幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第三章(外伝) 日本での日々

第五十六話 エピローグ(海斗編)

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海斗カイト「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ………」タタタタ…

あの日、海斗カイトはミュウが生配信をしている中、ミュウを首を絞めて殺した
彼には罪悪感も罪の意識もないが

「捕まったら…不味い!」

そう思った彼は警察を上手く撒き、現在に至る

海斗カイト「…此処ここは…何処どこだ…?」

しかし、逃げる事に必死になっていて、此処ここ何処どこなのかわからなくなってしまった

此処ここが日本の何処どこの県で何処どこの市町村なのかわからない…しかし警察がそう簡単に諦めるとは思えない

海斗カイト「…森…か…」

森林が生い茂る中に行けば警察も当分の間は見つける事は出来ないだろう
それに森の中には食糧もある、ほとぼりが冷めるまで、此処ここで過ごそう

そう思った海斗カイトは一目散に森の中に入って行った

——————————————————————
森の中は昼間でも鬱蒼うっそうとしていて、夜になれば暗黒の世界が支配するだろう

海斗カイト「…取り敢えず…家を探さないと」

こう言う所には1つぽつんと小屋があったりする(と漫画を読んで勝手に思い込んでいる)
其処そこに住めば、生活が楽になるだろう

海斗カイト「一人暮らしがこれ小屋とは…全部あの生塵瑛人のせいだ」

海斗カイトは未だにミュウがああなってしまったのは、全て瑛人エイトのせいだと本気で思っている

殺しても自分の邪魔をする存在として、彼は酷く怒る

警察からの逃走による疲労と
瑛人エイトに対する怒りで、集中が散漫になっていたのだろう

海斗カイト「な…なんだこれ!?沼か!?」

海斗カイト「クソ!靴が沼にハマった…!!抜けない!?」

沼は沼でも、俗に言うに足を入れてしまった

海斗カイト「クソ!くそ!早くここから出ないと!ああ!ズボンが!」

海斗カイト畜生ちくしょう!なんで…なんで抜けないんだ!!」

底なし沼は文字通り底なし…と言うわけでもなく、約1m~10m程度である
しかし…

海斗カイト「なんで!なんで沈むんだ!!!僕は足を動かしているだけなのに!!!?」

暴れれば暴れる程、沼は足に絡みつき
海斗カイトを沈ませる

事実日本にも底なし沼があり、それによる被害も出ている
有名どころには看板やインターネット等で場所がわかる為、キョロ充の様な馬鹿が何もしなければ何も起きない…しかし

海斗カイト「くそくそくそくそくそくそくそくそ!!!!!」

砂、泥、水が絶妙に合わさる事により
底なし沼は出来、森の葉や鬱蒼うっそうとした場所はとてもわかりにくく
海斗カイトの様にハマる人も現実にいるのだ

海斗カイト「おい!誰かいないのかぁ!警察でも良い!僕を助けてくれぇ!!」

体は服の所まで沈み込み、必死で腕でもがく
底がわからない恐怖に海斗カイトは尿が漏れるが、現実は変わらない

そしてついに彼の体は首元まで行き………

海斗カイト「…止まった…?」

其処そこで止まった
それに安心した海斗カイトは助けを求める

海斗カイト「おーい!誰か!!!助けてくれぇ!!!!!」

海斗カイトは大きな声で助けを求め、それが森中に木霊こだまする

海斗カイト「嫌だ…こんな所で死にたくない!!!誰かぁ!!!いないかぁ!!!ママァ!!!パパァ!!!!ミュウ!!!!」

海斗カイト「お願いだから!!!誰か来てくれぇ!!!!!!」

その言葉は何分、何十分、何時間、何十時間
続いたかはわからない
ただひたすらに自分の声が枯れるまで叫び続けた

涙を流し、こんな所に来てしまった事に後悔し、絶望し、恐怖し、泣き崩れた
もしかしたら誰かが来るかもしれない
もしかしたら親が探しに来てくれるかもしれない
もしかしたらミュウが助けに来てくれるかもしれない

その僅かな希望に賭けて、彼は今日も叫び続ける


























































































しかし誰も来なかった


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