幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百四十七話 しばしの休み(またエイトが…)

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ルクス「誠に申し訳ございません!!」

綺麗な程完璧な土下座をしながらルクスは謝る、エイトは無事治療は終わったが、気を失っている為、宿屋のベットで眠っている

シルフィ「いえ、こうなる事を見抜けなかった私達の責任もありますから」

エイトのスランプとも言うべき症状はアリアン達が思っていた以上に深刻なものだった、逆にそれを早く見抜けたお陰でこの程度で済んだのだ

アリアン「とは言え、またエイトは眠ってしまったからそれまでは待機だな」

アマギ「宿代はこちらが出すわ、例え結果が良かったとしても滞在時間が延びてしまった原因は私達にあるから」

アカギ「そ…こは…譲…って…」

ここが妥協点だろう、お互いに謝り続けても意味がない、何処かで手打ちにして次に進まなければ今回の件が無意味になってしまう

シルフィ「そうですね、ではお言葉に甘えてそうさせていただきます」

アリアン「とは言え、アマギの家は…」

地下施設とは言え、振動は来る、その振動によってあちこちにヒビが入り、家を壊す勢いだっだ、むしろあれだけ暴れてあの程度で済むのは流石勇者の姉だ

アマギ「そこも気にしないで、リムルが帰ってきたらお金を請求するから」

シルフィ「請求…て」

アリアン「払ってくれるのかよ…?」

ルクス「そこは安心してくれ、リホームと言えばなんとかなるから」

それは無理があるだろう?と思うのだが、言った所で意味がないので黙っておく

アカギ「そ…れよ…り…も…」

と言ってエイトの方を見る、そこには静かに眠っているエイトとその隣で寄り添って寝ているミュウがいた

アカギ「あ…れい…い…の?…」

シルフィ「ええ、一応婚約者ですから、あれくらいは良いですよ」

カイトだったらトドメを刺すがエイトなら話は別だ、エイトは英雄としての力はあるが、まだまだ子供だ、背伸びをしているだけで、実際の所は駄目な所が多い

それでもミュウ達の為に頑張っているのだ、それを支えるのは婚約者の勤めだろう

シルフィ「それに、いつかあの場所エイトの隣は私のものになるわけですし♪」

アリアン「血みどろな戦いになるなこれ」

アマギ「あははは…」

眼が本気なのは気の所為だろうと信じたい

ルクス「それにしても、本当にすまなかった、この事はエイトが起きてからも言うつもりだ」

アカギ「ル…クス…」

ルクス「形はどうであれ、エイトをここまで追い込んだのは俺の責任だ、俺が伝えたかった事を踏まえてしっかりと話すつもりだ」

エイト「その必要はないよ」

ルクスのその言葉に呼応するかの様にエイトが起きる

シルフィ「エイトさん!大丈夫なんですか!?」

エイト「ああ、ルクスとアカギの魔法が結構効いているらしくてな、体の節々は痛いけど、傷はもうないよ」

アマギ「それでも1週間は休んでね?」

エイトの体は限界突破リミットブレイクした事によって、身体的疲労は相当溜まっている、起きたから「はい、出発」は出来ないのだ

エイト「1週間で良いんですか?」

アカギ「うん」

ルクス「俺達は魔法使いだ、色々な薬の調合もやっているから、疲労回復のスピードは滅茶苦茶早いと思うよ」

それでもエイトのスランプや精神的疲労を回復させる為には1週間は必要らしい

エイト「後それと、ルクス」

ルクス「?」

エイト「…ありがとうな」

ルクス「え?」

唐突に何を言い出すんだ?と驚くルクスだが、エイトは冷静に話す

エイト「俺を救おうとしたんだろ?戦っている最中は理解出来なかったけど、君の攻撃を喰らうたびに、本当に救おうとする意志が見れたよ」

自分を見失う事、それは戦いにおいてもそうだが、仕事、趣味、生きることの全てにおいて、最も厄介な、障害


エイト「自身でも気づけなかったスランプを見抜き、それによる慢心、強者が現れた時の恐怖、もしこれがミュウ達に関わる事だと思うと怖くて仕方ないよ」

そう言ってエイトはミュウの頭を撫でて、ルクスにもう一度言う

エイト「助けてくれてありがとう」

——————————————————————
一度も失敗した事がない子供が社会人になって無能になってしまう、あれみたいな感じで書きましたが、上手く書けましたかね?
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