幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

文字の大きさ
上 下
82 / 680
第四章 交差する思惑

第七十六話 ギャンブラー(学園長…)

しおりを挟む
シルフィ「先程学園長はエイトさんの顔に免じて許す…と言っていましたが…何がどうなってんですか?」

学園長室からの帰り道、シルフィは先程思った疑問をエイトに問いかける

アリアン「そうだぜ?あたい達結構叱られると覚悟してたんだからな?」

ミュウ「…エイト…見破ったの?」

アリアンも同様に疑問に思っているのだろうが、ミュウは何となくわかっていたのだろう
何故エイトが許されたのか

エイト「まぁな、てかミュウは気が付かなかったのか?」

ミュウ「…うん、どうやって合法的にカイトを殺せるか考えてた」

ミュウの頭の中はエイトの事とどうやってカイトを亡き者にしようかの2つしかないのだろうか?とても恐ろしい事を平気で言う

エイト「ミュウ…そんな怖い事考えなくて良いから」

ミュウ「やだ、エイトをもう失いたくない、だからエイトを傷つける人は、皆んな敵」

そう言ってエイトに抱きつくミュウ
照れ隠しではなく、まるでマーキングの様に体を擦り付けている

ミュウ(エイトは私のもの…ゼッタイニワタサナイ)

シルフィ「所で、先ほどの質問に答えて欲しいのですが?」

ミュウがエイトに抱きついているのが気に食わないのか、少し怒った感じでシルフィは問いかけてくる

エイト「ああ、そうそう」

エイト「学園長さ、さっき担任の嘘を見破る時に魔法を使ったって言ってたよね?」

シルフィ「ええ」

エイト「あれさ、嘘なんだよね」

シルフィ「え?」

アリアン「は?」

何言ってんだこいつと言う顔つきで見てくるので、エイトは前世の知識を使って教える

エイト「コールド•リーディングって言うのを学園長は使っていたんだ」

「コールド・リーディング」のコールド(cold)は「準備なしに」、リーディング(reading)は「相手の心を読む」という意味。つまり、事前の情報や下調べなしに、あたかも相手の心を読んだかのように見せるテクニック

シルフィ「こうるどりぃでぃんぐ?」

アリアン「…って何だ?」

エイト「まぁ簡単に言えば、魔法ではなくイカサマ、顔を表情や、声のトーン、微妙な変化を利用してあたかも心を読んでいるかのように見せるものさ」

これはイカサマ師やニセ占い師等が使う
テクニックで賭け事などでも使われている

ミュウ「…私達も…使える」

エイト「まぁ今回の相手はそんな事をしなくても良かったけどな」

だからこそ学園長は許したのだ
エイトは学園長がそれを使い、最初っから
わかっていた事を踏まえてエイト達を試したのだから

エイト「あの学園長、俺達や教師を束ねるだけはある」

だからこそ学園長は敵に回してはいけない
人物だ、今回は許してもらったが次はわからない

シルフィ「…私達はまんまとあの人の術中にはまった…と言う事ですか」

アリアン「てか、それにすぐ気づいたあんたもあんたよ」

エイト「まぁな」

エイト(アリアンは前世の記憶を取り戻してないし、別人の可能性もあるから黙っておこう)

ミュウとシルフィの2人だけなら大丈夫だが、アリアン前で言ってしまえば、理解してもらう事は出来ない

いきなり「前世の記憶」と言っても
信憑性はないだろう

ミュウ「あの人…ギャンブラー?」

エイト「今は知らないけど、昔はそうだった可能性はあるな」

とある小説でも、こう言ったのに長けているのはゲーマーやギャンブラー等
対人間との賭け事等をやっている人が多い

この世界にも賭け事はある
そうなると学園長が昔やっていた可能性は
否定できない

エイト「ま、あくまでも予想だけどな」

シルフィ「そうですね、そんな人が学園長になれるわけがありません」

アリアン「あたいもそう思うぜ」

——————————————————————
「…学園長と言うのは人脈に長けてないとやっていけません」

そう言って学園長はトランプのカードを丸い円の様に並べて1枚のカードをピンッと弾く

「私も元々ここで働く予定はありませんでしたが…彼の様な子がいるなら、やってて正解だと思いましたよ?」

するとカードは全て縦に上がり、倒れない様に隣のカードが重なり三角形の様になる
そしてそれは1枚だけではなく全てのカードがそうなっていた

——————————————————————
続く


しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。 しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた! 今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。 そうしていると……? ※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...