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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)
第二百二十ニ話 九死に一生の奇跡
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エイト「ぐっ…ゴホッ…ガハァ…」
ミュウ「エイト!しっかりして!!!」
シルフィ「エイトさん!」
アリアン「喚くな!!!」
ゲルザーが撤退してから数分、エイトは仰向けの状態で生死を彷徨っている
傷口が深く、エイトが持っていた剣がなければ、今頃あの世行きだろう
アリアン「術式超回復!!!」
血が止まらず、顔色もどんどん悪くなっている、確実に死が近づいている証拠だ
ミュウ「エイト!死んだら許さないからね!!!」
シルフィ「ゲルザー…次あったら確実に殺す…!!!」
怒り、恐怖、絶望、心配、驚愕
様々な感情が入り混じり、ミュウとシルフィは混乱している、唯一の救いはアリアンが冷静になってエイトの治療をしている事だろう
アリアン(…エイトは英雄の力を持つ勇者に匹敵する人物、まだ子供とは言えその実力は並の大人たちよりは格上…DD…)
この組織は想像以上に厄介な事がわかる
いくら今が弱いとはいえ、ここまで追い込まれるのは想定外だ
アリアン(あたいの魔力も半分以下…早く目を覚ましてくれないとこちらが限界に来てしまう)
下っ端や幹部との戦いで思った以上に魔力を使った、下手をすれば使い過ぎてこちらが倒れてしまうのだ
そんな心配をよそに、エイトの呼吸が落ち着きを取り戻し始め、出血も止まり始めた
アリアン「…よし」
顔色も戻り始め、今は気持ち良さそうに眠りについている、後数時間で目を覚ますだろう
ミュウ達もエイトの状態を見て落ち着き始め安堵の息をこぼす
ミュウ「ありがとう、アリアン」
シルフィ「ありがとうございます」
アリアン「全く…エイトがあの程度で死ぬわけがないだろ?」
とは言え、エイトがここまでの重症を負うのは初めての事だ、驚く…いや情緒不安定になるのも無理はない
それ程までにエイトの事が好きな2人なのだ更に過去の事もある、気持ちはわからなくもない
ミュウ「だって…だって…」
アリアン「お前が信じなくてどうするんだ、…(エイトの)妻になるんだろ?」
シルフィ「私(側室)もですけど」
アリアン「いや、そこは張り合うなよ、ならあそこまで我を失うなよな?」
シルフィ「…面目次第もございません」
気持ちは理解しているが、ゲルザーと言う幹部がいる中でのあれは不味い、いくら今回は上手く言ったとはいえ、更に上の相手だった場合シルフィもやられていたかもしれないのだ
アリアン「取り敢えず、エイトを連れて離れよう、幹部を倒したとは言え下っ端達がいるかもしれない」
そうなった時にこの状況は不味い
それについては2人も同感でミュウがエイトをおんぶするとすぐさまここを離れる
ミュウ(…エイト、貴方がやられた時、私は頭の中が真っ白になって動けなかった…シルフィが咄嗟に動いてくれたから助かったけど…)
背中にのし掛かる重さと温かさが、罪悪感となってのし掛かる
ミュウ(貴方の為ならどんな事でもって言ったのに、実際は何も出来なかった、私はまだ…弱いままだった)
シルフィ(…ミュウ様)
アリアン(相当ショックを受けているな、無理もない恋人が目の前で死にかけたんだ、今はあいつが目を覚ますのを待つしかない)
エイトが目を覚ませば、この状況もなんとかなるだろう、今のミュウ達にアリアンがどんな言葉を言ってもミュウ達の心に響く事はない
シルフィ(エイトさんとミュウ様、そしてアリアン様を守れる程強くなる、そう意気込んで、皆様と修行して、強くなった…そんな気でいてしまった)
結局、その慢心が今回の惨劇を招いてしまったのだ、だからこそシルフィは皆の指導者としての罪悪感がある
シルフィ(最初の町で、ここまで心が打ち砕かれるなんて、本当に私達は甘かった)
これこそが本当の世界、本当の冒険なのだと改めて実感した
——————————————————————
最近Twitterのフォロワーが増えてきた様な?
ミュウ「エイト!しっかりして!!!」
シルフィ「エイトさん!」
アリアン「喚くな!!!」
ゲルザーが撤退してから数分、エイトは仰向けの状態で生死を彷徨っている
傷口が深く、エイトが持っていた剣がなければ、今頃あの世行きだろう
アリアン「術式超回復!!!」
血が止まらず、顔色もどんどん悪くなっている、確実に死が近づいている証拠だ
ミュウ「エイト!死んだら許さないからね!!!」
シルフィ「ゲルザー…次あったら確実に殺す…!!!」
怒り、恐怖、絶望、心配、驚愕
様々な感情が入り混じり、ミュウとシルフィは混乱している、唯一の救いはアリアンが冷静になってエイトの治療をしている事だろう
アリアン(…エイトは英雄の力を持つ勇者に匹敵する人物、まだ子供とは言えその実力は並の大人たちよりは格上…DD…)
この組織は想像以上に厄介な事がわかる
いくら今が弱いとはいえ、ここまで追い込まれるのは想定外だ
アリアン(あたいの魔力も半分以下…早く目を覚ましてくれないとこちらが限界に来てしまう)
下っ端や幹部との戦いで思った以上に魔力を使った、下手をすれば使い過ぎてこちらが倒れてしまうのだ
そんな心配をよそに、エイトの呼吸が落ち着きを取り戻し始め、出血も止まり始めた
アリアン「…よし」
顔色も戻り始め、今は気持ち良さそうに眠りについている、後数時間で目を覚ますだろう
ミュウ達もエイトの状態を見て落ち着き始め安堵の息をこぼす
ミュウ「ありがとう、アリアン」
シルフィ「ありがとうございます」
アリアン「全く…エイトがあの程度で死ぬわけがないだろ?」
とは言え、エイトがここまでの重症を負うのは初めての事だ、驚く…いや情緒不安定になるのも無理はない
それ程までにエイトの事が好きな2人なのだ更に過去の事もある、気持ちはわからなくもない
ミュウ「だって…だって…」
アリアン「お前が信じなくてどうするんだ、…(エイトの)妻になるんだろ?」
シルフィ「私(側室)もですけど」
アリアン「いや、そこは張り合うなよ、ならあそこまで我を失うなよな?」
シルフィ「…面目次第もございません」
気持ちは理解しているが、ゲルザーと言う幹部がいる中でのあれは不味い、いくら今回は上手く言ったとはいえ、更に上の相手だった場合シルフィもやられていたかもしれないのだ
アリアン「取り敢えず、エイトを連れて離れよう、幹部を倒したとは言え下っ端達がいるかもしれない」
そうなった時にこの状況は不味い
それについては2人も同感でミュウがエイトをおんぶするとすぐさまここを離れる
ミュウ(…エイト、貴方がやられた時、私は頭の中が真っ白になって動けなかった…シルフィが咄嗟に動いてくれたから助かったけど…)
背中にのし掛かる重さと温かさが、罪悪感となってのし掛かる
ミュウ(貴方の為ならどんな事でもって言ったのに、実際は何も出来なかった、私はまだ…弱いままだった)
シルフィ(…ミュウ様)
アリアン(相当ショックを受けているな、無理もない恋人が目の前で死にかけたんだ、今はあいつが目を覚ますのを待つしかない)
エイトが目を覚ませば、この状況もなんとかなるだろう、今のミュウ達にアリアンがどんな言葉を言ってもミュウ達の心に響く事はない
シルフィ(エイトさんとミュウ様、そしてアリアン様を守れる程強くなる、そう意気込んで、皆様と修行して、強くなった…そんな気でいてしまった)
結局、その慢心が今回の惨劇を招いてしまったのだ、だからこそシルフィは皆の指導者としての罪悪感がある
シルフィ(最初の町で、ここまで心が打ち砕かれるなんて、本当に私達は甘かった)
これこそが本当の世界、本当の冒険なのだと改めて実感した
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