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第六章 始動編
第百七十一話 王城内へ
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カラカラカラカラと馬車が走る音が響き渡る
中に乗っているのはエイト達と4人と学園長の計5人だ
エイト「良い馬車を持っていますね」
学園長「ギャンブルの賭けで得た馬車ですよ、本来であれば公爵家クラスの人達しか使えない代物です」
ミュウ(それはつまり、公爵家クラス、もしくは公爵家自体が賭け事をして負けた…と)
シルフィ(それはそれで色々と問題になると思うのですが)
だけど、そうならないのが、不思議な所だ
謎多き人物だが、今は詮索するのは野暮な話だ
5人以上乗れるであろう馬車を走らせながら
学園長は王城へと向かっている、そちらの方が今は大事だ
アリアン「しかし、本当なんですか?国王陛下があたい達を呼んでいるなんて?」
学園長「手紙はちゃんと読みましたか?私は嘘も偽装もしていませんよ?」
手紙は勿論見た(読んだ)、だからこそ不安になるのだ
学園長「まぁ貴方達は勇者でもなんでもありませんからね普通でしたら、呼ばれたりしませんよ」
エイト「普通…ですか」
学園長「そう、普通の学生なら絶対に有り得ません勇者に勝つ英雄と魔王以外はね?」
「後、勇者を超える剣姫と魔術使いもね?」
と4人を面白そうに見る
そう、職業もそうだが、エイト達は勇者よりも強いのだ
ミュウ「しかし、国王陛下がそんな事を知っているんですか?」
学園長「ミュウさん、貴女の母親が出来て、それよりも権力も実力もある人に出来ないと?」
シルフィ「言い方は少々棘はありますが、正論ですね」
そもそもの話勇者が現れた時点で調べ始めているのが普通だ、そして調べた上でエイト達を呼んだんだろう
アリアン「あたい達がとやかく言う必要はない…と言う事か」
学園長「そういう事です、貴方達がすべき事は、既に分かっている筈です」
エイト(…学園長、ここまでやるなんて)
子供と大人の差と言っても過言ではない
それ程までの圧倒的な差をこの場で感じた
そして………
学園長「着きましたよ」
ミュウ「っ…とうとうついたのね」
馬車が止まり、ドアが開く
学園長が先に降りて、次にエイト、そしてミュウはエイトの手を借りながら降りて
シルフィはアリアンにそれをやる
エイト「…ここが」
シルフィ「カルデア王国、国王がお住まいになっている所です」
アリアン「…初めて来た」
いつも見ているものだが、ここまで近くで見た事がない、公爵家の家なんて、公爵家とエイトの家を比べる程圧倒的だった
学園長「さ、行きますよ」
そう言うと学園長は4人を先導して前に進む
4人は圧巻していたが、その言葉で我に返り、急いで追いかけた
——————————————————————
中に入ると、そこはまさに別世界が広がっていた
ミュウ「…社交会とかで私達の国の王城に入った事があるけど…」
シルフィ「はい、ここまでではありませんでした」
アリアン「これがあたい達の国とカルデア王国との差…か」
ミュウ達3人は、カルデア王国の経済力を改めて実感していた、エイトは平民故にそこまで理解出来なかったが、それはただ単にミュウ達の国とカルデア王国の王城内に入った事がないだけで、知識はあるのでミュウ達が驚いているのは理解している
エイト「流石はカルデア学園を経営しているだけはありますね」
学園長「多額の補助金を貰ってますからね、ミュウさん達の様な他国から来た学生なんかは更にお金を使いますから、有難いと思っていますよ」
確かに一般生徒と貴族生徒では支払う額は違うし、それなりに見返りがある、しかしそのお金だけで賄える程の金額はなく
推薦や他国からの生徒などは多少なりとも払うとしても、免除金が出る為カルデア王国からの補助金がなければ文字通り、経営難に陥るだろう
そんな事を話していると、大きな扉の前に着く、その奥に、カルデア王国の現国王がエイト達を待っているのだ
——————————————————————
そろそろ…ですね
中に乗っているのはエイト達と4人と学園長の計5人だ
エイト「良い馬車を持っていますね」
学園長「ギャンブルの賭けで得た馬車ですよ、本来であれば公爵家クラスの人達しか使えない代物です」
ミュウ(それはつまり、公爵家クラス、もしくは公爵家自体が賭け事をして負けた…と)
シルフィ(それはそれで色々と問題になると思うのですが)
だけど、そうならないのが、不思議な所だ
謎多き人物だが、今は詮索するのは野暮な話だ
5人以上乗れるであろう馬車を走らせながら
学園長は王城へと向かっている、そちらの方が今は大事だ
アリアン「しかし、本当なんですか?国王陛下があたい達を呼んでいるなんて?」
学園長「手紙はちゃんと読みましたか?私は嘘も偽装もしていませんよ?」
手紙は勿論見た(読んだ)、だからこそ不安になるのだ
学園長「まぁ貴方達は勇者でもなんでもありませんからね普通でしたら、呼ばれたりしませんよ」
エイト「普通…ですか」
学園長「そう、普通の学生なら絶対に有り得ません勇者に勝つ英雄と魔王以外はね?」
「後、勇者を超える剣姫と魔術使いもね?」
と4人を面白そうに見る
そう、職業もそうだが、エイト達は勇者よりも強いのだ
ミュウ「しかし、国王陛下がそんな事を知っているんですか?」
学園長「ミュウさん、貴女の母親が出来て、それよりも権力も実力もある人に出来ないと?」
シルフィ「言い方は少々棘はありますが、正論ですね」
そもそもの話勇者が現れた時点で調べ始めているのが普通だ、そして調べた上でエイト達を呼んだんだろう
アリアン「あたい達がとやかく言う必要はない…と言う事か」
学園長「そういう事です、貴方達がすべき事は、既に分かっている筈です」
エイト(…学園長、ここまでやるなんて)
子供と大人の差と言っても過言ではない
それ程までの圧倒的な差をこの場で感じた
そして………
学園長「着きましたよ」
ミュウ「っ…とうとうついたのね」
馬車が止まり、ドアが開く
学園長が先に降りて、次にエイト、そしてミュウはエイトの手を借りながら降りて
シルフィはアリアンにそれをやる
エイト「…ここが」
シルフィ「カルデア王国、国王がお住まいになっている所です」
アリアン「…初めて来た」
いつも見ているものだが、ここまで近くで見た事がない、公爵家の家なんて、公爵家とエイトの家を比べる程圧倒的だった
学園長「さ、行きますよ」
そう言うと学園長は4人を先導して前に進む
4人は圧巻していたが、その言葉で我に返り、急いで追いかけた
——————————————————————
中に入ると、そこはまさに別世界が広がっていた
ミュウ「…社交会とかで私達の国の王城に入った事があるけど…」
シルフィ「はい、ここまでではありませんでした」
アリアン「これがあたい達の国とカルデア王国との差…か」
ミュウ達3人は、カルデア王国の経済力を改めて実感していた、エイトは平民故にそこまで理解出来なかったが、それはただ単にミュウ達の国とカルデア王国の王城内に入った事がないだけで、知識はあるのでミュウ達が驚いているのは理解している
エイト「流石はカルデア学園を経営しているだけはありますね」
学園長「多額の補助金を貰ってますからね、ミュウさん達の様な他国から来た学生なんかは更にお金を使いますから、有難いと思っていますよ」
確かに一般生徒と貴族生徒では支払う額は違うし、それなりに見返りがある、しかしそのお金だけで賄える程の金額はなく
推薦や他国からの生徒などは多少なりとも払うとしても、免除金が出る為カルデア王国からの補助金がなければ文字通り、経営難に陥るだろう
そんな事を話していると、大きな扉の前に着く、その奥に、カルデア王国の現国王がエイト達を待っているのだ
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そろそろ…ですね
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