを見つめ…睨みつける。
カイトは少し調子を取り戻し、ミュウを説得する。
「そうさ!僕は勇者だ!誰も僕には勝てない!僕は世界最強の人間なんだぞ!」
だから僕の所においで、と言おうとしたが、ミュウがそれを遮って話す。
「忘れてるの?私は魔王、貴方の天敵よ?」
「…は!?」
そう、学園時代もそうだが、忘れてはならない勇者と反対の職業は英雄だけではない、漫画、アニメ、ゲーム、小説、様々な分野で対となる存在…それは「魔王」
勇者カイトにとって英雄と「魔王」はまさに天敵
「さぁ…私を楽しませて?…木偶の棒」
「キィィィィィィィィン」と空気を斬る音と共に目に見えない程の斬撃がカイトに襲い掛かる。
「くぅぅぅぅ…」
全力の力でミュウの斬撃を防ぐ、しかし手が完全に痺れ、そして…
「ゴホッ!?」
「隙だらけよ?勇者様?」
右足でカイトの腹を蹴る、くの字に曲がり、口からゲロと唾液が混ざった液体が口からこぼれる。
「…汚いわね、エイト以外の唾液は飲まないから。」
「み…ミュウ…お願い…だ、し…正気に…戻って…」
「…うるさい、私は正気よ、貴方こそいい加減にして。」
くの字に折れ曲がり、跪いているカイトにミュウは近寄り、剣を収めて、カイトと顔を合わせる。
「ガシッ」と髪の毛を掴み顔を上げさせて、カイトとミュウの目が合う。
「…ミュウ?」
「………」
カイトは思った、久しぶりに彼女の顔を見たと、彼女の顔をまともに見たのは何年振りだろうか?
いつも彼女は照れていて(照れてない)
僕の事を見ると恥ずかしがって(気持ち悪いと思ってる)
何よりも相思相愛だった(片想い)
だけど、今は違う。
その顔はまさしく女の顔で、冒険をしている為厚化粧はしていないが、嗜み程度はしている。
しかしそれでもカイトの周りにいる女性達がブスに思える程の魅力を…美貌を持っている。
可愛い…綺麗…美しい…まさに天使の様な女性が今、目の前にいるのだ。
「私の身体綺麗だと思う?」
「え?」
どう言う事だろう?カイトは不思議に思い、目を見開く、その瞳はとても濁っていて、どこまで吸い込まれそうな程魅力的なものだ。
「どうなの?」
「綺麗…綺麗さ、君は穢れを知らない…そうだろ?」
まだ初めては全て残っていて、その全てをカイトは貰えると思っている。
キスも初夜も何もかも全てを…
しかし、それは全て幻だ
ミュウは「ニヤリ」と笑い、カイトを見つめる。
「分かってくれたか!?そうだよ!僕は君を…「残念ですね?」は?」
心から愛している、そう言うとして、ミュウに遮られる。…残念…どう言う事だ?
「私の身体はね?もう染まってしまったの、私の愛しい人の色に染まったの。」
「え?…は?…僕は…まだ…手も…」
「私の身体はエイトを求めているの、エイトがいないと生きていけないの、エイトの事しか考えられないの…エイトが私の全てなの。」
正直に言えばシルフィ、アリア、エル、そして母であるイリス、メイドのメイル、自身の大切な人達の事も考えている。
でも今のカイトには効果抜群だ。
「え…エイト?…あの…モブ…が」
「ええ、キスはもう何千回とやり、唾液も交換して、舌も絡めあって、何回それで絶頂した事があるのか私にもわからないわ。」
カイトを身体ではなく、完全に心を折ろうとしていた、今のミュウなら出来る、今のカイトは、あの頃よりも脆い。
——————————————————————
この章のザマァ展開の1つです。
楽しんでください(クリスマス?なにそれ?)
「へぇ…貴方程度の人間でもこの程度なら防げるんだね。」
「ガキィン」とカイトの剣とミュウの剣がぶつかり合い、金属音が響き渡る。
(な…なんて強さだ…手が…痺れる)
なんとか防いだカイトだったが、勇者補正がかからないほどの圧倒的な力により、カイトは押される。
なんとか弾き返してミュウを吹き飛ばすが、吹き飛ばすと言うよりも体制を整える為にミュウが下がったに過ぎない。
「貴方相手には1割で十分かと思ったけど、余裕を持って1.5割で行くわね?」
「…は?」
勇者カイトは驚く、今の一撃は不意打ちとは言え、カイト自身は8割の力で止めていた。
「は…ハッタリを言わなくて良いよ?…ぼ…僕は勇者だよ?…勝てるわけないじゃん?」
「へぇ…勇者…ねぇ」
ゆっくりと振り子の様にミュウは動く、目線はしっかりとカイトを見つめ…睨みつける。
カイトは少し調子を取り戻し、ミュウを説得する。
「そうさ!僕は勇者だ!誰も僕には勝てない!僕は世界最強の人間なんだぞ!」
だから僕の所においで、と言おうとしたが、ミュウがそれを遮って話す。
「忘れてるの?私は魔王、貴方の天敵よ?」
「…は!?」
そう、学園時代もそうだが、忘れてはならない勇者と反対の職業は英雄だけではない、漫画、アニメ、ゲーム、小説、様々な分野で対となる存在…それは「魔王」
勇者カイトにとって英雄と「魔王」はまさに天敵
「さぁ…私を楽しませて?…木偶の棒」
「キィィィィィィィィン」と空気を斬る音と共に目に見えない程の斬撃がカイトに襲い掛かる。
「くぅぅぅぅ…」
全力の力でミュウの斬撃を防ぐ、しかし手が完全に痺れ、そして…
「ゴホッ!?」
「隙だらけよ?勇者様?」
右足でカイトの腹を蹴る、くの字に曲がり、口からゲロと唾液が混ざった液体が口からこぼれる。
「…汚いわね、エイト以外の唾液は飲まないから。」
「み…ミュウ…お願い…だ、し…正気に…戻って…」
「…うるさい、私は正気よ、貴方こそいい加減にして。」
くの字に折れ曲がり、跪いているカイトにミュウは近寄り、剣を収めて、カイトと顔を合わせる。
「ガシッ」と髪の毛を掴み顔を上げさせて、カイトとミュウの目が合う。
「…ミュウ?」
「………」
カイトは思った、久しぶりに彼女の顔を見たと、彼女の顔をまともに見たのは何年振りだろうか?
いつも彼女は照れていて(照れてない)
僕の事を見ると恥ずかしがって(気持ち悪いと思ってる)
何よりも相思相愛だった(片想い)
だけど、今は違う。
その顔はまさしく女の顔で、冒険をしている為厚化粧はしていないが、嗜み程度はしている。
しかしそれでもカイトの周りにいる女性達がブスに思える程の魅力を…美貌を持っている。
可愛い…綺麗…美しい…まさに天使の様な女性が今、目の前にいるのだ。
「私の身体綺麗だと思う?」
「え?」
どう言う事だろう?カイトは不思議に思い、目を見開く、その瞳はとても濁っていて、どこまで吸い込まれそうな程魅力的なものだ。
「どうなの?」
「綺麗…綺麗さ、君は穢れを知らない…そうだろ?」
まだ初めては全て残っていて、その全てをカイトは貰えると思っている。
キスも初夜も何もかも全てを…
しかし、それは全て幻だ
ミュウは「ニヤリ」と笑い、カイトを見つめる。
「分かってくれたか!?そうだよ!僕は君を…「残念ですね?」は?」
心から愛している、そう言うとして、ミュウに遮られる。…残念…どう言う事だ?
「私の身体はね?もう染まってしまったの、私の愛しい人の色に染まったの。」
「え?…は?…僕は…まだ…手も…」
「私の身体はエイトを求めているの、エイトがいないと生きていけないの、エイトの事しか考えられないの…エイトが私の全てなの。」
正直に言えばシルフィ、アリア、エル、そして母であるイリス、メイドのメイル、自身の大切な人達の事も考えている。
でも今のカイトには効果抜群だ。
「え…エイト?…あの…モブ…が」
「ええ、キスはもう何千回とやり、唾液も交換して、舌も絡めあって、何回それで絶頂した事があるのか私にもわからないわ。」
カイトを身体ではなく、完全に心を折ろうとしていた、今のミュウなら出来る、今のカイトは、あの頃よりも脆い。
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この章のザマァ展開の1つです。
楽しんでください(クリスマス?なにそれ?)
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