180 / 680
第六章 始動編
第百七十一話 王城内へ
しおりを挟む
カラカラカラカラと馬車が走る音が響き渡る
中に乗っているのはエイト達と4人と学園長の計5人だ
エイト「良い馬車を持っていますね」
学園長「ギャンブルの賭けで得た馬車ですよ、本来であれば公爵家クラスの人達しか使えない代物です」
ミュウ(それはつまり、公爵家クラス、もしくは公爵家自体が賭け事をして負けた…と)
シルフィ(それはそれで色々と問題になると思うのですが)
だけど、そうならないのが、不思議な所だ
謎多き人物だが、今は詮索するのは野暮な話だ
5人以上乗れるであろう馬車を走らせながら
学園長は王城へと向かっている、そちらの方が今は大事だ
アリアン「しかし、本当なんですか?国王陛下があたい達を呼んでいるなんて?」
学園長「手紙はちゃんと読みましたか?私は嘘も偽装もしていませんよ?」
手紙は勿論見た(読んだ)、だからこそ不安になるのだ
学園長「まぁ貴方達は勇者でもなんでもありませんからね普通でしたら、呼ばれたりしませんよ」
エイト「普通…ですか」
学園長「そう、普通の学生なら絶対に有り得ません勇者に勝つ英雄と魔王以外はね?」
「後、勇者を超える剣姫と魔術使いもね?」
と4人を面白そうに見る
そう、職業もそうだが、エイト達は勇者よりも強いのだ
ミュウ「しかし、国王陛下がそんな事を知っているんですか?」
学園長「ミュウさん、貴女の母親が出来て、それよりも権力も実力もある人に出来ないと?」
シルフィ「言い方は少々棘はありますが、正論ですね」
そもそもの話勇者が現れた時点で調べ始めているのが普通だ、そして調べた上でエイト達を呼んだんだろう
アリアン「あたい達がとやかく言う必要はない…と言う事か」
学園長「そういう事です、貴方達がすべき事は、既に分かっている筈です」
エイト(…学園長、ここまでやるなんて)
子供と大人の差と言っても過言ではない
それ程までの圧倒的な差をこの場で感じた
そして………
学園長「着きましたよ」
ミュウ「っ…とうとうついたのね」
馬車が止まり、ドアが開く
学園長が先に降りて、次にエイト、そしてミュウはエイトの手を借りながら降りて
シルフィはアリアンにそれをやる
エイト「…ここが」
シルフィ「カルデア王国、国王がお住まいになっている所です」
アリアン「…初めて来た」
いつも見ているものだが、ここまで近くで見た事がない、公爵家の家なんて、公爵家とエイトの家を比べる程圧倒的だった
学園長「さ、行きますよ」
そう言うと学園長は4人を先導して前に進む
4人は圧巻していたが、その言葉で我に返り、急いで追いかけた
——————————————————————
中に入ると、そこはまさに別世界が広がっていた
ミュウ「…社交会とかで私達の国の王城に入った事があるけど…」
シルフィ「はい、ここまでではありませんでした」
アリアン「これがあたい達の国とカルデア王国との差…か」
ミュウ達3人は、カルデア王国の経済力を改めて実感していた、エイトは平民故にそこまで理解出来なかったが、それはただ単にミュウ達の国とカルデア王国の王城内に入った事がないだけで、知識はあるのでミュウ達が驚いているのは理解している
エイト「流石はカルデア学園を経営しているだけはありますね」
学園長「多額の補助金を貰ってますからね、ミュウさん達の様な他国から来た学生なんかは更にお金を使いますから、有難いと思っていますよ」
確かに一般生徒と貴族生徒では支払う額は違うし、それなりに見返りがある、しかしそのお金だけで賄える程の金額はなく
推薦や他国からの生徒などは多少なりとも払うとしても、免除金が出る為カルデア王国からの補助金がなければ文字通り、経営難に陥るだろう
そんな事を話していると、大きな扉の前に着く、その奥に、カルデア王国の現国王がエイト達を待っているのだ
——————————————————————
そろそろ…ですね
中に乗っているのはエイト達と4人と学園長の計5人だ
エイト「良い馬車を持っていますね」
学園長「ギャンブルの賭けで得た馬車ですよ、本来であれば公爵家クラスの人達しか使えない代物です」
ミュウ(それはつまり、公爵家クラス、もしくは公爵家自体が賭け事をして負けた…と)
シルフィ(それはそれで色々と問題になると思うのですが)
だけど、そうならないのが、不思議な所だ
謎多き人物だが、今は詮索するのは野暮な話だ
5人以上乗れるであろう馬車を走らせながら
学園長は王城へと向かっている、そちらの方が今は大事だ
アリアン「しかし、本当なんですか?国王陛下があたい達を呼んでいるなんて?」
学園長「手紙はちゃんと読みましたか?私は嘘も偽装もしていませんよ?」
手紙は勿論見た(読んだ)、だからこそ不安になるのだ
学園長「まぁ貴方達は勇者でもなんでもありませんからね普通でしたら、呼ばれたりしませんよ」
エイト「普通…ですか」
学園長「そう、普通の学生なら絶対に有り得ません勇者に勝つ英雄と魔王以外はね?」
「後、勇者を超える剣姫と魔術使いもね?」
と4人を面白そうに見る
そう、職業もそうだが、エイト達は勇者よりも強いのだ
ミュウ「しかし、国王陛下がそんな事を知っているんですか?」
学園長「ミュウさん、貴女の母親が出来て、それよりも権力も実力もある人に出来ないと?」
シルフィ「言い方は少々棘はありますが、正論ですね」
そもそもの話勇者が現れた時点で調べ始めているのが普通だ、そして調べた上でエイト達を呼んだんだろう
アリアン「あたい達がとやかく言う必要はない…と言う事か」
学園長「そういう事です、貴方達がすべき事は、既に分かっている筈です」
エイト(…学園長、ここまでやるなんて)
子供と大人の差と言っても過言ではない
それ程までの圧倒的な差をこの場で感じた
そして………
学園長「着きましたよ」
ミュウ「っ…とうとうついたのね」
馬車が止まり、ドアが開く
学園長が先に降りて、次にエイト、そしてミュウはエイトの手を借りながら降りて
シルフィはアリアンにそれをやる
エイト「…ここが」
シルフィ「カルデア王国、国王がお住まいになっている所です」
アリアン「…初めて来た」
いつも見ているものだが、ここまで近くで見た事がない、公爵家の家なんて、公爵家とエイトの家を比べる程圧倒的だった
学園長「さ、行きますよ」
そう言うと学園長は4人を先導して前に進む
4人は圧巻していたが、その言葉で我に返り、急いで追いかけた
——————————————————————
中に入ると、そこはまさに別世界が広がっていた
ミュウ「…社交会とかで私達の国の王城に入った事があるけど…」
シルフィ「はい、ここまでではありませんでした」
アリアン「これがあたい達の国とカルデア王国との差…か」
ミュウ達3人は、カルデア王国の経済力を改めて実感していた、エイトは平民故にそこまで理解出来なかったが、それはただ単にミュウ達の国とカルデア王国の王城内に入った事がないだけで、知識はあるのでミュウ達が驚いているのは理解している
エイト「流石はカルデア学園を経営しているだけはありますね」
学園長「多額の補助金を貰ってますからね、ミュウさん達の様な他国から来た学生なんかは更にお金を使いますから、有難いと思っていますよ」
確かに一般生徒と貴族生徒では支払う額は違うし、それなりに見返りがある、しかしそのお金だけで賄える程の金額はなく
推薦や他国からの生徒などは多少なりとも払うとしても、免除金が出る為カルデア王国からの補助金がなければ文字通り、経営難に陥るだろう
そんな事を話していると、大きな扉の前に着く、その奥に、カルデア王国の現国王がエイト達を待っているのだ
——————————————————————
そろそろ…ですね
0
お気に入りに追加
887
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる