幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

文字の大きさ
上 下
178 / 680
第六章 始動編

第百六十九話 平穏な1ヶ月

しおりを挟む
3年後、カルデア学園を卒業し、エイト達は次に起こるであろう厄災に対して準備を行っていた…しかし

エイト「何も起こらない…一体どう言う事だ?」

卒業してから早1ヶ月、日々のトレーニングを怠った事は1度もないが、それにしても来なさすぎる

ミュウ「まさか、女神アダマスはまだ卒業した事に気づいていない…とか?」

シルフィ「相手は何万倍も生きている神様ですからね…否定できません」

よく人間とは違うエルフや女神族、魔人族と言った長寿の生物達は人間の寿命の事を瞬きまばたの如く儚い生き物と比喩する事もあるが、それに似た現象なのだろうか?

アリアン「そんな話があるかよ」

エイト「アリアン?」

そんな疑問を持ち始めた3人にそんな事はないと否定するアリアン

アリアン「そんな女神様ならカイトの為に何かすると思うか?」

エイト「…確かに」

ミュウ「カイトも私達と同じ人間だもんね」

シルフィ「もし私達の仮説が正しかったらこんな事にはなりませんもんね」

そう言って理解する3人、ここまで思ってしまうのはひとえにカイトの為に動いている女神アダマスが何もして来ないのが原因である

アリアン「全く…少しは考えろよ」

ミュウ「みゅぐっ…」

図星を言われてクリティカルヒットを受けるミュウ、しかし、エイトとシルフィは違う様だった

アリアン「ん?なんだよ、他に考えでもあるのか?」

エイト「いや、アリアンの考えの方が正解の確率は高いよ…けど」

アリアン「けど?」

シルフィ「それにしても、何もして来ないのは何故か?…そう考えてしまうのです」

たかが1ヶ月、されど1ヶ月、いくら何もないとは言え、いつ来るかわからない事には変わりはない

例えるとするならば、死刑宣告を受けた人間が来ると分かっている死刑に怯えながら暮らすようなものだ、ストレスも多少はある

アリアン「確かに…それはそうだな…」

ミュウ「みゅぅ…エイト、なんで…頭…良い」

エイト「お前が馬鹿なだけだろ」

ミュウ「みゅぅぅぅぅ!!!」

グサッと刺さる言葉を言われてミュウはエイトの腕に噛み付く「痛たたたたたた」とエイトは叫びながら暴れる

シルフィ「全く…何をしてんだか…です」

アリアン「仕方ないと言えば仕方ない…かな?」

シルフィ「まぁ…そこは否定しません」

少なからず4人にはストレスが蓄積している起きて欲しくはないが、来ると分かっているなら早く厄災が来て欲しいのだ

エイト「いい加減にしろ!」

ミュウ「みゅぐっ!?」

先程からずっと噛み付くミュウを手刀で剥がす、腕にくっきりと歯形が付き、エイトがため息をこぼす

エイト「たく…ここまでしなくても良いだろ?」

ミュウ「私を馬鹿にした罰と私の男だって言う証拠をつけただけ」

エイトの腕にある歯形を見てミュウはウットリとする

ミュウ「エイトは私達だけを見ていれば良いの、他の雌なんかに絶対に渡さないから」

そう言うと今度は痛々しい歯形の所を舐め始める、それが性的興奮に繋がっているのか、息が荒い

アリアン「おいおい、ミュウの奴更に悪化してないか?」

シルフィ「いえ、元からですよ?あれ」

アリアン「あれ元からなの!?」

エイト「俺が他の女性と話したり、仲良くしていると、夜とかに噛まれるぞ?」

アリアン「…何当たり前の様に言ってんの?」

どうやらエイトにとってはいつもの事らしく特に気にしてない様だが、アリアンは少し…いやかなりエイトにドン引きしている

エイト「まぁ、ミュウはそこの所も好きだから良いんだよ」

ミュウ「ハァハァ…エイトの…汗…えへへへ…」

エイト「…好きだよ?」

これ以上は言わないでおこう、本当にミュウが変態(元から)になってしまう

アリアン「…早く厄災来いよ」

シルフィ「戦闘狂バーサーカーではありませんが、同意します、後、私も後でやりますから」

アリアン「お前もかよ…シルフィ」

アリアン「…………」

そんな事を想うエイト達であったが、エイト達の予想は的中する事となる

——————————————————————
ヤンデレって書くの難しいなぁ(^◇^;)

しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~

名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

追放された薬師でしたが、特に気にもしていません 

志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。 まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。 だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥ たまにやりたくなる短編。 ちょっと連載作品 「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

処理中です...