幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

文字の大きさ
上 下
149 / 680
第五章〜外伝〜 カルデア学園の3年間 高等部編

第百四十話 絶対に逆らってはいけない者

しおりを挟む
ミュウ父「…お…お前…なんで?」

ミュウ母「なんで?ここは私の家ですよ?いて悪いのですが?」

ミュウ父「い…いや…そうではなくて…」

仕草や動作、その全てが優雅で礼節、まさに貴族の娘として恥ずかしくない動きをしているミュウの母、顔は笑みを浮かべてはいるが近くにいる4人はわかる…

4人((((目が…笑っていない…))))

4人は実力なら圧倒的に上な筈なのに、#この人には逆らってはいけないと本当的に感じる

ミュウ母「先程から聞いていました、随分と身勝手な事を言っていますね?」

ミュウ父「い…いや…それは…だな…」

ミュウ母「ミュウはエイトと言う子に洗脳されているから…ですか?」

ミュウ父「そ…そうだ!私を殴ったのだぞ!?」

ミュウの父は体を震え上がらせているが、今が好機と意気揚々と話しはじめる

ミュウ父「ミュウが、だぞ?私達の可愛い娘がそんな事をする筈がないのだ!それなのに、あの平民のせいでおかしくなってしまったのだぞ!」

いや、娘だって人間、人は変わる生き物なのだ、それに自分の好きな人にあれ程の暴言と暴力を振るったのなら、怒っても仕方ないと思う

ミュウ母「平民のせいではなく、貴方の態度が悪いからですよね?」

正論だ、エイトはミュウの母に対しては何もしていないし、何もされていない
更にミュウも母には感謝している程だ

ミュウ母「全く、父上がどうしてもと頭を下げるから仕方なしに結婚しましたけど、ここまで頭がイカれているとは」

ミュウ父「なんだと!?」

ミュウ母「平民だからミュウとは釣り合わない…まぁこれはエイト君自身も覚悟の上でしょう」

エイト「………」

ミュウの母の言葉に静かに頷く
当たり前だ、平民如きがそんな簡単に貴族の娘と結婚出来るなんて有り得ない

ミュウ母「だからこそ、私達は共通の条件を出した」

それこそが勇者であるカイトよりも先に厄災を倒す事、それが成功するれば、エイトは爵位を貰える可能性がある

貰えなくても、ミュウとの結婚は国として公爵家としても大きな利益となる、失敗すればそのまま破局になるだけだ

ミュウ母「それなのに貴方は手のひら返しの如く、娘の思いを踏み躙り、あの男と結婚させようとする」

ミュウ父「当たり前だ、公爵家としてはそんな出来るかどうかもわからない奴に娘をやるよりも、勇者であり、貴族であり、我々とも親しい者に娘をやる方が幸せに決まっているだろう」

ミュウ母「それを決めるのは私達ではなく、ミュウだとしても?」

ミュウ父「当然だ」

話が平行線へとなってきた、つまり

ミュウの父
エイトよりもカイトの方がいい
平民よりも貴族
家同士の仲もいいからミュウ達も仲がいい
エイトの話は洗脳させるための嘘

ミュウの母
カイトよりもエイトの方がいい
身分よりも自分の気持ち
色々調べている為カイトのヤバさを知ってる
エイトとミュウの関係を認めている

と言う事だ、確かに貴族の生活には辛い事も多く、公爵家を残していく為にはそう言った選択も必要だろう、しかしその必要性がないからこそ、ミュウの母はエイトとの関係を認めているのだ

ミュウ母「…ハァ、もういいです」

ミュウ父「やっと認める気になったか?」

ミュウ母「ええ、貴方は何を言っても話が通じない事がわかりました」

ミュウ父「なに?」

ミュウの母は建前上ミュウの父に爵位を譲っているが、実際の所権力を持っているのはミュウの母だ…つまり

ミュウ母「離婚いたしましょう、貴方はこの家から出て行ってもらいます…当然貴方もですよ、執事長?」

ミュウ父「な!?」

執事長「は!?」

こう言った事を出来るのは、ミュウの父ではなく、ミュウの母…つまりフローラ公なのだ

ミュウ「…お母様」

ミュウ母「それと勿論、慰謝料も当然いただきますからね?」

——————————————————————
最終回までストーリーは大体繋がったけど
そこまで行く為のストーリーがまとまらない(^◇^;)
しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~

月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―  “賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。  だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。  当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。  ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?  そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?  彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?  力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

処理中です...