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第六章 始動編
第百八十六話 白昼夢
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~一方その頃エイト達は~
ミュウ「出発の挨拶は手紙で十分だと思うんだけど…」
エイト「馬鹿か、もしかしたら最後になるかもしれないんだから、挨拶くらいはしとけよ」
馬鹿と言う言葉にカチンと来たのか、ミュウは反論する
ミュウ「別に死なないんだから大丈夫よ」
エイト「建前だ、それに絶対に死なないと言う保証はない…それくらいはわかるだろ」
棘のある言い方にシルフィは疑問に思うがミュウは気づいておらず、少しずつイライラしていく
ミュウ「何?死ぬつもりで行くの?」
エイト「それくらいの覚悟はいるって事だ」
ミュウ「そんなんで、厄災に勝てると思うの?」
エイト「思うか、思わないか、ではない…そう言う事も想定した行動も必要だ、と言う事だ」
ミュウは「意味わかんない」と言って話を終わらす、エイトの言っている事にも一理あるが、それにしては言葉に棘がありすぎだ
アリアン「…なぁエイト」
エイト「あ?」
アリアン「へ?…いや、なんでそんなに怒ってんだよ」
アリアンに対してもこの態度なのは明らかにおかしい、いつもとは違う雰囲気に驚きながら、アリアンは恐る恐る聞く
エイト「…怒ってる…か、確かに怒ってるな…自分の甘さ加減に」
アリアン「え?」
一体どう言う事なのだろうか?訳が分からず困惑しているとエイトはその理由を話す
エイト「…夢を見たんだ」
アリアン「夢?」
エイト「ああ、白昼夢…そう言う願望は無いが、見てしまってな」
白昼夢
日中、目覚めている状態で、現実で起きているかのような空想や想像を夢のように映像として見る非現実的な体験、または、そのような非現実的な幻想にふけっている状態を表す言葉。願望を空想する例が多い。
シルフィ「…何か嫌なものでも見たんですか?」
エイト「…負けた夢さ」
エイトは少し悲しみの眼をしながら話す
エイト「見た事も無い化け物に、俺は敗れ、隣でミュウが泣きながら抱きしめ来る夢、何処か非現実的だからか、緊張感はありながら、俺達は大丈夫と思ってしまっていた」
これは地震や津波、殺人等と言った、非現実的な事な起きた時、大体がテレビを見てるだけで終わる事が多い
その被害に遭うのは自分ではなく他の赤の他人で自分やその周りは何も起きないと思ってしまうアレだ
エイトはそれがあったのだ、日本人としての記憶のせいなのか、それとも本当に辛い事を体験してないからなのかは分からないが、その甘い考えの結果が、あの白昼夢なのではないか?
エイトはそれが言いたいのだ
ミュウ「…エイト」
エイト「俺は皆を死なせたくない…けど俺が死んで皆が悲しむ事もさせたくない…だから白昼夢を見た時に思ってしまったんだ…俺はまだ子供だって」
大東亜戦争
大日本帝国軍が戦争末期に考えた特攻作戦
零戦、桜花、回天、#震洋___しんよう_#、伏龍
(零戦は神風特別攻撃隊の機体名)
祖国の為、家族の為、天皇陛下の為…そして、今を生きる私達の為、己の命を道具にして、敵国と戦ってきた英雄達、その人達のお陰で、エイトは平和な暮らしをして来た。
異世界に転生したとしてもそれはあまり変わらなかった
勇者と戦ったが、それは剣道や柔道…いや、ボクシングに近いものだった
骨や精神を砕く事もあるが、最悪場合"死"があるが、基本的にそれはない
エイトはそんな世界で生きていたのだ、アニメとは違う現実なのだ、例え白昼夢だったとしてもエイトにとっては己の甘さを戒めるには十分すぎるものなのだ
それはミュウも同じだった、エイトと同じで戦争とは無縁の生活だった、ゲームではその様な物もプレイしたが、あくまでもゲーム命を懸けたリアルサバイバルゲームはした事がない
(まぁカイトとの因縁は置いておいて)
故にこそ、エイトは自分に対して怒っており、そのせいで不機嫌だったのだ
——————————————————————
ギリ完成…(三徹…意識が)
ミュウ「出発の挨拶は手紙で十分だと思うんだけど…」
エイト「馬鹿か、もしかしたら最後になるかもしれないんだから、挨拶くらいはしとけよ」
馬鹿と言う言葉にカチンと来たのか、ミュウは反論する
ミュウ「別に死なないんだから大丈夫よ」
エイト「建前だ、それに絶対に死なないと言う保証はない…それくらいはわかるだろ」
棘のある言い方にシルフィは疑問に思うがミュウは気づいておらず、少しずつイライラしていく
ミュウ「何?死ぬつもりで行くの?」
エイト「それくらいの覚悟はいるって事だ」
ミュウ「そんなんで、厄災に勝てると思うの?」
エイト「思うか、思わないか、ではない…そう言う事も想定した行動も必要だ、と言う事だ」
ミュウは「意味わかんない」と言って話を終わらす、エイトの言っている事にも一理あるが、それにしては言葉に棘がありすぎだ
アリアン「…なぁエイト」
エイト「あ?」
アリアン「へ?…いや、なんでそんなに怒ってんだよ」
アリアンに対してもこの態度なのは明らかにおかしい、いつもとは違う雰囲気に驚きながら、アリアンは恐る恐る聞く
エイト「…怒ってる…か、確かに怒ってるな…自分の甘さ加減に」
アリアン「え?」
一体どう言う事なのだろうか?訳が分からず困惑しているとエイトはその理由を話す
エイト「…夢を見たんだ」
アリアン「夢?」
エイト「ああ、白昼夢…そう言う願望は無いが、見てしまってな」
白昼夢
日中、目覚めている状態で、現実で起きているかのような空想や想像を夢のように映像として見る非現実的な体験、または、そのような非現実的な幻想にふけっている状態を表す言葉。願望を空想する例が多い。
シルフィ「…何か嫌なものでも見たんですか?」
エイト「…負けた夢さ」
エイトは少し悲しみの眼をしながら話す
エイト「見た事も無い化け物に、俺は敗れ、隣でミュウが泣きながら抱きしめ来る夢、何処か非現実的だからか、緊張感はありながら、俺達は大丈夫と思ってしまっていた」
これは地震や津波、殺人等と言った、非現実的な事な起きた時、大体がテレビを見てるだけで終わる事が多い
その被害に遭うのは自分ではなく他の赤の他人で自分やその周りは何も起きないと思ってしまうアレだ
エイトはそれがあったのだ、日本人としての記憶のせいなのか、それとも本当に辛い事を体験してないからなのかは分からないが、その甘い考えの結果が、あの白昼夢なのではないか?
エイトはそれが言いたいのだ
ミュウ「…エイト」
エイト「俺は皆を死なせたくない…けど俺が死んで皆が悲しむ事もさせたくない…だから白昼夢を見た時に思ってしまったんだ…俺はまだ子供だって」
大東亜戦争
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零戦、桜花、回天、#震洋___しんよう_#、伏龍
(零戦は神風特別攻撃隊の機体名)
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骨や精神を砕く事もあるが、最悪場合"死"があるが、基本的にそれはない
エイトはそんな世界で生きていたのだ、アニメとは違う現実なのだ、例え白昼夢だったとしてもエイトにとっては己の甘さを戒めるには十分すぎるものなのだ
それはミュウも同じだった、エイトと同じで戦争とは無縁の生活だった、ゲームではその様な物もプレイしたが、あくまでもゲーム命を懸けたリアルサバイバルゲームはした事がない
(まぁカイトとの因縁は置いておいて)
故にこそ、エイトは自分に対して怒っており、そのせいで不機嫌だったのだ
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ギリ完成…(三徹…意識が)
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