134 / 680
第五章〜外伝〜 カルデア学園の3年間 高等部編
第百二十五話 大変な世界
しおりを挟む
エイト「…貴族に?」
ミュウ「うん!」
何言ってんだ…こいつ
そう思いながらも、ミュウがふざけて言う空気ではない為、何か策があるのだろう
なかったら殴る
エイト「その…どうやって?」
ミュウ「それは…正直、確証があるわけじゃないの」
エイト「確証がない?」
ミュウ「うん、でもアイツらなら、やりかねない事を利用するの」
エイト「アイツら…か」
アイツら、この言葉で大体は理解できた
そもそもミュウが言うアイツなんて1人しかいない
エイト「カイトと女神アダマス」
ミュウ「うん、正解、そいつら2人は必ず私達に…いえ、世界になんらかの現象を起こす」
エイト「厄災…か?」
ミュウ「かもね」
未だにわからない厄災、遥か昔から語られて来た話の事だが、エイトもミュウもその厄災について何も知らない
それを知っているのは女神アダマスと
女神アマスだけだ、だからこそ確証はないのだ
エイト「女神アダマスが世界の厄災を引き起こし」
ミュウ「勇者カイトが世界を救う」
エイト「と言うのが多分今の世界の筋書きなんだろうな」
ミュウ「うん、シルフィと話した時も、そうなるだろうって言ってた」
まぁこれはメグミに取り憑いた(?)女神アマスのおかげでもある情報だが
逆に言えばこれは起きる厄災の時間が分かったと言っても過言ではない
エイト「でも、それと俺達の関係と何が関わるんだ?」
その混乱に乗じて駆け落ちでもしろとでも?
そんな事をすれば地の果てまで追いかけてきそうだが?
そう考えたが、どうやら違う様だった
ミュウ「私達の職業は何?」
エイト「英雄と魔王…ってまさか!?」
ミュウ「うん、そのまさかだよ」
エイト「確かに、その考えなら上手くいけば、俺は爵位がもらえるかもな…でも」
その考えは賭けではあるが、他に手は(あるかもしれないがこれ以上の好条件は)ない
しかし、
エイト「下手すれば俺達は死ぬぞ?」
その賭け自分達が強くなければならない
カイト程度などと同等の力では意味がないのだ
ミュウ「別にいいじゃない?」
エイト「え?」
ミュウ「カイトの嫁になる地獄の未来が待っているなら、エイトと一緒に地獄に落ちた方が100万倍嬉しいわ」
エイト「…ミュウ…お前」
ミュウ「どうせ私達は天国には行けない、だったらエイト、貴方と一緒に何処までも堕ちてあげる」
その目は本当で、文字通り覚悟の上の話らしい、ならば話は早い
エイト「だったら、シルフィ達にも話をつけとこうぜ?後はアリアンがOKするかどうかだな」
ミュウ「そうね、シルフィはもう記憶も戻ってるし、癪だけどエイトの彼女でもあるからね」
だがアリアンはそれがない
正直に言って学園生活が終わればそれで関係も終わりでもいいのだ
エイト「アリアンはいい奴だ、アイツを俺達と同じ道に行かせるのは、嫌だな」
ミュウ「うん、アリアンは大切な友達だから」
そんな友達を自分達の我儘に付き合ってもらうのは、流石に酷いだろう
今でも充分迷惑をかけているが、そこは黙っておく
そうやって考えていると
布団の中のせいもあるのか、急激に睡魔が襲って来た
エイト「ふぁあああ…ま、その話は数時間後にしよう」
ミュウ「ふみゅぅぅぅ……そうね、ちょっと頭を使い過ぎた」
そう言って2人はお互いの体を引き寄せて絡み合わせる
エイト「後はミュウの両親に挨拶?して許可を得るかだな」
ミュウ「まぁほぼ不可能に近いと思うけど…一応…ね?」
可能性は低いが、やらないよりはマシだと思う
エイトの両親には許可を得ている
後はミュウの両親だけだ
エイト(本当、俺達は)
ミュウ(どんなラノベ主人公よ)
結ばれる為にこんな面倒なことをしなければならないとはと頭を悩ませながら
深い眠りにつき………
寝過ごしてシルフィにしばかれるのは言うまでもない
——————————————————————
いつもより早く起きて、得した気分で寝て
起きると遅刻ギリギリになる事ありません?
ミュウ「うん!」
何言ってんだ…こいつ
そう思いながらも、ミュウがふざけて言う空気ではない為、何か策があるのだろう
なかったら殴る
エイト「その…どうやって?」
ミュウ「それは…正直、確証があるわけじゃないの」
エイト「確証がない?」
ミュウ「うん、でもアイツらなら、やりかねない事を利用するの」
エイト「アイツら…か」
アイツら、この言葉で大体は理解できた
そもそもミュウが言うアイツなんて1人しかいない
エイト「カイトと女神アダマス」
ミュウ「うん、正解、そいつら2人は必ず私達に…いえ、世界になんらかの現象を起こす」
エイト「厄災…か?」
ミュウ「かもね」
未だにわからない厄災、遥か昔から語られて来た話の事だが、エイトもミュウもその厄災について何も知らない
それを知っているのは女神アダマスと
女神アマスだけだ、だからこそ確証はないのだ
エイト「女神アダマスが世界の厄災を引き起こし」
ミュウ「勇者カイトが世界を救う」
エイト「と言うのが多分今の世界の筋書きなんだろうな」
ミュウ「うん、シルフィと話した時も、そうなるだろうって言ってた」
まぁこれはメグミに取り憑いた(?)女神アマスのおかげでもある情報だが
逆に言えばこれは起きる厄災の時間が分かったと言っても過言ではない
エイト「でも、それと俺達の関係と何が関わるんだ?」
その混乱に乗じて駆け落ちでもしろとでも?
そんな事をすれば地の果てまで追いかけてきそうだが?
そう考えたが、どうやら違う様だった
ミュウ「私達の職業は何?」
エイト「英雄と魔王…ってまさか!?」
ミュウ「うん、そのまさかだよ」
エイト「確かに、その考えなら上手くいけば、俺は爵位がもらえるかもな…でも」
その考えは賭けではあるが、他に手は(あるかもしれないがこれ以上の好条件は)ない
しかし、
エイト「下手すれば俺達は死ぬぞ?」
その賭け自分達が強くなければならない
カイト程度などと同等の力では意味がないのだ
ミュウ「別にいいじゃない?」
エイト「え?」
ミュウ「カイトの嫁になる地獄の未来が待っているなら、エイトと一緒に地獄に落ちた方が100万倍嬉しいわ」
エイト「…ミュウ…お前」
ミュウ「どうせ私達は天国には行けない、だったらエイト、貴方と一緒に何処までも堕ちてあげる」
その目は本当で、文字通り覚悟の上の話らしい、ならば話は早い
エイト「だったら、シルフィ達にも話をつけとこうぜ?後はアリアンがOKするかどうかだな」
ミュウ「そうね、シルフィはもう記憶も戻ってるし、癪だけどエイトの彼女でもあるからね」
だがアリアンはそれがない
正直に言って学園生活が終わればそれで関係も終わりでもいいのだ
エイト「アリアンはいい奴だ、アイツを俺達と同じ道に行かせるのは、嫌だな」
ミュウ「うん、アリアンは大切な友達だから」
そんな友達を自分達の我儘に付き合ってもらうのは、流石に酷いだろう
今でも充分迷惑をかけているが、そこは黙っておく
そうやって考えていると
布団の中のせいもあるのか、急激に睡魔が襲って来た
エイト「ふぁあああ…ま、その話は数時間後にしよう」
ミュウ「ふみゅぅぅぅ……そうね、ちょっと頭を使い過ぎた」
そう言って2人はお互いの体を引き寄せて絡み合わせる
エイト「後はミュウの両親に挨拶?して許可を得るかだな」
ミュウ「まぁほぼ不可能に近いと思うけど…一応…ね?」
可能性は低いが、やらないよりはマシだと思う
エイトの両親には許可を得ている
後はミュウの両親だけだ
エイト(本当、俺達は)
ミュウ(どんなラノベ主人公よ)
結ばれる為にこんな面倒なことをしなければならないとはと頭を悩ませながら
深い眠りにつき………
寝過ごしてシルフィにしばかれるのは言うまでもない
——————————————————————
いつもより早く起きて、得した気分で寝て
起きると遅刻ギリギリになる事ありません?
0
お気に入りに追加
887
あなたにおすすめの小説

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる