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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)
第二百四十九話 勇者との会合(まともな方です) ルクス、シルフィside
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オワイコット~王城内~
豪華絢爛とはこの事を言うのだろう、門兵を抜け中に入るとそこはまさしく別世界と言っても過言ではないだろう
大きなシャンデリアが部屋を照らし、これなら夜でも昼と同じ様に明るく部屋を照らすだろう
床は塗装をしているのだろう、多少の傷はあるにしても汚れやゴミは1つも落ちていないここの使用人達が毎日綺麗に掃除している証拠だ
今もまだ終わっていないのか、それとも2回目なのかはわからないが、メイドの人達がモップを持って床を拭いている
ルクス「さ、こっちだよ」
ルクスはそう言うと1人の兵士に話しかけるどうやら知り合いの様で兵士が気さくに話している
アマギ「オワイコット防衛戦は騎士団、ギルド、冒険者の垣根を超えた戦いだったから、その経験者の殆どはあんな感じで仲良くなるのよ」
シルフィ「成る程」
運命を共にした仲、と言えば少し(男同士では)嫌だが、あの戦いで大勢の人達が死に、誰もが死を覚悟した
そんな中、背中を預け、共に戦ったともなればあの様な関係になっても不思議ではない
ルクス「こいつがリムルの所に案内してくれるって」
「任せてくれ、リムル様は今姫と一緒にいる」
アマギ「姫ってあの」
「はい、リムル様の妻であるメラナ姫です」
ルクス「勇者であり、オワイコットを救った男を国王が手放したくないから、自慢の娘と結婚させる事によって自国の強さをアピール出来るって算段だろ」
そうルクスは言うがあながち間違ってはいない、所謂政略結婚と言うものだ、昔の日本でも普通にあった事だ
シルフィ「その姫と一緒にいるって事ですか」
アリアン「なんか…緊張するなぁ…」
他国の王族と会うなんてそう滅多にない事だ、緊張するのは仕方ないだろう
「そうですよね、私だってリムル様やメラナ様、国王陛下にお会いする時は(そう滅多にないけど)寿命が縮みますから」
そう言ってケラケラと笑うが、自分の人生を変えることの出来る人間の気分一つで人生が大きく変わるのだ、しない方がおかしい
「ん?あれ?ルクスさん?」
ルクス「ん?」
「ルクスさんじゃないですか!」
兵士の人がリムルのいる所まで案内していると、不意に声をかけられる
シルフィ「誰ですか?」
ルクス「ん?あれは…」
元気よくこちらに駆け寄って来るのは
白い紳士服を着た青年、髪は黒髪でこの世界では珍しい髪色だ(マクラレン家は例外)
「ルクスさん!お久しぶりです!お元気でしたか!?」
ルクス「おお!リムル、久しぶりだな」
アリアン「…え?」
ルクスの言葉に一同は固唾を飲む、特にシルフィとアリアンは固まってしまう、それもそうだ、こちらの世界の勇者はとてもじゃないが勇者としての器ではない
リムル「あれ?こちらの皆様は?」
アマギ「彼女達はリムル、もう1人の勇者、もう1つの世界の住人よ」
リムル「…成る程、詳しく聞きましょう」
飲み込みが早いのか、アマギの軽い説明で納得する、細かい説明は後でするとしても、ここで「嘘だ!」と否定して長話になるよりはだいぶマシだ
リムル「私の部屋で話を聞きましょう、あ、君はもう下がっていいよ」
「は」
リムル「じゃあ付いてきて」
リムルは兵士に下がる様に命令すると自分の部屋へと案内を始めた
「それでは私はこれにて」
ルクス「ああ、ありがとうな」
アマギ「ありがとう」
シルフィ「ありがとうございます」
アリアン「助かったよ」
兵士の人は敬礼をしたらルクスを筆頭にお礼を言ってからリムルについていく
「…ん?もう1人の勇者?もう1つの世界?……ルクスの姉さんは何を言っているんだ?」
そうは言うものの、自分には関係の無い話なので、いつもの仕事に戻る、彼のすべき事はオワイコットを守る事であって、世界を守る事では無いからだ
——————————————————————
リムル.アナベ
勇者リムルとして魔王と戦った男
妹想いの優しき兄で、妹を大切にしてくれるルクスとは親友の仲
常識人で(作者の書く)歴代の勇者の中で唯一まともな人間
ルクス「…てかなんでいるの?師匠」
アマギ「…てへ」
ルクス「帰れ年増」
アマギ「………コロス」
豪華絢爛とはこの事を言うのだろう、門兵を抜け中に入るとそこはまさしく別世界と言っても過言ではないだろう
大きなシャンデリアが部屋を照らし、これなら夜でも昼と同じ様に明るく部屋を照らすだろう
床は塗装をしているのだろう、多少の傷はあるにしても汚れやゴミは1つも落ちていないここの使用人達が毎日綺麗に掃除している証拠だ
今もまだ終わっていないのか、それとも2回目なのかはわからないが、メイドの人達がモップを持って床を拭いている
ルクス「さ、こっちだよ」
ルクスはそう言うと1人の兵士に話しかけるどうやら知り合いの様で兵士が気さくに話している
アマギ「オワイコット防衛戦は騎士団、ギルド、冒険者の垣根を超えた戦いだったから、その経験者の殆どはあんな感じで仲良くなるのよ」
シルフィ「成る程」
運命を共にした仲、と言えば少し(男同士では)嫌だが、あの戦いで大勢の人達が死に、誰もが死を覚悟した
そんな中、背中を預け、共に戦ったともなればあの様な関係になっても不思議ではない
ルクス「こいつがリムルの所に案内してくれるって」
「任せてくれ、リムル様は今姫と一緒にいる」
アマギ「姫ってあの」
「はい、リムル様の妻であるメラナ姫です」
ルクス「勇者であり、オワイコットを救った男を国王が手放したくないから、自慢の娘と結婚させる事によって自国の強さをアピール出来るって算段だろ」
そうルクスは言うがあながち間違ってはいない、所謂政略結婚と言うものだ、昔の日本でも普通にあった事だ
シルフィ「その姫と一緒にいるって事ですか」
アリアン「なんか…緊張するなぁ…」
他国の王族と会うなんてそう滅多にない事だ、緊張するのは仕方ないだろう
「そうですよね、私だってリムル様やメラナ様、国王陛下にお会いする時は(そう滅多にないけど)寿命が縮みますから」
そう言ってケラケラと笑うが、自分の人生を変えることの出来る人間の気分一つで人生が大きく変わるのだ、しない方がおかしい
「ん?あれ?ルクスさん?」
ルクス「ん?」
「ルクスさんじゃないですか!」
兵士の人がリムルのいる所まで案内していると、不意に声をかけられる
シルフィ「誰ですか?」
ルクス「ん?あれは…」
元気よくこちらに駆け寄って来るのは
白い紳士服を着た青年、髪は黒髪でこの世界では珍しい髪色だ(マクラレン家は例外)
「ルクスさん!お久しぶりです!お元気でしたか!?」
ルクス「おお!リムル、久しぶりだな」
アリアン「…え?」
ルクスの言葉に一同は固唾を飲む、特にシルフィとアリアンは固まってしまう、それもそうだ、こちらの世界の勇者はとてもじゃないが勇者としての器ではない
リムル「あれ?こちらの皆様は?」
アマギ「彼女達はリムル、もう1人の勇者、もう1つの世界の住人よ」
リムル「…成る程、詳しく聞きましょう」
飲み込みが早いのか、アマギの軽い説明で納得する、細かい説明は後でするとしても、ここで「嘘だ!」と否定して長話になるよりはだいぶマシだ
リムル「私の部屋で話を聞きましょう、あ、君はもう下がっていいよ」
「は」
リムル「じゃあ付いてきて」
リムルは兵士に下がる様に命令すると自分の部屋へと案内を始めた
「それでは私はこれにて」
ルクス「ああ、ありがとうな」
アマギ「ありがとう」
シルフィ「ありがとうございます」
アリアン「助かったよ」
兵士の人は敬礼をしたらルクスを筆頭にお礼を言ってからリムルについていく
「…ん?もう1人の勇者?もう1つの世界?……ルクスの姉さんは何を言っているんだ?」
そうは言うものの、自分には関係の無い話なので、いつもの仕事に戻る、彼のすべき事はオワイコットを守る事であって、世界を守る事では無いからだ
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リムル.アナベ
勇者リムルとして魔王と戦った男
妹想いの優しき兄で、妹を大切にしてくれるルクスとは親友の仲
常識人で(作者の書く)歴代の勇者の中で唯一まともな人間
ルクス「…てかなんでいるの?師匠」
アマギ「…てへ」
ルクス「帰れ年増」
アマギ「………コロス」
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