幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百六十四話 残り僅かな

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~突如起こった地震から2日後~

ルクス「準備はいいか?エイト。」

エイト「ああ、身体も本当に良くなったよ、ありがとう。」

ルクス「お礼は師匠に言ってくれ、俺はお前にお礼を言われる程良い事をした覚えはない。」

エイト達が泊まっている宿屋にルクスはやって来た、メラナ姫と話していた援助金の受け取り日が今日だからだ

ミュウ「1週間かぁ、これで旅に出てから1ヶ月、あんまり進んでないね。」

シルフィ「仕方ないでしょう、これでも行き先が決まってる分ましだと思いますよ?」

アリアン「ん?決まってるのか?」

エイトの部屋にはエイトの仲間である
ミュウ、シルフィ、アリアンの他に

アマギ「お礼はいいからね?私は罪滅ぼしでやってるだけだから。」

アカギ「お…互い謝…る…のはお…終い…に…し…て、早…く行こ…う…?」

ルクスの師匠アマギと妻のアカギがいた、エイトの(精神的、肉体的)傷は昨日治り、今日行く事が決まった

ミュウ「行く方向が決まっただけだよ、次に行く町は知らない。」

アリアン「行き当たりばったりだな。」

それでもこうして少しずつ情報が集まっていき、厄災が現れたとされる場所も大雑把だがわかった、これは大きな進展だ

エイト「取り敢えず今は、メラナ姫の所へ行こう、遅れるのは困る。」

正直に言って、治ってからすぐに行くのは日取り的に早すぎるが、エイト達は長い時間をかけて行く訳にはいかない

厄災がいつ何をするのかわからない以上、今回のような(エイトの治療)事以外では極力急いだ方がいい

ルクス「それには同感だ、外で馬車が待っている、それに乗って行こう。」

アカギ「わか…っ…た」

ルクスがそう言うとアカギが返事をして、部屋の外へと行く、続いてアマギが出る

シルフィ「私達も行きましょう。」

アリアン「だな」

シルフィとアリアンも部屋の外に行き、残りはエイトとミュウだけになった

ミュウ「ねぇ、エイト」

エイト「ん?」

エイトは今ベットの上に座っており、ミュウはその隣に行く、頭をエイトの肩に乗せて、ミュウは言う

ミュウ「私ね、今幸せなんだ」

エイト「…唐突になんだよ」

ミュウらしくない、そう思うエイトだが、ミュウの話を聞く

ミュウ「ルクスに会って、アマギさんに出会って、アカギと友達になって…」

「でも…」と少し表情を暗くして

ミュウ「この世界オラクルの住人ではない彼らとはいつか別れないといけない、そう考えるとちょっと寂しくて。」

この空の下の元で
いつかまた会える
忘れなければ

色々な言い方があるが、永遠の別れなどなく、生きていればまたいつか会える、と言うのが意味だ

でもこことは違う世界の人間だったら?
別次元だったら?
平行世界だったら?

今こうして会えるのは奇跡で、文字通りもう2度と会えない可能性の方が高い、だからこそミュウは寂しいと言うのだろう

エイト「そうだな、この戦い、冒険が終わったら、ゆっくりと話をしたいな。」

ミュウ「…うん」

エイト「そのせいで挨拶も出来ないで別れる事もあるかもしれないけど、俺達は俺達の世界を守らないといけないんだ。」

ミュウ「うん、わかってるよ。」

エイトはミュウの頭を撫でて、ベットから立ち上がる

エイト「だったら、俺の"引き継ぎ"とミュウの"ダウンロード"の力でなんとか出来る様にすれば良い。」

そもそもこの世界にはない能力だ、つまり異世界の力、その力が合わされば、そう言った奇跡が起きるかもしれない

ミュウ「…うん、そうだね!」

ミュウも立ち上がり、気持ちを切り替える
うだうだしても何も変わらない、変えるためには行動しかないのだ

ミュウ「よし!行こう!」

エイト「おう!」

ミュウとエイトは手を繋いで一緒に部屋から出る、残り僅かなルクス達との時間を噛み締めて

——————————————————————
シルフィ「そう言えばミュウ様、あのネギはなんですか?」

アリアン「あのネギ?」

シルフィ「はい、妙に臭いネギなんですが…」

ミュウ.エイト「「捨てろ」」

シルフィ「…次は私もお願いします。」

アリアン (i …もうやだこの変態達)

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