幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第五章〜外伝〜 カルデア学園の3年間 高等部編

第百四話 解ける緊張の糸

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シルフィ「ハァ…やっぱり…ですか」

アリアン「あの状況下でどうやって不正行為するんだよ」

シルフィ達はエイト達の所に歩いて向かう
そのときに独り言の様に話す

エイトとミュウは倒れるカイトに応急処置を行なってシルフィ達の所へと向かう
流石に両腕を斬った出血量は多く、(別に殺しても良かったが)一応助けたのだ

エイト(俺達の邪魔さえしなければ、別に生きてても死んでても関係ないからな)

ミュウ(エイトのお願いで仕方なく助けたけど、これがまた勘違いの始まりにならないかしら)

怖いのはそこなのである、カイトは自分に都合のいい解釈をする為、こちら側が予期せぬ事態に発展してしまう可能性があり、助けた事もその危険の一つなのである

エイト「ま、それは置いといて、学園長!」

「ん?」

エイト「審判してくれたんですよね?」

「ああ、そうだけど?」

エイト「でしたら、判決をお願いします」

「わかった」

そう言うと学園長は中央に行き
(お手製の)マイクを持ってみんなに語りかける

「勝者!エイト、ミュウチーム!」

そう言うとエイトとミュウは剣を納めて頭を下げる、見てくれた人達に感謝の気持ちを込めてやった

ワァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

大歓声が響き渡り、エイト達も少し驚く
なにしろカイトにあそこまでしたのだ、何かしら言われても不思議ではない

「ザマァみろ!カイト!」

「僕の彼女を奪いやがって!」

「もっと苦しめてもいいんだぞ!」

「カイト君負けちゃったねー」

「ねぇ、なんかちょっと幻滅かも」

どうやらカイトの好感度アップの力によって自分の彼女を奪われた人達が多いらしく
そいつらからの恨み辛みが、これでもかと聞こえる

更に好感度が下がり、そのマイナス分、カイトへの想いが薄れる人も出ている

ただ………

アイ「カイトお兄ちゃん!しっかりして!」

メグミ「酷い傷…早く治さないと!」

サユリ「先生達は何をしているんですか!?」

カイトへの好感度がカンストを超えている人達には意味をなさなかった様だ
だからこそ、先程不正行為だズルだと言っていたのだが

エイト「ここまで来ると、父さん達に申し訳ないよ…」

ミュウ「義父様達が?」

エイト「なんでもう義理の親になってんだよ」

ミュウ「………結婚しないの?」

エイト「するけども、じゃなくて!」

このままだと(なにかを感じ取った)シルフィの視線が更に鋭くなるので、話を戻す

エイト「父さん達もそもそも帰って来ると思うから、この状況をどう説明すればいいのか迷ってんだよ」

ミュウ「…ああ」

エイトは今、アイ達に命を狙われているためミュウの屋敷に居候している
しかし両親にはまだ伝えていないのだ
いや、正確には伝えられなかったのだ

普通に話せば、親は混乱するし
言い訳しようにも、どうすればいいのか迷っている所だ

エイト「それに今のメグミ達の事もどうすればいいのか…カイトといいアイ達といい、頭が痛いぜ」

ミュウ「だったら「めっ」…まだ言ってないのに」

エイト「どうせ、殺すとかそんな厄介な事を言うんだろ?駄目だからね?」

図星だったのか、ミュウはこれ以上は喋らなかった、ちょうどシルフィ達も来て
改めて戦勝報告をする

エイト「どう?シルフィに鍛えてもらって中々強くなったでしょ?」

シルフィ「…そうですね、最初の1時間本当に焦ったので、45点」

アリアン「何点中?」

シルフィ「1000点中」

エイト「何処の社長だよ」

人工知能に悪意を埋め込んだ、仲間だけど元凶の令和の戦士が言った口癖に似ている
がようはまだまだと言う事だろう

「おめでとう、まさか本当に勝つなんて思わなかったよ」

エイト「信じてなかった…いや、カイトが強くなっている事に気づいていた、と言う所ですか」

「まぁ、それでも君達には敵わないとは思ってたけどね」

流石は学園長、殆どの事はお見通しらしい

——————————————————————
バトル描写を上手く書くためには、やっぱり色んな本とかを読まないとなぁ


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