幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第五章〜外伝〜 カルデア学園の3年間 高等部編

第百六十話 卒業

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エイト(…あれから、3年が経ったのか)

エイトはクラスを見渡しながらそう心の中で思った

クラスは変わる事なく3年間同じ仲間達と共に学園生活を過ごした、カイトと言う悪魔によって最初の半年間はまさに地獄であったが、その後は女神達の妨害もなく、平穏な3年間を過ごした

ミュウ「終わっちゃうんだね、これも」

エイト「…ああ」

これから先、ここにいる人達は皆各々の目標に向かって旅立っていく、今の日本の様に電子機器がないこの世界ではこれが最後になる人もいるだろう

シルフィ「思えば色々ありましたね」

アリアン「ああ、あっという間に終わっちまったな」

学園祭、文化祭、体育祭、期末試験、
修学旅行、日本にもあったものから

遠征、模擬試合、校内トーナメント等、カルデア学園にしかなかったものなど、カルデア学園での生活は良くも悪くも思い出に残るものとなった

エイト「あの学園長、結局何者だったんだ?」

ミュウ「謎のジジイ、それで十分だと思う」

シルフィ「あの人のお陰で、私達は今こうしていられるんです、余計な詮索は野暮だと思います」

アリアン「だな、余計な事をして敵にまわしたくない」

その意見には同意見だ、学園長のお陰でカイト達は隔離寮に行き、エイト達は無事に学園生活を送る事が出来た

エイト「終わったな…いや、始まるのか?」

学園生活は終わった、じゃあ次は…そうだ、女神アダマスの考え方ではカイトが卒業した後に世界を脅かす厄災が現れると予想している

ミュウ「うん、嫌だけど」

厄災などがなければ、自分達の職業を活かして冒険者などになって、金を稼ぎ、平穏な生活を送る事もエイトを貴族の婿として相応しい人にする為に色々な事をする事も出来ていただろう

シルフィ「もう私が教える事は何もありません、貴方達は私を超えました」

やるべき事は全てやった、厄災に立ち向かう為、カイト達に勝つ為、女神アダマスの野望を打ち砕く為、4人は修行して来た

アリアン「後は、国王様に許可を得て旅に出るだけか」

その辺りはきっと大丈夫だろう、英雄、魔王、剣姫の職業なら簡単に許可を得る事は出来るだろう…しかし

エイト「その許可の後が怖いな」

シルフィ「ええ、勇者達と共に旅に出るように言われる可能性も否定出来ません」

そう、あの妄想男は未だにエイトによってミュウ達は洗脳されていて、両想いの相思相愛だと本気で思っている

そんな厄介な人間が勇者な為、自分の身勝手な行動が皆んなの為だと本気で思っている、だからこそ、ここからが本当の始まりと言っても過言ではない

アリアン「彼奴を殺して良いなら、簡単なんだけどなぁ」

エイト「アリアン…ついにお前までそう言う様になってしまったか…同感だけど」

本当にそう言う事をしても良いのならしたいのが本音だ、しかしそんな事をすればこの国で生きていけない

ミュウ「彼奴とまた会うの?…嫌だなぁ」

シルフィ「あのいやらしい目付き、私も絶対に嫌です」

エイト「でも、通らないといけない道だ、頑張っていこう」

幸せな生活を取り戻す為に、やるしかないのだ、そう覚悟を決めて、4人は卒業式に参加する

あの頃にはもう戻れない

エイト(俺達は卒業する前に、カイトに殺された)

もう2度と同じ日は来ない

ミュウ(ただ、瑛人とシルフィと楽しく暮らしたかっただけなのに)

だけど、また巡り会えた
その壁は、障害は、想像を絶するけど

シルフィ(私達なら、きっと…)

トゥルーエンドに行けるはず

アリアン(…ここからが)

新たなステージになる、難易度は上がり
エクストラステージとなる
コンテニュー機能、セーブ機能はなし

攻略情報もクリア者もなしの鬼畜ゲーム

アリアン「…本当の地獄………」

エイト「ま、やるしかないな」

そうしてエイト達は無事にカルデア学園を卒業した

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食中毒の検査結果ってここまで来ないものなのか?
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