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第四章 交差する思惑

第七十七話 正義が負ける時 カイトside

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「….君…か……イト………カイト君!」

カイト「は!?」

目の前で大声で叫ばれて、意識を取り戻す
急に起き上がった為、体全体が痛く
特に股間がとても痛かった

「良かったぁ…もう目を覚まさないかと思ったよ…」

カイト「ここは?」

1番最後に覚えているのは魔法等を使う為に作られた闘技場に似た校庭でエイトと戦い…そして

カイト(僕は不正を使われて、負けたんだ)

記憶の改竄かいざんを行い、エイトが不正行為を行い自分は負けてしまったんだと思い込む

実際の所は、エイトの前世の知識とに敗れ
ミュウに突起物とそこにぶら下がっている2つのを踏み潰した事による
ショックで気絶したのだが、それを説明した所で、意味はない

「ここは保健室だよ、今はサユリちゃんとメグミちゃん、後アイちゃんとカイト君と私しかいないよ?」

カイト「先生は?」

「保険の先生は私達の担任の先生と一緒に職員室に行ったよ、きっとエイト塵屑の事で話があるんだと思う」

その為、目が覚めた時に説明出来る様に自分が残っていると伝える
伝え終わると椅子から立ち上がり

「それじゃあ私はクラスの皆んなにカイト君が目を覚ました事を伝えに行くね?」

カイト「ああ、ありがとうな」

「ううん!いいの!それじゃあまたね!」

(きゃー!カイト君に褒められた!!!)

顔を赤くして嬉しそうに保健室から去る
その姿をカイトが見終わると、頭から倒れる
ボフンと保健室特有の薬品の匂いが広がり
少し反動しながら布団が体を包み込む

天井を眺めながら、カイトはエイトの事を考える

カイト「あいつだけは絶対に許さない」

自分の婚約者(違う)を寝取り
他の2人も洗脳(してない)して
そして勝負もズル(普通に負けた)して

絶対に許してはならない人間へとなった
自分の兄妹を痛めつけ
担任に暴力を振る、最低最悪の男が僕のミュウを寝取ったのだ

決して許される事ではない

…だけど

カイト「不正行為だけど、僕は負けた」

彼女達を取り戻す為には、不正行為を暴き
彼女達の洗脳を解き、助けなければならない

その為にはもっと強くならなければならない
不正行為をしても勝てない圧倒的な力を持てば、彼女達を救える

カイト「僕は勇者だ、世界を救う、皆んなの希望なんだ」

そして、眠っている3人を見る
自分の為に傷だらけになっている姿を見て
心を痛める、己が強ければここまで傷つかないで済んだのだから

カイト「待っていてくれミュウ、必ず僕が助けるから」

そう胸に近い、股間が痛すぎて悶え苦しんだ

メグミ「………やっぱり、か」

そんなカイトの1人劇場をしている中
狸寝入りしている女性が1人いた
そうエイトの義姉メグミだ

彼女は彼の独り言を聞きながら
頭の中で考える

メグミ(私に出来る事はほとんど残されていない、…それまでに何とかしないと)

そうしなければ……….

メグミ(もう時間がない)

には悪いが、もう少しの間は我慢してもらう、してもらった所で意味はないが一応伝えておく

——————————————————————
39.9°あるので今日はここまで
明日は休みなので、休みながら書きます
(ストックは個人的な用事で付きました(~_~;))
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