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第8章 因縁と因果 現れし外道

第二百六十八話 動き出す外道 カイトside

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~カルデア王国~

エイト達が出発してから1ヶ月後、カイト達はやっと出発する

カイト「それじゃあ行ってくるよ。」

アイ「じゃあ家の事はよろしくね?」

サユリ「すぐに厄災を倒してすぐ帰ってくるから!」

メグミ「まぁ私はカイト君を独占出来るから遅くても良いけど?」

勇者のカイト
義妹で魔法使いのアイ
義姉で僧侶のメグミ
幼馴染みで剣士のサユリ

この4人がカイトのハーレムパーティとして行く事になった

もちろん他の女性達も嫉妬心を隠せないが、戦う事を考えると彼女達が適任なのだ

アイ「行こ!カイトお兄ちゃん!」

アイがカイトの腕に抱きついて歩き始める
それを見たメグミとサユリは「あー!」と先こされた事を怒りながら、逆の腕を取り合っている

カイト「大丈夫だよ、その分夜は長く相手するから…ね?」

取り合っている腕で2人の頭を撫でる
すると2人は発情した雌のように頬を赤くさせ、下着を濡らす

アイ「むー…私にだって構ってよね!カイトお兄ちゃん!」

カイト「勿論だよ、僕の可愛い奥さん達。」

それはカイトが決めた事だ、ミュウと婚約関係(ではないが)だが、カイトは他の女とも交わっていた、それはアイ、メグミ、サユリもそうだ

だからこそカイトは側室として娶ろうとしているのだ、カイトは勇者でミュウと同じ公爵家、平民であろうと勇者の力でどうとでもなるのだ

サユリ「奥さんかぁ、本当に嬉しいなぁ」

メグミ「あんなゴミエイトと絶縁も出来て、幸せな貴族生活、最高ね!」

カイトの能力好感度アップの力によってアイ達のカイトに対する好感度はカンストしている

それでもここまで豚の様に成り下がるのは、本人達に原因があるのだろう

カイト「僕の婚約者と幼馴染み達を洗脳するモブは早いとこ殺して助けてあげないとね。」

アイ「だね、義兄だけでも汚点なのにそこまで堕ちるなんて、醜く過ぎて呆れてくるわ。」

そしてミュウ達がカイトを拒絶しているのはエイトが洗脳魔法を使っているからだと思い込んでいる

他の人達は違うと何度も説明しているがご都合主義の頭では理解出来ないらしい

サユリ「本当、ミュウ達が可哀想だよ。」

メグミ「今頃無理矢理生ゴミエイトに強姦されて、カイト君の助けを待っている筈だよ。」

カイト「やっぱり、僕が助けないといけないね…っ!!」

被害妄想も甚だしいが、そう思い込んでいる彼らにとってそれが真実なのだ

アイ「そうだよ!何てったってカイトお兄ちゃんは勇者なんだから!」

メグミ「そうだよ!カイト君は勇者!最強なんだから!」

サユリ「あんな卑怯者に負ける訳ないよ!」

卑怯者と言うのは学生時代、エイトとカイトは戦い、カイトは敗れたからだ、それをカイトは不正行為でエイトは勝ったんだと思い込み、それが真実だと思っている

実際の所は実力不足、エイト達が強かっただけなのだが…

カイト「そうだよね!僕は勇者!世界を救い!ミュウとシルフィ、アリアン、そして皆んなと結ばれて幸せな日々を送るんだ!」

頭の中はお花畑なのか、それとも本気で思っているのか(絶対に後者だが)、カイトはそれを高らかに言う

アイ「そうだよ!私達は幸せになるだから!」

メグミ「その為には早く厄災と汚物エイトを殺さないとね!」

サユリ「頑張ろー!」

そう言って意気揚々とカルデア王国を出る
行き先は不明、準備も不足、計画性なし、普通なら自殺行為の為絶対にやらないが、ご都合主義の彼らには届かない

しかし女神アダマスの力なのか、カイト達はエイト達が向かったマヨウ森へと歩みを進めていた

アダマス「フフッ、やっと動いてくれたわね♪」

天界で女神アダマスはカイト御一行を見つめる

アダマス「大丈夫、貴方は私が導いてあげるわ、厄災とモブエイトを殺す為に…ね♪」

この世界の主人公の冒険
ご都合主義の彼がここまで生きていけたのは確実に元日本の女神アダマスの所為だろう

そして現オラクル女神として、カイト達を人知れず操る

この物語カイトの冒険がやっと始まったのである

——————————————————————
しかし、予想外の展開は既に起きていた。




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