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第六章 始動編

第二百二話 始動

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~1週間後~

ミュウ「エイト~戸締まりしたー?」

エイト「遠足じゃないんだから、そんな軽いノリで言うなよ…したけど」

正確にはシルフィがしてくれた訳だが、こんな些細な事を言うのはおかしいだろう…多分

シルフィ「ですが、これから長旅になるかもしれないんです、戸締まりはしっかりしないと…何か盗まれたりしたらヤバいですからね?」

アリアン「ここの防犯そんな良くないから、留守ってバレたら全部盗まれそうだな」

実際の話、地球で言う中世ヨーロッパの建造上、防犯なんて無いようなものだ、この時代はお金で誰かを雇って警備してもらうか、近所との協力し合ったりなど、中々に面倒くさい

今の日本なら、戸締まりだけすれば、大体は平気だ、心配ならインターホンのカメラや、防犯カメラの設置などして自動で警察に通報出来るようになっている

その点に置いては日本は優れている、他の国に行けば夜道を女性1人では歩けなかったり、スリにあったりと危険がとても多いのだ
(ホモ大国とかはもってのほかだ)

ミュウ「そこは大丈夫よ?お母様が既に手配してくれたそうだから」

エイト「イリス様が?」

シルフィ「はい、1週間前、出発する前に私がお願いしときました」

流石はシルフィ、出来るメイドだ(多少…いや、かなりの変態だが)

アリアン「それなら少しは安心かな?」

とは言え、警備兵が巡回したとしても、人間の目には限界がある、行動パターンを読まれれば簡単に盗まれるだろう

エイト「てか、そんなヤバいもん、ミュウの家にあった?」

ミュウ「エイトの実家と同じで何にもないよ?」

エイト「…言い方に気をつけろよ?」

そう言うとエイトはミュウに手刀を喰らわす
「みゅぐっ!?」と頭を押さえて悶絶するとシルフィが溜め息をこぼす

シルフィ「と言うか、エイトさんの家の周り王国の兵士が巡回しているから特に問題がないのでは?」

エイトの家は王国兵の巡回ルートに位置する所で、下手な所よりは比較的安全だ
それにエイトは時折家に帰って掃除などをしている、メグミやアイ達が襲ってくる可能性もあるが、自分の実家だ、手入れはしておかないと駄目になってしまう

アリアン「無くなったら、ミュウのお金で買えば全て解決だろ」

エイト.シルフィ「「確かに」」

ミュウ「買わないからね!?」

ミュウといえど買える額に限度がある…平民からすれば規格外だが、それはさておき

エイト「さてと…皆んな準備は出来たんだね?」

ミュウ「もちろん!」

シルフィ「ある程度は」

アリアン「まぁ多分」

今から行くのは遠足ではない、厄災を討伐しに行くのだ、どのくらいの月日…年月が過ぎるのかはわからないが、それに備えての準備だ

エイト「運転手の人を連れて行くのはできない…つまり……シルフィとの特訓で、ある程度は大丈夫になったよな?」

ミュウ「……ウルトラマラソン100kmを走らされたから平気…あははは…」

シルフィ「それくらいは当然です」

アリアン「いや、当然じゃないからな?」

シルフィの鬼畜トレーニングのお陰で、基礎は出来ている、あとは実践あるのみだ

エイト「まぁ百聞は一見にしかずって言うからな…ミュウ、シルフィ、アリアン、生きてここに帰ろうぜ!」

ミュウ「当たり前よ!生きて帰ってエイトと結婚するんだから!」

シルフィ「私はエイトさんに一生ついて行くと言いました、何処までも憑いて行きますよ」

アリアン「シルフィ…それ怖い」

好きな人にやられる分には良いが、出来ればシルフィも共にいて欲しい、我儘かもしれないが、それがエイトの本心だ

エイト「それじゃあミュウ!」

ミュウ「うん!皆んな行くわよ!」

アリアン「おう!」

そう意気込んで出発しようとするが、シルフィが

シルフィ「その前に冒険者登録ですよ」

と言って3人は「「「…あ」」」
と口をこぼした

——————————————————————
期末提出課題終わったぞぉ!!!


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