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第8章 因縁と因果 現れし外道
第二百八十一話 勇者の愉快な冒険4 カイトside
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アイ「カイトお兄ちゃん!ストップ!」
瓶の中の液体を飲もうと口をつけた時にアイに止められる
カイト「…?どうしたんだい?アイ?」
アイ「カイトお兄ちゃん、そんな簡単に人を信じちゃ駄目だよ」
カイト「え?どうして?助けて貰ったんだよ?信用できるよ」
いや、それとこれとは話が違う。
確かにゼロはカイト達を助けた、しかしそれは暗黒神エルガウルを蘇らせる為に利用しているだけで、カイト達の命なんてどうでも良いのだ。
そんな事は勿論カイト達が知るわけないが、それでも初対面の相手の話をすぐに信じて行動するのは流石に馬鹿すぎる。
メグミ「カイト君、確かに私達は助けてもらったよ?でも…」
サユリ「もしもこれが罠だったら、私達は今危険な状態にいるのよ?」
メグミ達もエイト達の事になると知能が猿並みに低下するが、こう言う時は知恵が働く様だ。
カイト「確かに、もしもこれが毒だったら僕は今頃死んでるしな」
そう言って瓶の蓋を閉めて手元に置く、それを見たゼロは冷静に話す
ゼロ「別に無理して飲むつもりはない、ただし我々は君達と協力する事はない」
アイ「それは大丈夫よ、カイトお兄ちゃんは厄災を倒す為に現れた勇者様だもん、誰にも負けないよ!」
メグミ「そうね、アイツみたいに不正行為をしなければカイト君は世界最強よ。」
その世界最強の男が、ウルフ程度に負けるなんて、恥としか思えないのだが…気にせずゼロは交渉を続ける。
ゼロ「世界最強か、けど悔しくないのか?」
カイト「悔しい?」
ゼロ「君達は厄災を倒す為に旅をしている、違うか?」
サユリ「ええ、そうよ」
ゼロはカイト達のプライドにヒビを入れる言葉を言う。
ゼロ「その厄災を倒す為に旅に出ているのに、あの程度のウルフに負けてどうするんだ?」
メグミ「…っ…そ…それは…」
正論だ、厄災にそしてミュウを奪った(と思い込んでいる)エイトに勝つ事は到底不可能だ。
サユリ「今回は調子が悪かっただけよ!」
ゼロ「その調子が悪いだけ…か。」
ふむ…と考え込んだ後、ゼロは
ゼロ「強くなりたくないのか?」
メグミ「え?」
ゼロ「初対面、と言うのはわかる、我だっていきなり現れて信じろ、と言われたら疑うさ。」
普通の考え方ならそうだ、初めて会った日にいきなり100%信じてくれ、と言われて信じる人間はいない。
ゼロ「だが、我は君達を助けた、それはつまり、死んでもらっては困ると言う事だ。」
カイト「それは…」
そもそもどうでも良かったら助けない筈だ、その理由がどうであれ、必要だから、生きて欲しいから助けたのだ。
メグミ「では、私達を助けた、理由を教えて?協力して欲しいだけじゃわからないわ。」
ゼロ「それもそうだな、わかった説明しよう。」
ゼロはそう言うと瓶を取り、カイト達に見えるように持つ。
ゼロ「我の目的は強い戦士をつくる事、誰にも負けない程の力を持つ戦士が欲しいのだ。」
サユリ「それで?私達を助けた理由は?」
ゼロ「簡単だ、普通の人間に使っても普通に強くなるだけだ、なら、普通ではない、勇者の様な者が使えばどうなる?と言う疑問だ。」
嘘は言っていない、下っ端に使っても普通に強くなるだけで、戦士としては使えるとしても、エイト達の様な人間には負ける。
なら、勇者の様な元々強い者、もしくはその素質を持っている人間が使えば、それ以上の力を得る事ができる筈だ。
アイ「それで、私達を助けたと?」
ゼロ「そうだ、勇者パーティである、君達なら最強の力を得る事が出来る筈だ。」
そう言って瓶を置く、あとは彼ら次第だ
ゼロ「瓶をここに置いておく、4人で飲んでもいいし、1人でも構わん、飲みたかったら、飲んでくれ。」
カイト「お前は?」
ゼロ「我はこう見えて多忙でな、1時間後に戻ってくる、それまでに決めてくれ。」
そう言ってゼロは一旦カイト達から離れる
あとは飲んでくれる事を祈るだけだ。
——————————————————————
キャラ紹介を制作中…
瓶の中の液体を飲もうと口をつけた時にアイに止められる
カイト「…?どうしたんだい?アイ?」
アイ「カイトお兄ちゃん、そんな簡単に人を信じちゃ駄目だよ」
カイト「え?どうして?助けて貰ったんだよ?信用できるよ」
いや、それとこれとは話が違う。
確かにゼロはカイト達を助けた、しかしそれは暗黒神エルガウルを蘇らせる為に利用しているだけで、カイト達の命なんてどうでも良いのだ。
そんな事は勿論カイト達が知るわけないが、それでも初対面の相手の話をすぐに信じて行動するのは流石に馬鹿すぎる。
メグミ「カイト君、確かに私達は助けてもらったよ?でも…」
サユリ「もしもこれが罠だったら、私達は今危険な状態にいるのよ?」
メグミ達もエイト達の事になると知能が猿並みに低下するが、こう言う時は知恵が働く様だ。
カイト「確かに、もしもこれが毒だったら僕は今頃死んでるしな」
そう言って瓶の蓋を閉めて手元に置く、それを見たゼロは冷静に話す
ゼロ「別に無理して飲むつもりはない、ただし我々は君達と協力する事はない」
アイ「それは大丈夫よ、カイトお兄ちゃんは厄災を倒す為に現れた勇者様だもん、誰にも負けないよ!」
メグミ「そうね、アイツみたいに不正行為をしなければカイト君は世界最強よ。」
その世界最強の男が、ウルフ程度に負けるなんて、恥としか思えないのだが…気にせずゼロは交渉を続ける。
ゼロ「世界最強か、けど悔しくないのか?」
カイト「悔しい?」
ゼロ「君達は厄災を倒す為に旅をしている、違うか?」
サユリ「ええ、そうよ」
ゼロはカイト達のプライドにヒビを入れる言葉を言う。
ゼロ「その厄災を倒す為に旅に出ているのに、あの程度のウルフに負けてどうするんだ?」
メグミ「…っ…そ…それは…」
正論だ、厄災にそしてミュウを奪った(と思い込んでいる)エイトに勝つ事は到底不可能だ。
サユリ「今回は調子が悪かっただけよ!」
ゼロ「その調子が悪いだけ…か。」
ふむ…と考え込んだ後、ゼロは
ゼロ「強くなりたくないのか?」
メグミ「え?」
ゼロ「初対面、と言うのはわかる、我だっていきなり現れて信じろ、と言われたら疑うさ。」
普通の考え方ならそうだ、初めて会った日にいきなり100%信じてくれ、と言われて信じる人間はいない。
ゼロ「だが、我は君達を助けた、それはつまり、死んでもらっては困ると言う事だ。」
カイト「それは…」
そもそもどうでも良かったら助けない筈だ、その理由がどうであれ、必要だから、生きて欲しいから助けたのだ。
メグミ「では、私達を助けた、理由を教えて?協力して欲しいだけじゃわからないわ。」
ゼロ「それもそうだな、わかった説明しよう。」
ゼロはそう言うと瓶を取り、カイト達に見えるように持つ。
ゼロ「我の目的は強い戦士をつくる事、誰にも負けない程の力を持つ戦士が欲しいのだ。」
サユリ「それで?私達を助けた理由は?」
ゼロ「簡単だ、普通の人間に使っても普通に強くなるだけだ、なら、普通ではない、勇者の様な者が使えばどうなる?と言う疑問だ。」
嘘は言っていない、下っ端に使っても普通に強くなるだけで、戦士としては使えるとしても、エイト達の様な人間には負ける。
なら、勇者の様な元々強い者、もしくはその素質を持っている人間が使えば、それ以上の力を得る事ができる筈だ。
アイ「それで、私達を助けたと?」
ゼロ「そうだ、勇者パーティである、君達なら最強の力を得る事が出来る筈だ。」
そう言って瓶を置く、あとは彼ら次第だ
ゼロ「瓶をここに置いておく、4人で飲んでもいいし、1人でも構わん、飲みたかったら、飲んでくれ。」
カイト「お前は?」
ゼロ「我はこう見えて多忙でな、1時間後に戻ってくる、それまでに決めてくれ。」
そう言ってゼロは一旦カイト達から離れる
あとは飲んでくれる事を祈るだけだ。
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