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第7章 新たな敵 DD(ダークデビル)
第二百十六話 不穏な影
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エイト「………」
ミュウ「………」
昼食を食べ始めて数十分、エイトとミュウは顔色があまり優れなかった
シルフィ「?…どうしたんですか?」
エイト「ん?…いや、別に…」
シルフィが不安そうにこちらを見つめる、先程まで元気だったのに、食べ始めてから急に元気がなくなったのだ、不安になっても仕方ないだろう
アリアン「別にってわけではないだろう?いきなりテンションが下がってんだ、普通に考えて何か理由があると思うだろ?」
ミュウ「理由…ね、まぁ確かにそうだけど…」
それでも言葉を濁すのは何かしらの理由があるからなのだろう、しかしシルフィとアリアンの目の前で思い悩んだ事をすれば気にしない方が難しい
シルフィ「もしかして、この栄養満天パンが不味かったんですか?」
アリアン「それはないだろ?普通に美味しいぜ?」
何か理由があるとすれば、この昼食の事しかない、エイトとミュウは観念して正直に話す
エイト「確かに美味しいよ…それは認める…ただ…」
シルフィ「ただ?」
ミュウ「…前世の方が断然美味しくて…その舌がまだ残っているから、どうも物足りなくて」
味に肥えてしまっている人にとって、それ以下のものを食べてしまうと
「なんか違う」
となってしまう、あの症状がエイト達にあるのだ
アリアン「そんなに違うのか?」
エイト「貴族が使う肉と平民が使う肉ぐらい違う」
アリアン「ごめん、貴族のあたいには分からない例えだよ」
とにかく、なんか違うのだ
違和感と言うか、何というか
同じ肉でも焼き方や食べ方が違うといつも食べてるのと「なんか違う」みたいな
そんな感じだ
エイト「まぁこれは俺達の問題だからなぁ」
ミュウ「シルフィ達には悪いけど、こればっかりは我慢して欲しい」
別に不味いわけではないのだ
普通に美味しい、けど求めていた味とは違うのだ
Mのポテトとそのライバル(?)会社のポテトみたいな複雑な感じなのだ
シルフィ「…そうですね、これはエイトさん達の世界の問題ですしね」
アリアン「…あたいは別になんとも思わないからいいけど」
エイト「ごめんな、気を使わせて」
シルフィ「いえ、気にしないでください」
アリアン(エイトの場合、溜め込む癖があるからな、この程度ならまだ良いけど、もっと大きな事を隠してたらちゃんと話してもらわないとな)
そうしないと不眠症が悪化してしまい、戦いどころではなくなるからだ
ミュウ「取り敢えず、食べましょ?旅はこれからだし、もしかしたら私達が求めている物があるかもしれないしね」
エイト「それもそうだな」
そうと決まれば、こんな些細なことで気にする必要がなくなったので、食事を再開する
エイト「…所でさ、なんか外騒がしくない?」
アリアン「…確かに、なんか話しているな」
シルフィ「これが食べ終わった後、行きましょう」
ミュウ「そうだね、流石に食べとかないと、お腹すいて死んじゃう」
これがただの喧嘩なら関わる必要は無い、喧嘩した者達で解決すればいい、確かに気になりはするが、エイト達にそんな時間は無い
エイト「全く…カイト達だったら無銭飲食覚悟で逃げるからな」
カイト達はまだ王国にいるが、エイト達はそれを知らない(知りたくもない)、でも面倒ごとは避けたいので去り際に見れたら…そんな感じだ
ミュウ「流石にお金は払おうよ…アイツに払わせるか」
シルフィ「いたら…ですよ?…大賛成ですけど」
アリアン「言ってる事がえげつねぇ…同感だけど」
皆アイツが嫌いなので、財布代わりになるのなら好都合だ、そんな事を思いつつ、普通に食べ終えて支払いに行く
一応エイト達はお金はまだ持っているので普通に払えるが、今後はお金の事も考えて行動しなければならない
エイト「先ずはギルドに行って、良さそうなのがあったら受けるか」
シルフィ「そうですね、お金は有限ですから、やたら無闇に使えませんしね」
そんな事を話しつつ、エイト達は外に出る
——————————————————————
そこに新たな敵がいる事も知らずに
ミュウ「………」
昼食を食べ始めて数十分、エイトとミュウは顔色があまり優れなかった
シルフィ「?…どうしたんですか?」
エイト「ん?…いや、別に…」
シルフィが不安そうにこちらを見つめる、先程まで元気だったのに、食べ始めてから急に元気がなくなったのだ、不安になっても仕方ないだろう
アリアン「別にってわけではないだろう?いきなりテンションが下がってんだ、普通に考えて何か理由があると思うだろ?」
ミュウ「理由…ね、まぁ確かにそうだけど…」
それでも言葉を濁すのは何かしらの理由があるからなのだろう、しかしシルフィとアリアンの目の前で思い悩んだ事をすれば気にしない方が難しい
シルフィ「もしかして、この栄養満天パンが不味かったんですか?」
アリアン「それはないだろ?普通に美味しいぜ?」
何か理由があるとすれば、この昼食の事しかない、エイトとミュウは観念して正直に話す
エイト「確かに美味しいよ…それは認める…ただ…」
シルフィ「ただ?」
ミュウ「…前世の方が断然美味しくて…その舌がまだ残っているから、どうも物足りなくて」
味に肥えてしまっている人にとって、それ以下のものを食べてしまうと
「なんか違う」
となってしまう、あの症状がエイト達にあるのだ
アリアン「そんなに違うのか?」
エイト「貴族が使う肉と平民が使う肉ぐらい違う」
アリアン「ごめん、貴族のあたいには分からない例えだよ」
とにかく、なんか違うのだ
違和感と言うか、何というか
同じ肉でも焼き方や食べ方が違うといつも食べてるのと「なんか違う」みたいな
そんな感じだ
エイト「まぁこれは俺達の問題だからなぁ」
ミュウ「シルフィ達には悪いけど、こればっかりは我慢して欲しい」
別に不味いわけではないのだ
普通に美味しい、けど求めていた味とは違うのだ
Mのポテトとそのライバル(?)会社のポテトみたいな複雑な感じなのだ
シルフィ「…そうですね、これはエイトさん達の世界の問題ですしね」
アリアン「…あたいは別になんとも思わないからいいけど」
エイト「ごめんな、気を使わせて」
シルフィ「いえ、気にしないでください」
アリアン(エイトの場合、溜め込む癖があるからな、この程度ならまだ良いけど、もっと大きな事を隠してたらちゃんと話してもらわないとな)
そうしないと不眠症が悪化してしまい、戦いどころではなくなるからだ
ミュウ「取り敢えず、食べましょ?旅はこれからだし、もしかしたら私達が求めている物があるかもしれないしね」
エイト「それもそうだな」
そうと決まれば、こんな些細なことで気にする必要がなくなったので、食事を再開する
エイト「…所でさ、なんか外騒がしくない?」
アリアン「…確かに、なんか話しているな」
シルフィ「これが食べ終わった後、行きましょう」
ミュウ「そうだね、流石に食べとかないと、お腹すいて死んじゃう」
これがただの喧嘩なら関わる必要は無い、喧嘩した者達で解決すればいい、確かに気になりはするが、エイト達にそんな時間は無い
エイト「全く…カイト達だったら無銭飲食覚悟で逃げるからな」
カイト達はまだ王国にいるが、エイト達はそれを知らない(知りたくもない)、でも面倒ごとは避けたいので去り際に見れたら…そんな感じだ
ミュウ「流石にお金は払おうよ…アイツに払わせるか」
シルフィ「いたら…ですよ?…大賛成ですけど」
アリアン「言ってる事がえげつねぇ…同感だけど」
皆アイツが嫌いなので、財布代わりになるのなら好都合だ、そんな事を思いつつ、普通に食べ終えて支払いに行く
一応エイト達はお金はまだ持っているので普通に払えるが、今後はお金の事も考えて行動しなければならない
エイト「先ずはギルドに行って、良さそうなのがあったら受けるか」
シルフィ「そうですね、お金は有限ですから、やたら無闇に使えませんしね」
そんな事を話しつつ、エイト達は外に出る
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そこに新たな敵がいる事も知らずに
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