94 / 680
第四章 交差する思惑
第八十八話 失脚させる方法
しおりを挟む
メグミ「ありがとうございます、皆さん」
頭を下げ続けるメグミだったが、お礼を言って頭を上げる
メグミ「特にエイトさん」
エイト「ん?」
メグミは申し訳なさそうにこちらを見つめる
多分本体の事だろう
エイト「別に良いですよ、女神である貴女が私達に近づく為に必要な事だったんです、一個人の意見は必要ありません」
メグミ「それでもです、私がこの肉体から離れれば、彼女はカイトの能力で好感度が上がり貴方の敵になります、義理とはいえ、家族なんですから」
彼女が言える立場ではない
しかし、彼に対する申し訳なさがあり
許して欲しいのだろう
エイト「気にしないでください、覚悟の上です」
本当はどうでも良いが、こうでも言わないと
彼女は納得しないだろう
メグミ「そう言ってもらえるとありがたいです」
予想通り、納得してもらえたので良しとする
問題はこれからだ
エイト「けど、私達はどうすれば良いのですか?人間が神に勝てるとは思えませんが」
メグミ「女神アダマスを倒す事は出来ません、しかし失脚させる事が出来れば彼女を消す事が出来ます」
ミュウ「失脚?」
失脚させる事で、女神アダマスを消す事が出来るとはどう言う事だろうか?
そう不思議に思い、ミュウは頭を捻らす
メグミ「女神アダマスは元地球の神、地球には様々な宗教があり、その中でも全てを統治していた実績のある女神です」
日本だけでも八百万の神と言われる程
神は多く存在いる
その他の宗教、国、地域、伝承を含めれば
億単位はくだらないだろう
そんな神々を束ねていたのが、女神アダマス
なのだ
メグミ「今の地球がラグナロクを起こさなかったのはひとえに彼女のお陰とも言えます、それ程までに彼女は優秀なのです」
シルフィ「しかし、カイトのせいで頭がおかしくなり、こんな暴挙にでたと?」
メグミ「そういうことです」
あり得ないと思うかもしれないが、これは人間でも良くあることだ
環境によって人は変わり
浮気によって人は変わり
宗教によって人は変わり
死(他者も含め)によって人は変わり
事故によって人は変わり
薬物によって人は変わり
例を挙げればキリがない
女神アダマスはその中でも
真面目な人間がパチンコを覚えた時の快楽
に似ている
真面目な人程快楽に堕ちやすい
寝取られ漫画のテンプレとも言える
女神アダマスもきっと真面目だったのだろう
だからこそラグナロク…神々が起こす終焉の戦争も起こらなかった
だからこそ堕落した彼女はもう2度と戻らない、戻れないのだ
アリアン「らぐなろく、とか ちきゅうとか、もう訳がわからん」
エイト「この話が終わったら全て話すよ」
アリアン「さっきも聞いたよ…それでも頭が痛い」
アリアンにとっては未知の会話だ
理解しようにも分からない事が多すぎて
脳が疲れているんだろう
メグミ「私達の上司も彼女の暴挙には困っていますが、何しろ実績があります、なのでやたら無闇に断罪は出来ないんです」
シルフィ「それで私達に協力を?」
メグミ「はい、女神アダマスを失脚させるには、彼女が起こしたミス、エイトさん達が厄災を止める事が彼女を失脚させる手段なのです」
エイト「つまり、女神アダマスが作ったハーレム物語を壊せば女神アダマスの暴挙は間違っていたとなり、失脚すると」
もしくはカイトが厄災に負けて死ねば
勇者1人だけにした事により死ぬ必要のなかった人を神の悪戯で死なせてしまったと言う
大罪もその一つだが、今は置いておく
メグミ「はい、そうすれば、世界のバランスが元に戻り、私も女神として復帰できるはずです」
そして、エイト達の因果関係もきっと終わるだろう
そう信じたい
——————————————————————
続く
頭を下げ続けるメグミだったが、お礼を言って頭を上げる
メグミ「特にエイトさん」
エイト「ん?」
メグミは申し訳なさそうにこちらを見つめる
多分本体の事だろう
エイト「別に良いですよ、女神である貴女が私達に近づく為に必要な事だったんです、一個人の意見は必要ありません」
メグミ「それでもです、私がこの肉体から離れれば、彼女はカイトの能力で好感度が上がり貴方の敵になります、義理とはいえ、家族なんですから」
彼女が言える立場ではない
しかし、彼に対する申し訳なさがあり
許して欲しいのだろう
エイト「気にしないでください、覚悟の上です」
本当はどうでも良いが、こうでも言わないと
彼女は納得しないだろう
メグミ「そう言ってもらえるとありがたいです」
予想通り、納得してもらえたので良しとする
問題はこれからだ
エイト「けど、私達はどうすれば良いのですか?人間が神に勝てるとは思えませんが」
メグミ「女神アダマスを倒す事は出来ません、しかし失脚させる事が出来れば彼女を消す事が出来ます」
ミュウ「失脚?」
失脚させる事で、女神アダマスを消す事が出来るとはどう言う事だろうか?
そう不思議に思い、ミュウは頭を捻らす
メグミ「女神アダマスは元地球の神、地球には様々な宗教があり、その中でも全てを統治していた実績のある女神です」
日本だけでも八百万の神と言われる程
神は多く存在いる
その他の宗教、国、地域、伝承を含めれば
億単位はくだらないだろう
そんな神々を束ねていたのが、女神アダマス
なのだ
メグミ「今の地球がラグナロクを起こさなかったのはひとえに彼女のお陰とも言えます、それ程までに彼女は優秀なのです」
シルフィ「しかし、カイトのせいで頭がおかしくなり、こんな暴挙にでたと?」
メグミ「そういうことです」
あり得ないと思うかもしれないが、これは人間でも良くあることだ
環境によって人は変わり
浮気によって人は変わり
宗教によって人は変わり
死(他者も含め)によって人は変わり
事故によって人は変わり
薬物によって人は変わり
例を挙げればキリがない
女神アダマスはその中でも
真面目な人間がパチンコを覚えた時の快楽
に似ている
真面目な人程快楽に堕ちやすい
寝取られ漫画のテンプレとも言える
女神アダマスもきっと真面目だったのだろう
だからこそラグナロク…神々が起こす終焉の戦争も起こらなかった
だからこそ堕落した彼女はもう2度と戻らない、戻れないのだ
アリアン「らぐなろく、とか ちきゅうとか、もう訳がわからん」
エイト「この話が終わったら全て話すよ」
アリアン「さっきも聞いたよ…それでも頭が痛い」
アリアンにとっては未知の会話だ
理解しようにも分からない事が多すぎて
脳が疲れているんだろう
メグミ「私達の上司も彼女の暴挙には困っていますが、何しろ実績があります、なのでやたら無闇に断罪は出来ないんです」
シルフィ「それで私達に協力を?」
メグミ「はい、女神アダマスを失脚させるには、彼女が起こしたミス、エイトさん達が厄災を止める事が彼女を失脚させる手段なのです」
エイト「つまり、女神アダマスが作ったハーレム物語を壊せば女神アダマスの暴挙は間違っていたとなり、失脚すると」
もしくはカイトが厄災に負けて死ねば
勇者1人だけにした事により死ぬ必要のなかった人を神の悪戯で死なせてしまったと言う
大罪もその一つだが、今は置いておく
メグミ「はい、そうすれば、世界のバランスが元に戻り、私も女神として復帰できるはずです」
そして、エイト達の因果関係もきっと終わるだろう
そう信じたい
——————————————————————
続く
1
お気に入りに追加
887
あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる