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第五章〜外伝〜 カルデア学園の3年間 高等部編

第百四十話 絶対に逆らってはいけない者

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ミュウ父「…お…お前…なんで?」

ミュウ母「なんで?ここは私の家ですよ?いて悪いのですが?」

ミュウ父「い…いや…そうではなくて…」

仕草や動作、その全てが優雅で礼節、まさに貴族の娘として恥ずかしくない動きをしているミュウの母、顔は笑みを浮かべてはいるが近くにいる4人はわかる…

4人((((目が…笑っていない…))))

4人は実力なら圧倒的に上な筈なのに、#この人には逆らってはいけないと本当的に感じる

ミュウ母「先程から聞いていました、随分と身勝手な事を言っていますね?」

ミュウ父「い…いや…それは…だな…」

ミュウ母「ミュウはエイトと言う子に洗脳されているから…ですか?」

ミュウ父「そ…そうだ!私を殴ったのだぞ!?」

ミュウの父は体を震え上がらせているが、今が好機と意気揚々と話しはじめる

ミュウ父「ミュウが、だぞ?私達の可愛い娘がそんな事をする筈がないのだ!それなのに、あの平民のせいでおかしくなってしまったのだぞ!」

いや、娘だって人間、人は変わる生き物なのだ、それに自分の好きな人にあれ程の暴言と暴力を振るったのなら、怒っても仕方ないと思う

ミュウ母「平民のせいではなく、貴方の態度が悪いからですよね?」

正論だ、エイトはミュウの母に対しては何もしていないし、何もされていない
更にミュウも母には感謝している程だ

ミュウ母「全く、父上がどうしてもと頭を下げるから仕方なしに結婚しましたけど、ここまで頭がイカれているとは」

ミュウ父「なんだと!?」

ミュウ母「平民だからミュウとは釣り合わない…まぁこれはエイト君自身も覚悟の上でしょう」

エイト「………」

ミュウの母の言葉に静かに頷く
当たり前だ、平民如きがそんな簡単に貴族の娘と結婚出来るなんて有り得ない

ミュウ母「だからこそ、私達は共通の条件を出した」

それこそが勇者であるカイトよりも先に厄災を倒す事、それが成功するれば、エイトは爵位を貰える可能性がある

貰えなくても、ミュウとの結婚は国として公爵家としても大きな利益となる、失敗すればそのまま破局になるだけだ

ミュウ母「それなのに貴方は手のひら返しの如く、娘の思いを踏み躙り、あの男と結婚させようとする」

ミュウ父「当たり前だ、公爵家としてはそんな出来るかどうかもわからない奴に娘をやるよりも、勇者であり、貴族であり、我々とも親しい者に娘をやる方が幸せに決まっているだろう」

ミュウ母「それを決めるのは私達ではなく、ミュウだとしても?」

ミュウ父「当然だ」

話が平行線へとなってきた、つまり

ミュウの父
エイトよりもカイトの方がいい
平民よりも貴族
家同士の仲もいいからミュウ達も仲がいい
エイトの話は洗脳させるための嘘

ミュウの母
カイトよりもエイトの方がいい
身分よりも自分の気持ち
色々調べている為カイトのヤバさを知ってる
エイトとミュウの関係を認めている

と言う事だ、確かに貴族の生活には辛い事も多く、公爵家を残していく為にはそう言った選択も必要だろう、しかしその必要性がないからこそ、ミュウの母はエイトとの関係を認めているのだ

ミュウ母「…ハァ、もういいです」

ミュウ父「やっと認める気になったか?」

ミュウ母「ええ、貴方は何を言っても話が通じない事がわかりました」

ミュウ父「なに?」

ミュウの母は建前上ミュウの父に爵位を譲っているが、実際の所権力を持っているのはミュウの母だ…つまり

ミュウ母「離婚いたしましょう、貴方はこの家から出て行ってもらいます…当然貴方もですよ、執事長?」

ミュウ父「な!?」

執事長「は!?」

こう言った事を出来るのは、ミュウの父ではなく、ミュウの母…つまりフローラ公なのだ

ミュウ「…お母様」

ミュウ母「それと勿論、慰謝料も当然いただきますからね?」

——————————————————————
最終回までストーリーは大体繋がったけど
そこまで行く為のストーリーがまとまらない(^◇^;)
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