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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百二十九話 ヤーヴァイ村

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~ヤーヴァイ村~

ミュウ「うわぁ…凄い」

シルフィ「確かに、百聞は一見にしかず、とはこの事ですね」

ヤーヴァイ村は"村"と言う事で、見る前の印象はRPGの代表例"昨夜はお楽しみでしたね"で有名なゲームと同じ様なものだろうと思っていた

エイト「でも流石剣聖が生まれた村だ、その起源の理由も合わせると確かに納得はする」

アリアン「起源って具体的には生まれた後だけどな?」

剣聖が生まれた事によりその村では何故か剣にまつわる職業にしかならないと言う不思議な現象(例外もあるが)だ

そんな事もあって、この村は鍛冶場が多く
熱気もやばい、カンカンカンと言う剣を作る音が辺りに響き渡る

ミュウ「よく見たら、周りの人達も剣を持っている人が多いね」

シルフィ「しかも中々の手練れですよ」

エイト「そっかシルフィは剣姫だから分かるのか」

剣姫は剣の職業の中で剣聖に次ぐ上位職、剣の道を極めている者からすれば、見るだけで多少の事は分かるのだろう

アリアン「取り敢えず、中に入ろうぜ?宿屋に入りたいし」

エイト「それもそうだな、ミュウ、俺達から離れるなよ?」

ミュウ「わかった」

そう言って4人は村の中へと入って行った
中に入ると熱気は更に凄く、まさに活気に溢れている村と言うのに相応しい村だ

エイト「シルフィ、俺とミュウは剣を"引き継ぎ""ダウンロード"出来るからいらないけど、お前は買った方が良いんじゃないか?」

アリアン「それには賛成だな、敵は強い、シルフィの剣も新しく新調した方がいいよ」

そう言ってエイトはシルフィが腰に付けている剣を見る、価値観は分からないが、今後の為にも見るだけでもした方がいい

シルフィ「そうですね、私の剣もずっと使えるわけではありません」

シルフィは自分の剣を触りながらそう言う
やはり思い入れがあるのだろう、しかしそのせいで大切な人を守れなかったら本末転倒だ
その事も含めての決断だろう

シルフィ「もし今の剣よりも良いのが見つかれば買いましょう」

エイト「そうだな、悪かったら買わなくていいしな」

アリアン「そうと決まれば先ずは宿屋だ、剣はその後にしよう」

3日間も野宿だったのだ、流石に疲れたのだろう、それに関してはエイト達も同意見だ、寝ているとは言え、野営には神経を使う、安心して眠れると言うのはとても有難いのだ

エイト「今回は村だし、すぐに見つかるだろ」

アリアン「少し大きい所に行けば、大体あるだろ」

案の定、今回はすんなりと宿屋が見つかり、エイト達はそこで泊まることにした
中に入るとシンプルな木造建築となっており
歩くたびに木の音が聞こえる

「いらっしゃいませ」

エイト「大人4人1部屋で」

「わかりました、ではこちらの鍵をお使い下さい」

宿屋の娘だろうか?
とても可愛くて、ハキハキしている
鍵の部屋は多分2階だろう、1階は前回と同じく食堂となっている

(平然と1部屋でって言ったなぁあの人…ホモ?)

エイト(なんか失礼な事を思われた気がするが…気のせいか)

そんな事を思いつつ、エイト達は自分達の部屋へと入る

中に入ると町よりは品質は落ちているが、それでも野宿よりはマシだ、荷物を下ろして一息つく

エイト「ハァァァァ…ベットにダイブすると、ドッと疲れが出てくるなぁ」

ミュウ「みゅ…寝る」

シルフィ「いや、流石にお風呂には入りましょうよ」

アリアン「だな、あるよな?風呂」

それらしい物は見えなかったが、普通はあるだろう、なくても桶に水を汲んでタオルで拭く、くらいはしておきたい

エイト「じゃあシルフィの剣はその後でって事で」

シルフィも了承して、眠そうなミュウを連れて行く

アリアン「一緒に入るか?」

エイト「入ってもいいなら入るよ?」

アリアン「あたい達以外の客もいるから無理だな」

エイト「だったら早よいけ」

悪態をつきながら、アリアンを連れてシルフィの元へと向かった

——————————————————————
因みに風呂はあって、しっかりと男女で分かれていた

アリアン「ちっ」

エイト「ちっ、じゃねぇよ」









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