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第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百四十六話 もう1つの対峙

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~村の外にて~

あの後、カイトの後を追ってきた
義理の妹 アイ•マクラレン 魔法使い
幼馴染み サユリ•サージャス 剣士

の2人と、その他大勢の女性達、恐らく今までの旅の中で仲間になったのだろう。

「この子達は僕の新しい妻達さ、この中にミュウ、君も入るんだ、とても素晴らしいだろ?」

「何馬鹿な事を言っているの?いやに決まってるでしょ?」

カイトの誘いにミュウは即答で断る、今の会話は「僕のものになれ」「嫌だ」と言う意味になる。

「カイト君、先ずはエイトを殺さないとミュウはおろか他の人達も救えないわよ?」

「そうそう、アイツは死なないといけないゴミなんだから、早く殺そうよ?」

「カイトお兄ちゃん、早く殺そう?私ずっと楽しみにしてたんだから♪」

サユリ、メグミ、アイはそう言って、エイトを嘲笑うかの様に見下す。

「兄様よりも格下のくせに、よくあそこまでイキれますね?」

「主様、彼奴ら痛ぶって良いのか?」

「ああ、2度とあんな風に言えない様に心を折って、徹底的にやってくれ。」

アリアとエルは殺意と憤怒と憎悪をアイ達に向けたまま、エイトに許可を貰う。

エイトもいい加減鬱陶しくなったのか、別にいいらしい。

「エイト、今回はアリア達に任せるの?」

「私達もストレスが溜まっているので発散したいのですが…」

「別にいいけど、殺すなよ?何度でも言うけど、勇者と言うのは色々厄介なんだ、全てが終わるまでは痛ぶるだけにしてくれよ?」

と、エイトはミュウとシルフィにも許可する。

勇者と言うのは本当に厄介な存在だ、もし偽者の勇者で、本物の力を奪っていたとなれば話は別だが、そうではないので諦めるしかない。

「俺はここで見ていればいいのか?それとも参加した方が良い?」

と、エイトは尋ねる。
ミュウ達はエイトの方を向いて

「エイトはそこにいてて、カイトは私が殺るから。」

「サユリは任せて下さい、圧倒的格差を見せつけます。」

「あたし達はアイとメグミを」

「主様の為にとことん痛めつけるのじゃ!」

と、反応する。
頼もしいと言う思いと反面、アイ達の醜い変わり様に、失望する。

(けど、アリアとエルちゃんは好感度アップではないと言っていた…って事はアイツらは裏切ったと言うことか?)

と、エイトは思う、別に恋仲に発展していない為、裏切ったと言う言葉は不適切だが、友情は少なからずあった為、そう言う意味では裏切ったとも言える。

カイトの後ろにいる女性達は黄色い歓声をあげている、カイトの勝利に疑いもしないのだろう、普通に考えればわかる事だ、

「さぁ、僕の胸に飛び込んでおいで!ミュウ!」

「(殺す気はないけどその気迫で)…殺す」

——————————————————————
戦闘パートに入る為、今日はここまでです。

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