幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百四十五話 決着

ルクス「今なら選ばせてあげるよ」

徐々に追い詰められているエイトにルクスは話しかける

エイト「…何！？」

ルクス「英雄としての道を忘れるか」

それは人々を救い、世界を救う道
エイトはそもそも目指していないが、厄災を倒すのなら、必然とそうなるのだ

ルクス「自分自身の目的を忘れるか」

ミュウとシルフィ、アリアン、皆をカイトから救う、幸せの道
エイトの目的はそもそもがそれで、その流れで英雄への道を進むことになったのだ

ルクス「どっちが良い？」

エイト「馬鹿にしてんのか？」

エイトの斬撃を躱し、逆にエイトに斬撃を喰らわせ、足蹴りで吹き飛ばす

エイト「グァッ！！」

壁に亀裂が走り、破片が飛び散る
エイトとルクスの戦いに、この部屋は限界に近づいて来た

砂煙が舞い、ルクスはその煙を晴らす様に剣を振るう
魔法使いが剣と言うのもちょっと不思議だが元々剣の腕は少しはある

エイト「俺は、負けるわけにはいかない………」

煙の中からエイトが現れ、ふらふらとよろけながら、ルクスを睨みつける

エイト「負けるわけにはいかないんだ……」

例え自分を見失っても、例え人をやめても、例え己の命を削っても、大切な人達ミュウ達の為に…

エイト「邪魔な者は全て殺す…」

エイト「"引き継ぎ"限界突破リミットブレイク」

シルフィ「ッ！！不味いわね…ッ！」

今の精神状態で身体に更なる負担を掛ければ、暴走する可能性が高くなる…いや

アリアン「暴走してるぞ！？」

ミュウ「エイト！！！」

急いで止めに入ろうとするがアカギが止めに入る

アリアン「アカギ！？」

アカギ「大丈…夫、…ル…クス……を…信…じて…」

ミュウ「でも！」

あんなエイトを見た事がないミュウ達にとっては危機的状況に変わりはない、下手すれば本当に人を殺してしまう、それだけは避けなければならない

アマギ「安心しなさい」

そんな中、アマギは冷静に止めに入る
アカギだけでは流石に止めることは不可能な為、助けに入ったのだ

シルフィ「アマギさん…」

アマギ「大丈夫よ、ルクスは強いわ、今のエイト君ならまだ止められるわ」

ミュウ「本当ですか？本当にエイトを止められるんですか？」

アマギ「ええ、勿論よ」

一体その自信は何処から出て来るのか、ミュウ達には理解出来ないが、アカギは理解出来る、それは…

アマギ「私の義妹の夫で、私の弟子だから」

理由はそれだけで十分だ

エイト「貴様なんぞ一撃で潰せる…」

「一撃……イチゲキヲ………」

「俺ノ一撃ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ！！！！！」

「喰ラえヤァァァァァァァァァァ！！！！！！！！」

完全に我を忘れルクスに襲いかかるエイト
地面に跡が残る程の脚力で移動して、ルクスに向けて剣を薙ぎ払う

当たれば大変な事になるが、今のエイトは単調で動きが読みやすい為、簡単に躱せる
躱す前の場所は地面が抉れ、エイトは続けて攻撃する

エイト「ァァァァァァァァァ！！！！！」

今度はその斬撃を真.英雄剣エクスカリバーⅡで受け止めて、逆にエイトを吹き飛ばす

水切り石の様に何度も何度も跳ねながら吹き飛んで行き、体制を立て直す時には既にルクスの攻撃が始まっていた

ルクス「魔法大爆発エクスプロージョン」

先程より威力は弱いが今のエイトには致命的なダメージとなっている

ルクス「虚無コピー"術式"重力操作グラビティ」

エイトにではなく、周りにある瓦礫にその魔法魔術をかけて弾丸の如くエイトに襲いかかる

エイト「ゴフッ…！？」

エイトの限界突破リミットブレイクも解け、全身から血を噴き出しながら、宙へと浮かぶ

四方八方からの攻撃で地面から離れてしまったのだ

そんな中、エイトは反撃しようとルクスの方を見るが、時は既に遅く

ルクスは剣を捨て、杖を持ち自分自身に強化魔法バフをかけている

そして目の前まで行くとルクスは拳を作り、エイトに放ちながら言う

ルクス「この勝負俺の勝ちだお前はもっと強くなって這い上がって来い」

「ドゴォォォォンンン」と言う音がエイトの身体からなり、後方へとぶっ飛び、部屋全体が激しく揺れる程の激突音と、粉塵が舞い
それ以降エイトが動く事はなくなり

この勝負はルクスの勝利となった

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※エイト君は生きています