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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百二十一話 余裕なき勝利

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エイト「皆んな!無事か!?」

ミュウ「うん!」

シルフィ「はい!」

アリアン「ああ!」

木が壁の代わりとなり、そこまで吹き飛ばされず済むが、その分ダメージは大きい

エイト(DDダークデビルの幹部…あながち間違いじゃない)

エイト達はこれでも英雄パーティ、実力も未熟ながらも勇者カイトよりも上、それなのにも関わらず、ここまで圧倒的な敵は初めてだ

エイト「だったらこっちも

ゲルザー「ほう」

エイト「"引き継ぎ"術式"龍の吐息ドラゴンブレス"」

アリアン「何!?」

魔法陣がエイトの側に現れてそこから巨大な炎が出現し、ゲルザーを襲う

ゲルザー「!?」

いきなりの攻撃で避けきれず、ゲルザーはモロに喰らう

エイト「アリアン今だ!」

アリアン「術式"回復ヒール"!」

4人の足元に魔法陣回復陣が現れて4人の傷を癒す、これで先ほどのダメージが少しなくなった

エイト「ミュウ!」

ミュウ「"ダウンロード"爆裂斬!」

下っ端達を追いかけている間にダウンロードが終わった技の1つを使い、体勢を立て直したゲルザーに追撃をする

ゲルザー「舐めるな!!」

鎌を振り、ミュウの剣と交わる
しかしミュウは待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべる

ゲルザー「がは!?」

ミュウ(爆裂斬はその名の通りばくれつ、相手に(武器でも)少し触れればその衝撃は相手に届く!)

全身の骨に響く衝撃がゲルザーを襲い、口から大量の血を吐き出す

アリアン「よし!行ける!」

シルフィ「油断はしないでください!」

アリアンが少し浮かれている所にシルフィの指摘が入る、確かにその通りで、今は優勢かもしれないが、先程の事を考えると油断は出来ない

アリアン「術式"爆発する炎ブレイズバースト"!」

ミュウが後ろに飛び下がったのと同時にアリアンが追加攻撃をする、隙を与えずこちらが優勢のままにする

ゲルザーの下に魔法陣が現れてそこから炎の爆発が起こる

ゲルザー「ぐっ!!!!」

シルフィ(これでもまだ倒れないの!?)

今エイト達は優勢だが、ゲルザーはまだ瀕死になっていない、多少の傷を負った程度だ
それでも普通なら入院するレベルの重症だがゲルザーの目は死んでいない

ゲルザー「中々やるな、ならこちらも本気で仕留める!」

ゲルザー「死の破壊デスクラッシュ

エイト「させるか!!!」

エイトが前に出て、ゲルザーの攻撃を受け流そうとするが

ゲルザー「遅い!!!」

エイト「がはぁ!!!!????」

ミュウ「エイトォォォォォ!!!!!!!」

剣が破壊され、肩から腰まで斜めに鎌で肉を抉られ、血飛沫が尋常じゃない程出る、早く治療しなければ出血死するだろう

シルフィ「貴様ァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

ゲルザー「な!?」

鬼の形相のシルフィがエイトから少し後ろに離れたゲルザーの真正面に腰から剣を出す姿勢で現れる

シルフィ「秘剣.燕返しつばめがえ!!!!!」

ゲルザー「舐めるな!!」

しかしシルフィが剣を抜く前にゲルザーの鎌がシルフィに「後ろだ」

ゲルザー「な!?」

当たる事はなく、いつの間にか背後にいたシルフィの斬撃によりゲルザーは背中を斬られる

シルフィ「死ね」

よろけたゲルザーにトドメを刺そうとするがゲルザーはそれを躱し、シルフィ達から距離を取る

ゲルザー「チッ、一旦退くか」

ここを守る為に残ったが、死んでしまっては元も子もないと思ったゲルザーは背中の傷をものともせずに撤退する

シルフィ「逃すか!!!!」

アリアン「待てシルフィ!エイトの治療が先だ!!!」

シルフィ「チッ…クソがァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

なんともやりきれない形で敵は逃げて、この戦いは一先ずエイト達の勝利となった

——————————————————————
俺TUEEEEと
地道に強くなるの
どっちが良いかな?


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