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第四章 交差する思惑

第八十二話 義姉との再会(ってわけでもないか)

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メグミ「久しぶり…じゃないか、いつも会ってるもんね」

エイト「………なんの様だ?メグミ」

メグミ「…もうメグ姉とは言ってくれないのね」

外に出るとメグミが1人立っていて、エイトと目が合うと笑顔で手を振っていた
その姿はカイトに出会う前の、エイトがまだ好きのメグミだった

エイト「当たり前だ、俺を殺そうとし、家から追い出した屑女が一体何のようだ?」

だけどそれは過去の話、今のエイトにとってカイトとその取り巻き達は、己の人生を滅茶苦茶にしようとしてくる迷惑な存在でしかない

メグミ「ええ、貴方が怒るのも無理はないわ、私はそれだけの事をしたのだから」

エイト「だったら目の前から消えろ、俺はお前の顔なんか見たくないんだよ」

メグミ「そうはいかないの、私には貴方に…いえ、伝えなきゃいけない事があるの」

そう言ってメグミは後ろにいるミュウ、シルフィ、アリアンの3人を見る
シルフィとアリアンは警戒していたが、ミュウが前に出てエイトに言う

ミュウ「エイト、彼女の話を聞きましょ?」

エイト「え?」

ミュウ「私は彼女と戦った時、違和感を感じたの」

エイト「違和感?」

ミュウ「ええ、彼女の話はエイトから聞いていたけど、全然違うし、何より他の女の子達と違って一歩後ろにいる感じだった」

確かに、サユリやアイが抗議する時やカイトが邪魔する時も、少し様子がおかしかった
(全く気にしなかったが)

メグミ「では、話を…いえ、先ずは中に入らせてもらって良いですか?」

シルフィ「何故です?ここで話せば良いでしょう?」

メグミ「カイト達に気づかれても良いのですか?」

彼女の話には一理ある、ここでメグミと話している姿を見られたら、カイトが何を勘違いして言って来るかわからない

ここは素直に彼女の言う事を聞いた方が得策だろう

エイト「ミュウ、良いのか?」

ミュウ「いいわ、シルフィ、お客人よ丁重にもてなして」

シルフィ「かしこまりました」

そう言ってミュウはメグミを連れて屋敷へと向かって行った

アリアン「大丈夫か?エイト」

エイト「ああ、だけど、」

アリアン「けど?」

エイト「………メグミは…俺の知ってるメグミはあんなじゃなかった」

まるで別人、三重人格と言われても、納得してしまう程の変わり様だった

アリアン「本当…なんなんだろうな?」

エイト「分からん、兎に角行こう」

——————————————————————
~応接室~

シルフィ「紅茶です」

メグミ「ありがとう」

そう言って口にする「あちっ」と舌を出して
少し赤くなった舌を外に出す

ミュウ「シルフィ、ありがとう」

シルフィ「いえ」

ソファにメグミが座りその前をミュウが座っている、ミュウとメグミの前にテーブルがあり、そこに2つの紅茶が置いてある

シルフィ、エイト、アリアンはミュウの後ろに立っており、そこでメグミの話を聞く

メグミ「さてと、早速だけど」

カチャと紅茶を置いて
4人を見る、そして次の発言により3は背筋が凍る

メグミ「

エイト「な!?」

シルフィ「っ!?」

ミュウ「え!?」

アリアン「…?」

エイト、シルフィ、ミュウの3人はその言葉に敏感に反応してビクッと体を反応させる
(アリアンは頭の上に?マークだが)

メグミ「その様子だと、どうやらようね」

エイト「メグミ…いや…あんた何者なにもんだ?」

ミュウ「………メグミ…じゃないわよね?」

シルフィ「前世を知っている、しかも私達の事を」

メグミを筆頭に他の3人が話している中
アリアンだけ、戸惑っていた(別の意味で)

アリアン(前世?メグミじゃない?あたいには何がなんだかわからないぞ?)

しかし3人は気にかける余裕もなく
メグミの方を見る

メグミ「そんなに睨まないでくださいよ、私はただ、貴方達に助けを求めに来たのです」

エイト「助け?」

メグミ「ええ、あ、そうそう自己紹介がまだでしたね」

そう言うとメグミは立ち上がり
両手を握り締め、目を瞑る
すると…

エイト「な!?」

ミュウ「そ…そんな!?」

シルフィ「ゆ…夢なんですか!?」

アリアン「その姿は…まるで!?」

頭の後ろには金色の光輪
純白の翼に
服も全て白く染まり
その神々しさはまさに使だった 

——————————————————————
メグミの正体わかった人多かったですかね?
(まぁまだ書いてないんですけどね(^◇^;))

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