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第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百二十六話 とりま食事で、

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「ろくなもんがないな…いやマジで、9割は食えないぞ?」

エイトはミュウが持ってきた山菜(?)を見てそう答える、この世界の食糧についてもエイトは"一応"調べている。

それを踏まえてミュウの持ってきた食材を見ると、本当に食べれる物が9割もないのだ。

「ええ!!死ぬの!?」

「うむ、即死ものもあるが…苦しみながら死ぬものもあるのじゃ…」

エルはそう言ってアリアに説明する、そこまで危険な物を何故持ってきたのだろう?

「ちょっと!折角持って来たのにその台詞は酷くない!?」

ミュウはそう言って怒るが、それがなら何も言わないが、何度で言う、のだ、言われても仕方ない。

「だったら食えるもんを持って来い…シルフィは何も言わなかったのかよ…」

「いえ、合流したのがついさっきなので、何も言えませんでした。」

それでもだ、まぁ暗くて見えにくい、と言うのはあるので今回は仕方ないとしておこう。

それでも見た目からして毒!と言う物ばかりで「よくこんな物を持ってこれたな!」と言いたくなる程だった。

「たく…ミュウ、取り敢えずその食材をくれ、食べれる物を調理するから。」

「分かった」

エイトはミュウにそう言うと食材を受け取り、料理を開始する。

「エイトさん、何をやっているんですか?」

「毒抜きや、毒の部分を剥ぎ取ったり、加熱したり…味は兎も角、そうすれば多少は食える所があるから、そうしてる。」

簡単に言えば馬鈴薯ジャガイモのソラニンと言われる所やフグの毒抜きみたいなものだ。

「とは言え、料理資格のない俺がやったら危険だから、素人でも出来る範囲でやっているけどな…マジで毒はヤバいから。」

フグ毒はテトロドトキシンと言われる猛毒で、毒の強さは、青酸カリの千倍以上といわれる猛毒だ。 

フグの肝臓や卵巣などの内臓の他、フグの種類によっては皮や筋肉にも含まれ、

また、この毒は加熱にとても強く、調理程度の加熱では壊れない。 

ちなみに、トラフグ1匹分の毒量は、約10人分の致死量に相当する。

故に素人は絶対にやってはいけないのだ。

「…そう言えばそうよね…うん…ヤバいよね…」

「死ぬかと思いましたよ…本当に…お嫁にいけませんよ…もう」

エイトの言葉にミュウとシルフィも何処か遠い眼をしていた。

「兄様、何かあったんですか?」

「聞きたい?」

「聞きたいのじゃ」

「ミュウ、シルフィ良いか?」

アリア達はそれが気になり、エイトに何があったのか聞く、一応ミュウ達に確認をするエイトだが、

「…良いわよ」

「まぁ…はい」

と、苦笑いしながらミュウ達は許可する

「ありがとう、それじゃあ言うけど、実は俺達、こう言った毒を食べた事あったんだ。」

「え?」

「食べた…じゃと?」

エイトは料理をしながら話を進める、若干エイトの眼も死んでいる。

「ああ…ミュウが入れたキノコが猛毒で、食べた日の夜、腹痛と下痢、嘔吐、発熱、頭痛と…とにかく、死にかけた。」

「…え、大丈夫なのですか!?」

「それって結構危険なのじゃ!」

あの日の出来事を思い出したのか、エイトも死んだ眼になる、ミュウ達もアリアとエルの隣に座り一緒に話す。

「まぁ私の「ダウンロード」とエイトの「引き継ぎ」で解毒したんだけど…」

「もう服はゲロ、汗、(尿などの)体液塗れ、下着も下痢で汚れて、それをエイトさんに見られながら、止まらず…」

「あれ程ミュウに入れるなって言ったのに…この馬鹿のせいで…臭くて汚くて、俺達3人は近くにあった川に全裸で入って汚れを落としてたよ…」

3人はそう言って、苦笑いをする
アリアとエルはその姿を見て

「兄様達…凄いですね」

「うむ…それで仲間割れもせずにこうして仲良くしとるなんて…」

そんな事もあれば大喧嘩してパーティ解散になっても文句はない筈だ、しかしそれでもしないのは、やはり信頼関係があるからだろうか?

「別に、死にかけたし、喧嘩もしたけど、別に嫌いになってないしな。」

「私も謝って許してもらったし」

「あんな姿を見せてしまったら、もう他の所なんて無理ですしね?」

と、あっけらかんとしていて、本当に3人の絆は凄いのだなとアリアとエルは思った。

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カンピロバクターの時に思いついた話です…w
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