156 / 680
第五章〜外伝〜 カルデア学園の3年間 高等部編
第百四十七話 脱走 公爵家side
しおりを挟む
家に戻り、隠し扉の中に入る
ここは泥棒や公爵邸の中で罪を犯した人を一時的に幽閉する所だ
ミュウ母「私達公爵家が何故こんなのを作ったのかは、理解出来ないけど、まさかこんな時に役に立つなんて」
メイル「備えあれば憂いなしといいますからね」
秘密基地も同様、必要性の感じないものも偶に役に立つ時がある、だからこそ整理とかが大変になるのだ
ミュウ母「さて、見張りは?」
メイル「はい、扉の外と中に4人、中の巡回が2人、計6人です」
万全の体制とは言い難いが、ないよりはマシだと思い、隠し扉を奥へと進む
隠し扉から牢屋の扉まで約100m離れており
それはゆっくりと地下へと向かっている
帰る時が大変だが、脱走者がすぐに逃げれない様にする為でもあるので、文句は言えない
ミュウ母「全く…相変わらずここは不便ですね」
メイル「本当です、水晶玉を使って監視する事は出来ますが、対処は出来ませんからね」
日本で例えると防犯カメラと警備員みたいなものだ
防犯カメラの代わりとなる水晶も持ち主の魔力を使って録音、録画するので、常に監視は出来ず、使い勝手が悪いのだ
その為、警備員の代わりとして、公爵家で雇っている人達が見張るのだ
「お勤めご苦労様です」
そうこうしているうちに、扉の前まで行きそこの警備をしている者がミュウの母達に声をかける
ミュウ母「貴方達もご苦労様です、中の人達を確認したいのでここを開けてください」
「わかりました、少々お待ちください」
そう言うと、扉の鍵を開けてドアを開ける
鍵をかけているのは脱走防止だ
もし中にいる仲間が出たい時はノックをして
回数で確認してから外に出すのだ
メイル「元旦那様や元執事長はどういたしますか?」
ミュウ母「昨日言った様に、義実家の両親に連れて行って貰います、慰謝料はそれからです」
ミュウの父によって公爵家の顔に泥を塗ることになったのだ、日本の相場の300万円など安過ぎる程だ
そう言った動画を見る時に頭の悪い女が男に1000万円の慰謝料を請求する額ぐらいが妥当だろう
それ程の事を彼はしたのだ
無論それに加担した者達はそれ以下の額だが請求はする、それがケジメと言うものだ
ミュウ母「それで?あの人はどこの牢に?」
メイル「はい、夜逃げ対策の為に、この…牢…に…?」
中に入り、牢の中に入っている者達を確認しながらミュウの父と執事長が収監されている牢を見たメイルは言葉を詰まらせて立ち止まる
ミュウ母「…メイル?」
メイル「…いません」
ミュウ母「え?」
いませんとはどう言う事だろうか?
…いない?
メイル「警備兵!」
「はい!」
メイルが焦ったかの様に声を荒げて
中にいた警備兵に声をかける
警備兵は急いでこちらに来てメイルの下まで来る
「どうしましたか?」
メイル「昨日から今日までで外に出た人はいますか?」
「は?」
何を言っているんだ?と言わんばかりの反応だが、事が事なので気にしていられない
メイル「私達、そして警備兵以外で外に出た人は!!!!」
「い…いません!」
ミュウ母「メイル…まさか」
メイルの慌てようと、外に誰が出たのかの確認…それはつまり
メイル「ええ、元旦那様と執事長の2人が忽然と消えました…脱走です」
ミュウ母「な!?」
「まさか!?私達は昨夜から見張っていましたが、脱走した人など見ませんでした!」
つまり、透明化の魔法か何かで脱走したと言うことになるが、それでも出入り口は1つ
大の大人が入れ替えのわずかな隙間から出るなんて不可能だ
ミュウ母「…どうなっているの?」
メイル「わかりません、ですが言える事があります」
「それは一体…」
メイル「今の状況が最悪っと言う事です」
その後警備兵及び、メイド、執事、ギルドナイト、騎士団と言ったありとあらゆる者達が総出でミュウの父と執事長の行方を追ったが誰1人として彼らの姿を見た者はいなかった
——————————————————————
後10話くらいで、この章は終わる…かな?
ここは泥棒や公爵邸の中で罪を犯した人を一時的に幽閉する所だ
ミュウ母「私達公爵家が何故こんなのを作ったのかは、理解出来ないけど、まさかこんな時に役に立つなんて」
メイル「備えあれば憂いなしといいますからね」
秘密基地も同様、必要性の感じないものも偶に役に立つ時がある、だからこそ整理とかが大変になるのだ
ミュウ母「さて、見張りは?」
メイル「はい、扉の外と中に4人、中の巡回が2人、計6人です」
万全の体制とは言い難いが、ないよりはマシだと思い、隠し扉を奥へと進む
隠し扉から牢屋の扉まで約100m離れており
それはゆっくりと地下へと向かっている
帰る時が大変だが、脱走者がすぐに逃げれない様にする為でもあるので、文句は言えない
ミュウ母「全く…相変わらずここは不便ですね」
メイル「本当です、水晶玉を使って監視する事は出来ますが、対処は出来ませんからね」
日本で例えると防犯カメラと警備員みたいなものだ
防犯カメラの代わりとなる水晶も持ち主の魔力を使って録音、録画するので、常に監視は出来ず、使い勝手が悪いのだ
その為、警備員の代わりとして、公爵家で雇っている人達が見張るのだ
「お勤めご苦労様です」
そうこうしているうちに、扉の前まで行きそこの警備をしている者がミュウの母達に声をかける
ミュウ母「貴方達もご苦労様です、中の人達を確認したいのでここを開けてください」
「わかりました、少々お待ちください」
そう言うと、扉の鍵を開けてドアを開ける
鍵をかけているのは脱走防止だ
もし中にいる仲間が出たい時はノックをして
回数で確認してから外に出すのだ
メイル「元旦那様や元執事長はどういたしますか?」
ミュウ母「昨日言った様に、義実家の両親に連れて行って貰います、慰謝料はそれからです」
ミュウの父によって公爵家の顔に泥を塗ることになったのだ、日本の相場の300万円など安過ぎる程だ
そう言った動画を見る時に頭の悪い女が男に1000万円の慰謝料を請求する額ぐらいが妥当だろう
それ程の事を彼はしたのだ
無論それに加担した者達はそれ以下の額だが請求はする、それがケジメと言うものだ
ミュウ母「それで?あの人はどこの牢に?」
メイル「はい、夜逃げ対策の為に、この…牢…に…?」
中に入り、牢の中に入っている者達を確認しながらミュウの父と執事長が収監されている牢を見たメイルは言葉を詰まらせて立ち止まる
ミュウ母「…メイル?」
メイル「…いません」
ミュウ母「え?」
いませんとはどう言う事だろうか?
…いない?
メイル「警備兵!」
「はい!」
メイルが焦ったかの様に声を荒げて
中にいた警備兵に声をかける
警備兵は急いでこちらに来てメイルの下まで来る
「どうしましたか?」
メイル「昨日から今日までで外に出た人はいますか?」
「は?」
何を言っているんだ?と言わんばかりの反応だが、事が事なので気にしていられない
メイル「私達、そして警備兵以外で外に出た人は!!!!」
「い…いません!」
ミュウ母「メイル…まさか」
メイルの慌てようと、外に誰が出たのかの確認…それはつまり
メイル「ええ、元旦那様と執事長の2人が忽然と消えました…脱走です」
ミュウ母「な!?」
「まさか!?私達は昨夜から見張っていましたが、脱走した人など見ませんでした!」
つまり、透明化の魔法か何かで脱走したと言うことになるが、それでも出入り口は1つ
大の大人が入れ替えのわずかな隙間から出るなんて不可能だ
ミュウ母「…どうなっているの?」
メイル「わかりません、ですが言える事があります」
「それは一体…」
メイル「今の状況が最悪っと言う事です」
その後警備兵及び、メイド、執事、ギルドナイト、騎士団と言ったありとあらゆる者達が総出でミュウの父と執事長の行方を追ったが誰1人として彼らの姿を見た者はいなかった
——————————————————————
後10話くらいで、この章は終わる…かな?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
879
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる