幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

文字の大きさ
上 下
212 / 680
第六章 始動編

第二百三話 始動 カイトside

しおりを挟む
~1ヶ月後~

アイ「カイトお兄ちゃん!昼だよ!起きて!」

カイト「んー?昼?」

朝、ではなく昼、カイトはとてもゆっくりと目を覚ます、服は着ておらず産まれた姿で就寝していたのだ

アイ「おはよう!カイトお兄ちゃん!」

カイト「ああ、おはようアイ」

ここはカイトが住んでいる豪邸、金に物を言わせて、あれやこれやと増築したぼんぼん屋敷だ

そんな屋敷に住んでいるのは、学園時代の取り巻き達と、新しくハーレムの仲間に入った者達と述べ100人以上は暮らしている

そんな彼女達にも家庭や家族、恋人などいたがゴミのように扱い絶縁や絶交などをしてここに住んでいる

カイト「さ、僕の可愛い彼女達にも挨拶しないとな」

アイ「そうだね、いよいよ明日から出発だからね!」

そう言うとアイは上機嫌で廊下に出る、出発と言うのは厄災を倒す旅の事である

エイト達は既に1ヶ月前に旅に出たが、カイト達は更に1ヶ月も後に出る事になったのだその理由も簡単だ

カイト「メンバーも決まったし、当分は遊べないから思う存分金を使ったし、これで憂はなくなったな」

旅に出れば遊ぶ事は出来なくなる、そう考えたカイトは屋敷にある財産で彼女達と豪遊していたのだ、厄災討伐は遠足の様な感覚だ

そして旅に出るメンバーは勇者カイトを筆頭に
僧侶のメグミ
魔法使いのアイ
剣士のサユリ
の述べ4人だ、他のメンバー達も一緒に行きたいと言っていたが、
「旅の途中で仲間になる人もいるかもしれないから」

との事で断っている

そんな事を書いているうちにカイトは服を着て廊下に出る、無駄に長い廊下を歩いていると掃除をしている女性達や、洗濯物を干している女性達がまるで飢えた雌の様に媚びを売る

そんな黄色い声をカイトは嫌な顔をせず、寧ろ誇らしげに堂々と歩いて行く

カイトはこれこそが勇者だと
これこそがモブエイトに勝っている事だと思い込んでいる

カイト「あいつは僕のミュウをで操っているだけで、僕の様に真実の愛によって導かれた彼女達とは違うんだ」

カイトはエイトがミュウ達を洗脳魔法の類いを使ってシルフィ達を洗脳して自分の物にしていると思い込んでいる

それを解けるのは自分だけで、解けた時、彼女達は自分の胸に飛び込んで、エイトは負けた絶望と真実の愛負けた敗北感で満たされるだろう

その姿を想い浮かべるだけで絶頂してしまう程だ

カイト「待っていてねミュウ、シルフィ、アリアン、必ず僕は厄災を倒し、世界を救い…そして君達と結婚式を開くからね」

そんな事は決して起きない願望を、さも未来のビジョンだと言わんばかりに自惚れる

しかし

サユリ「それでこそ!カイト君よ!」

メグミ「ええ、ああ早くあのゴミを燃やしたいわねぇ」

ここにはそんな虚言癖を本当に信じる者達しかいない、それが更にカイトを助長させ、最早カイト、エイト、この世界で初めて会ったあの日の面影が見るも無惨に消え去ってしまった

カイト「サユリ、メグミ、もう準備は出来たのかい?」

サユリ「ええ、後は今日ゆっくり過ごして英気を養うわ」

メグミ「旅は明日から始まるからそれまでは体力を回復させないとね」

2人は今日の明け方までカイトと他のメンバー達と一緒に交わっていたのだ、そのせいで腰が痛く、回復魔法も良いが、今回は寝て回復させるようだ

カイト「そうか、僕はこれから食事だから、それが終わったら準備をするよ、アイにも言っておいてくれ」

サユリ「わかったわ、会えたら言うわね」

メグミ「それじゃあカイト君、またね」

カイト「うん、またね」

そう言うとカイトは食堂へと向かった
温かいスープに柔らかいパン、過酷とは無縁の生活を送る彼が、果たしてまともに旅が出来るのか、それは誰もわからない

——————————————————————
もうすぐで、英霊達の日ですね


しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

処理中です...