上 下
78 / 680
第四章 交差する思惑

第七十二話 一先ずの終止符

しおりを挟む
ミュウ「…スッキリしない…もっと○○○○○」

エイト「女の子が言っちゃいけない事を言ってるよ…」

内容はご想像にお任せしますが、兎に角
これでエイト対カイトの戦いは終わった
勿論これは授業の一環として行なっている

しかし担任の腕を砕き
カイト、アイ、メグミ、サユリに重傷を負わせ、クラスメイトに危害を加えた事により
その程度の話で済む問題ではなくなった

シルフィ「これからどういたしますか?」

アリアン「そうだぜ?あたい達結構やばい事してるんだぜ?」

それもそうだ、担任の先生をここまでしてしまったのだ、退学の可能性だってある
ミュウが他国の貴族な為、ミュウ達がそうならない可能性は高いが、エイトはこの国の平民だ、可能性は五分五分だろう

エイト「そうだな、だが一先ず、これでカイトは俺達に近づいて来ることはなくなったな…多分」

面倒くさいのはカイトの取り巻き達だ
カイトの仇と称して、色々やってくるだろう
それの対処もしなくてはならない

ミュウ「取り敢えず、この事を一大事にしてしまったら私達の立場も悪くなるわ、なんとかしないと」

そう言ってミュウが目線を変える
そこには腕を押さえながらこちらを睨みつける担任の先生がいた

「…貴方達…これで済むと思わない事ね…教師に歯向かうとどうなるか…思い知らせてあげるわ!」

砕けた腕を治し、憎しみを込めた目でエイト達を睨みながらその場を去る

アリアン「お…おい!待ちやがれ!」

エイト「アリアン、追わなくていい」

アリアン「なんでだ!このままじゃ!あたい達は!」

そうこのままでは確実に担任は嘘をついて自分達に不利な事を言う筈だ
しかも否定しにくい事を

そうなって仕舞えばこちらはますます不利になる

エイト「遅かれ早かれ、噂は広まるし、相手が教師ならこうなる事は予想出来た」

エイトは頭は良くないが、この程度なら誰だって予想できる

シルフィ「それで?どうするつもりですか?カイトを焼きますか?」

エイト「焼かねえよ、ミュウも火を起こさなくていいから」

ミュウ「…上手に焼くから」

エイト「そう言う問題じゃない」

ミュウとシルフィは兎に角カイトを殺したいらしい、気持ちは理解出来るが、今はこんな奴を相手する暇はない

エイト「取り敢えず、教室に戻ろうぜ?どうせ後で職員室なり、学園長室なりに呼び出されるんだし」

シルフィ「そうですね、なら口封じにこいつを「殺さなくていいから」チッ」

ミュウ「やっぱ物足りないから「やらなくていいから」チッ」

アリアン(…あたいもカイトは嫌いだけど、あの2人のドス黒い殺意はないな)

多分エイトが止めなければ本当に殺るので
エイトがいる事に感謝する

ミュウ「…エイトが駄目って言うから仕方なく我慢する」

シルフィ「わかりました、貴方の言う事なら聞きましょう」

とか言いつつ、目線だけはカイトを睨みつけているので恐ろしい

そしてエイト達がその場を離れると
カイトの取り巻き達はすぐさまカイト達に駆け寄り、回復魔法をかけ始める

日本なら重症患者として数ヶ月は入院する羽目になるが、この世界には身体の傷を治す回復魔法が存在する為、カイト達の傷は時間はかかるが治る

その間カイトは、下半身の痛みに苦しみながら、洗脳されしたくもない事をして、心の涙を流していたミュウをなんとかして助けようと、訳のわからない事を考え始めた

——————————————————————
しかし、カイトの傷は重症で彼女達の回復魔法では応急処置程度しか出来ず、動ける程度の回復しか出来なかった

ついでに突起物も治る事はなかった

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

高校デビューを果たした幼馴染みが俺を裏切り、親友に全てを奪われるまで

みっちゃん
恋愛
小さい頃、僕は虐められていた幼馴染みの女の子、サユが好きだった 勇気を持って助けるとサユは僕に懐くようになり、次第に仲が良くなっていった 中学生になったある日、 サユから俺は告白される、俺は勿論OKした、その日から俺達は恋人同士になったんだ しかし高校生になり彼女が所謂高校生デビューをはたしてから、俺の大切な人は変わっていき そして 俺は彼女が陽キャグループのリーダーとホテルに向かうの見てしまった、しかも俺といるよりも随分と嬉しそうに… そんな絶望の中、元いじめっ子のチサトが俺に話しかけてくる そして俺はチサトと共にサユを忘れ立ち直る為に前を向く

幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。

みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ! そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。 「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」 そう言って俺は彼女達と別れた。 しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。

冤罪で自殺未遂にまで追いやられた俺が、潔白だと皆が気付くまで

一本橋
恋愛
 ある日、密かに想いを寄せていた相手が痴漢にあった。  その犯人は俺だったらしい。  見覚えのない疑惑をかけられ、必死に否定するが周りからの反応は冷たいものだった。  罵倒する者、蔑む者、中には憎悪をたぎらせる者さえいた。  噂はすぐに広まり、あろうことかネットにまで晒されてしまった。  その矛先は家族にまで向き、次第にメチャクチャになっていく。  慕ってくれていた妹すらからも拒絶され、人生に絶望した俺は、自ずと歩道橋へ引き寄せられるのだった──

ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~

雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

フェンリルさんちの末っ子は人間でした ~神獣に転生した少年の雪原を駆ける狼スローライフ~

空色蜻蛉
ファンタジー
真白山脈に棲むフェンリル三兄弟、末っ子ゼフィリアは元人間である。 どうでもいいことで山が消し飛ぶ大喧嘩を始める兄二匹を「兄たん大好き!」幼児メロメロ作戦で仲裁したり、たまに襲撃してくる神獣ハンターは、人間時代につちかった得意の剣舞で撃退したり。 そう、最強は末っ子ゼフィなのであった。知らないのは本狼ばかりなり。 ブラコンの兄に溺愛され、自由気ままに雪原を駆ける日々を過ごす中、ゼフィは人間時代に負った心の傷を少しずつ癒していく。 スノードームを覗きこむような輝く氷雪の物語をお届けします。 ※今回はバトル成分やシリアスは少なめ。ほのぼの明るい話で、主人公がひたすら可愛いです!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

外れスキル『レベル分配』が覚醒したら無限にレベルが上がるようになったんだが。〜俺を追放してからレベルが上がらなくなったって?知らん〜

純真
ファンタジー
「普通にレベル上げした方が早いじゃない。なんの意味があるのよ」 E級冒険者ヒスイのスキルは、パーティ間でレベルを移動させる『レベル分配』だ。 毎日必死に最弱モンスター【スライム】を倒し続け、自分のレベルをパーティメンバーに分け与えていた。 そんなある日、ヒスイはパーティメンバーに「役立たず」「足でまとい」と罵られ、パーティを追放されてしまう。 しかし、その晩にスキルが覚醒。新たに手に入れたそのスキルは、『元パーティメンバーのレベルが一生上がらなくなる』かわりに『ヒスイは息をするだけでレベルが上がり続ける』というものだった。 そのレベルを新しいパーティメンバーに分け与え、最強のパーティを作ることにしたヒスイ。 『剣聖』や『白夜』と呼ばれるS級冒険者と共に、ヒスイの名は世界中に轟いていく――。 「戯言を。貴様らがいくら成長したところで、私に! ましてや! 魔王様に届くはずがない! 生まれながらの劣等種! それが貴様ら人間だ!」 「――本当にそうか、確かめてやるよ。この俺出来たてホヤホヤの成長をもってな」 これは、『弱き者』が『強き者』になる――ついでに、可愛い女の子と旅をする物語。 ※この作品は『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しております。

処理中です...