幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第六章 始動編

第百六十九話 平穏な1ヶ月

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3年後、カルデア学園を卒業し、エイト達は次に起こるであろう厄災に対して準備を行っていた…しかし

エイト「何も起こらない…一体どう言う事だ?」

卒業してから早1ヶ月、日々のトレーニングを怠った事は1度もないが、それにしても来なさすぎる

ミュウ「まさか、女神アダマスはまだ卒業した事に気づいていない…とか?」

シルフィ「相手は何万倍も生きている神様ですからね…否定できません」

よく人間とは違うエルフや女神族、魔人族と言った長寿の生物達は人間の寿命の事を瞬きまばたの如く儚い生き物と比喩する事もあるが、それに似た現象なのだろうか?

アリアン「そんな話があるかよ」

エイト「アリアン?」

そんな疑問を持ち始めた3人にそんな事はないと否定するアリアン

アリアン「そんな女神様ならカイトの為に何かすると思うか?」

エイト「…確かに」

ミュウ「カイトも私達と同じ人間だもんね」

シルフィ「もし私達の仮説が正しかったらこんな事にはなりませんもんね」

そう言って理解する3人、ここまで思ってしまうのはひとえにカイトの為に動いている女神アダマスが何もして来ないのが原因である

アリアン「全く…少しは考えろよ」

ミュウ「みゅぐっ…」

図星を言われてクリティカルヒットを受けるミュウ、しかし、エイトとシルフィは違う様だった

アリアン「ん?なんだよ、他に考えでもあるのか?」

エイト「いや、アリアンの考えの方が正解の確率は高いよ…けど」

アリアン「けど?」

シルフィ「それにしても、何もして来ないのは何故か?…そう考えてしまうのです」

たかが1ヶ月、されど1ヶ月、いくら何もないとは言え、いつ来るかわからない事には変わりはない

例えるとするならば、死刑宣告を受けた人間が来ると分かっている死刑に怯えながら暮らすようなものだ、ストレスも多少はある

アリアン「確かに…それはそうだな…」

ミュウ「みゅぅ…エイト、なんで…頭…良い」

エイト「お前が馬鹿なだけだろ」

ミュウ「みゅぅぅぅぅ!!!」

グサッと刺さる言葉を言われてミュウはエイトの腕に噛み付く「痛たたたたたた」とエイトは叫びながら暴れる

シルフィ「全く…何をしてんだか…です」

アリアン「仕方ないと言えば仕方ない…かな?」

シルフィ「まぁ…そこは否定しません」

少なからず4人にはストレスが蓄積している起きて欲しくはないが、来ると分かっているなら早く厄災が来て欲しいのだ

エイト「いい加減にしろ!」

ミュウ「みゅぐっ!?」

先程からずっと噛み付くミュウを手刀で剥がす、腕にくっきりと歯形が付き、エイトがため息をこぼす

エイト「たく…ここまでしなくても良いだろ?」

ミュウ「私を馬鹿にした罰と私の男だって言う証拠をつけただけ」

エイトの腕にある歯形を見てミュウはウットリとする

ミュウ「エイトは私達だけを見ていれば良いの、他の雌なんかに絶対に渡さないから」

そう言うと今度は痛々しい歯形の所を舐め始める、それが性的興奮に繋がっているのか、息が荒い

アリアン「おいおい、ミュウの奴更に悪化してないか?」

シルフィ「いえ、元からですよ?あれ」

アリアン「あれ元からなの!?」

エイト「俺が他の女性と話したり、仲良くしていると、夜とかに噛まれるぞ?」

アリアン「…何当たり前の様に言ってんの?」

どうやらエイトにとってはいつもの事らしく特に気にしてない様だが、アリアンは少し…いやかなりエイトにドン引きしている

エイト「まぁ、ミュウはそこの所も好きだから良いんだよ」

ミュウ「ハァハァ…エイトの…汗…えへへへ…」

エイト「…好きだよ?」

これ以上は言わないでおこう、本当にミュウが変態(元から)になってしまう

アリアン「…早く厄災来いよ」

シルフィ「戦闘狂バーサーカーではありませんが、同意します、後、私も後でやりますから」

アリアン「お前もかよ…シルフィ」

アリアン「…………」

そんな事を想うエイト達であったが、エイト達の予想は的中する事となる

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ヤンデレって書くの難しいなぁ(^◇^;)

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