幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百三十七話 お互いの過去話

ルクス「へぇ、君達の勇者はそんなに屑なんだね」

エイト「逆に勇者リムルはそんなにも善人なんだな、驚きだよ」

魔法使いアマギの住む家に向かう途中、ルクス達はお互いの情報を交換していた

アカギ「兄…さん…は…私…達の…為に…色々と…助…けて…くれた…の…」

ミュウ(優しいお兄さんだね)

アカギ「う…ん」

アカギとミュウは何かシンパシーを感じたらしく、エイトとルクスの腕の中に隠れながら仲良く話している

シルフィ(中々シュールな光景ですね)

アリアン(なんか双子の姉妹みたいだな)

仲の良い男友達の友達から恋人に発展した様な不思議な感じがする

ルクス「アカギは高い魔力の所為で、人に迫害されていたから、人が苦手なんだよ」

アカギ「今は…少…し平…気だけ…ど…ね」

エイト「ミュウはただ単にコミュ症なだけだから」

ミュウ「………ん！」

エイト「え？酷い？だったら俺に隠れながら言うなよ」

そう言ってエイトは腕から引き剥がそうとするが、ミュウは頑なに抵抗する

エイト「離、れ、て、か、ら、言、え、よ！」

ミュウ「みゅーーーーーっ！！！」

エイト「嫌だぁ！じゃないんだよ！」

コミュ症ではないと言うのならそれくらいの事離れて話すはして欲しいが、やはりミュウには無理な様だ

シルフィ「諦めてください、エイトさん、アカギさんの様にはなれないんですよ」

アリアン「壮絶な過去を乗り越えている人と一緒にするなよ」

ミュウ「……みゅ」

エイト「そんな酷い事を言わないでよ、私だって頑張っているんだから？」

泣きそうになりながらエイト達に弁明するミュウをエイトは頭を撫でながら優しく励ます

エイト「大丈夫だよ、期待してないから」

ミュウ「………ん」

エイト「…ごめん言い過ぎた」

ミュウがエイトの顔をじっと見つめながら一言言うと、エイトはすんなりと謝る
何を言われたのかは聞かないでおこう

ルクス「あははは」

アカギ「フフッ」

シルフィ「？」

ルクス「ああいや、ごめん、2人ともとても仲が良いんだなぁって思って」

ルクスとアカギはエイトとミュウの2人を見て、そう言う

エイト「まぁ仲が良いのは認めますよ」

ミュウ「色々と(前世も含めて)長い付き合いだからねぇ」

2人しみじみ思う、もし前世で生きていたら今頃は30代後半、家庭を持ち子供が入れば早ければ高校生、つまり今の自分達くらいの年齢になる

それくらいの月日を(実際は20年くらいだが)過ごしているのだ、仲が良くて当然である

アカギ「私達…も…負け…て…ないけ…どね…」

そう言って見せるのはハートが半分になっている指輪、ルクスの左薬指と合わせるとハートの形になる

ルクス「"純愛の指輪"、結婚指輪として付けているけど、もう2年くらいか？」

アカギ「そう…な…るね…」

#2人_ルクスとアカギ_#は指輪を見るとにっこりと微笑む、これが愛の形、絆の象徴なのだろう

ルクス「これのおかげで俺達は生き残れたんだ」

エイト「オワイコット防衛戦だっけ？」

ルクス「そう、魔王軍との戦いは文字通り死闘だったからね、あれ程死を感じた戦いはないよ」

その言葉には嘘が感じられず、エイトの
コールドリーディング読心術でもそれは本当である事がわかる

しかし、そんな話は聞いた事がなく、2年前の出来事ならカルデア王国にも届いている筈だ

シルフィ「私達の知らない歴史、どんな因果関係があるんですかね？」

ルクス「さぁな？それは師匠の家で話そう」

ルクスは立ち止まるとエイトの方を向いて

ルクス「そしてここが師匠の家だ」

と言い、ドアを開ける

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"純愛の指輪"

正規の魔道具ではなく、"呪いの魔道具"
この指輪を使う(指につける)と同じ対象者との純愛度で効果が変わる

互いを想いやる気持ちがないと、指輪の効力によって死に至る

しかし逆に互いを想いやる心が強ければ強い程、自身の魔力が増幅する

ルクスとアカギは相思相愛の為魔力が増幅し
オワイコット防衛戦の時はその想いが限界突破して、勇者リムルが到着するまでオワイコットを死守した