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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)

第二百十七話 現れし敵

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「ありがとうございましたー」

店員さんにお会計を済ませて外に出る
すると…

「ぐわぁ!?」

エイト「…ん?」

誰かが戦っているのだろう、吹き飛ばされる音が聞こえる

ミュウ「…エイト」

エイト「…ああ、流石に助けに行かないとな」

ただの喧嘩なら無視している所だが、遠くから見てもそうではない事がわかる

シルフィ「行きましょう」

アリアン「食後の運動って事でいっちょやりますか!」

エイト「…程々にね?」

そう言って人混みの中に入っていく
戦っている人達の周りには大勢の野次馬達がいて、中々通りにくい

エイト「すいません…通りますよぉ~」

人混みの中をかき分けつつ前に行く、既に何人かの男達が気絶していて、中には妻か、恋人が寄り添っている

「…では、約束通りお前らを連れて行く」

「我々の計画の糧となるのだ光栄に思うがいい」

「ひっ」

ミュウ(…相手は3人)

剣、ナイフ、ハンマーを持つ3人組が倒れている男とその女達を連れて行こうとしている

3人とも頭から目元までが帽子の様な物で隠されてよく見えず、服装も黒服で、まるで敵組織の下っ端の様な格好だった

「だ…誰か…た…たすけて…」

恋人を抱きしめて守りながら後退りする、他の人達は知らぬ存ぜぬ状態で助けようとしない

アリアン「エイト、ミュウ、シルフィ」

エイト「たく、さっき言ったばっかなのに」

ミュウ「でも、これは見逃せないでしょ?」

シルフィ「タダ働きは嫌いですが…行きましょう!」

そう言って滑走と人混みの中から出て彼女とその男の前に出る

「…なんだ?お前達は?」

エイト「通りすがりの英雄ヒーローさ、…あんたら何してんの?」

シルフィ「糧となれ…とか言ってましたけど?」

エイト達が前に出た事で野次馬達がざわめき始める、まるで愚か者達が現れたかの様な雰囲気で

「おいおい」 「死ぬ気か?」

「なんだよアイツら」「カッコつけや」

助けに出た事に関して何も言っていない
でも、そんな事は気にしないで対立する

アリアン「そんでお前らは何者なんだ?」

アリアンが3人組にそう質問する、すると3人は高らかに話す

「我々は女神アダマスから世界を救う為に結成されたダークデビルDD

エイト「…DDダークデビル?」

聞いた事のない組織名だ
そこまで大きなものではないのか?

を蘇らせる為、貴様らの命が必要なのだ!」

シルフィ「エルガウル!?」

アリアン「それって、御伽噺おとぎばなしで書いてあった!」

ミュウ(神話の話!)

暗黒神と言うのは知らなかったが、エルガウルと言うのは遥か昔、女神アマスが作りし
勇者 聖女 賢者 剣聖
の4人の人間が倒したとされる伝説の生き物

エイト「そんな奴が本当にいたなんて」

「驚くのも無理はない、この町に住む人間達は信じていないからな」

シルフィ「成る程、だからこんな空気なんですね」

頭のおかしい宗教団体の過激な活動
そう思っているのだろう、故にこそから今こうして無視しているのだろう

アリアン「あたい達も信じたくはない…けど」

女神アマスから聞いた言葉を鵜呑みにすれば、エルガウルも実在していてもおかしくはない

「それで?お前らは何者だ?邪魔をするならお前達も暗黒神復活の糧となってもらおうか?」

エイト「全く…俺達は通りすがりの英雄ヒーローだって言ったろ?」

そう言ってエイトは"引き継ぎ"の力で剣を出現させる

エイト「ミュウ、シルフィ、アリアン…行くぞ!!!」

ミュウ「ん!」

シルフィ「了解です!」

アリアン「4対3だが、恨むなよ?」

「ふ…貴様ら如きに我々が負ける筈がなかろう?」

「ヒーロー…か、おままごとはお家でやりな?」

「ま、どうせ死ぬけどな?」

——————————————————————
ミュウ(…人前で話せない)




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