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第三章(外伝) 日本での日々

第四十七話 最悪の再会

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ミュウ「今日はたのしかったなぁ」

瑛人エイト「それは良かった」

帰り道2人は手を繋ぎながら自分達の家まで歩いていた、途中大通りを歩いているのだが、人はあまり居らず、車もそこまで走っていなかった

ミュウ「何?楽しくなかったの?」

瑛人エイト「いや、楽しかったよ…でも」

ミュウ「でも?」

瑛人エイト「でも、シルフィが生きていた、そして俺達じゃ出来なかったことが出来た…楽しいよりも、嬉しいが勝ってる」

シルフィがいない1週間はとてもではないが楽しいとは言えなかった
自分達の好きなゲームをやっても
好きな人と一緒にいても

頭の中で浮かぶのは小さな仔猫の鳴き声
すり寄ってくる温かい身体
美味しそうに食べる元気な姿

全てが愛おしかった

だからこそ、新しい飼い主の元で元気に育ってる姿を見て、とても嬉しかった

ミュウ「…そうね、ちょっと寂しいけど、また行けばいいもんね」

いつかはこうなると分かっていたが、やはり離れていってしまうと胸が少し苦しい
しかし飼い主が自分達の友人なら遊びに行くついでに会いに行けばいい

ミュウ「今度アリアン?にお礼のケーキでも買ってく?」

瑛人エイト「なんでケーキなのかは置いといて、確かにそうだなそれくらいはしとくか」

そうと決まれば思い立ったが吉日、早速買いに行こうとスーパーに行こうと話し…そして

「…なんで白昼堂々と浮気してんのかな?ミュウちゃん?」

後ろから聞きたくない声が聞こえた
2人は握っていた手を脂汗で湿り出し
額からも汗が出始めた

瑛人エイト(…やっぱり警察に通報しとけばよかったかな?)

朝に起きた出来事を忘れているのか、未だに自分の事を彼氏だと思い込んでいる
もしくは、そうしようとしているのかもしれない

ミュウ(もう嫌だ…もうかまわないでよ…私はただ、瑛人エイトといたいだけなのに)

仲のいい友達ができるのは嬉しい
しかし盗撮し、ストーカーし、あまつさえ自分の彼氏は自分だと言うメンヘラ男とは仲良くはなりたくない

なのに彼はまるで蜚蠊這い寄る混沌の様にしつこく、唐突に現れる

ミュウは瑛人エイトの腕にしがみつきながら、振り返る

瑛人エイト「もう俺達と関わるな、と言ったんだけどな」

瑛人エイト「………海斗カイト

それでも関わってくるって事は相当頭がイカれているか、学習能力が極端に低いかだ

ミュウ「Hey ... run away?ねぇ…逃げよ?

瑛人エイト
Well, I don't have time to go out with such an idiotそうだな、こんな馬鹿に付き合ってる暇はない

それに海斗カイトは妄想が激しい、きっと未だに自分はミュウと付き合ってると思い込んでいるのだろう

だからこそ、幼馴染みである瑛人自分と手を繋いでいる姿が気に食わないのだろう

ほっといて欲しいと言うのが本心だが、こちらから行かなくても、あちらから来るのでどうしようもない

海斗カイト「なぁ何喋ってんの?浮気の言い訳?」

瑛人エイト「…何しに来たんだ?と言ったんだ」

一歩ずつ着実に距離を取る
こう言うのとまともに付き合ってると頭がおかしくなる

海斗カイト「ああ、そうそう、いい加減僕の彼女を返して欲しいからさ?」

そう言うと海斗カイトは…

瑛人エイト「!?…お前…なんで!!??」

ミュウ「シルフィ!!!???」

シルフィ「ぴゃあ!ぴゃあ!」

右手には包丁…そして左手には…シルフィがいた

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話の展開が早いのか遅いのか、自分でもわからなくなって来た
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