48 / 680
第三章(外伝) 日本での日々
第四十二話 壊れた関係…?
しおりを挟む
海斗「…何言ってんの?君と付き合っているのは僕だよ?」
素っ頓狂な顔でそう言う彼は本当にそう思っているらしく、ミュウに近寄りながら話しかけてくる
海斗「僕達はあの公園で両想いになって、今までずっと付き合ってたじゃないか?バレンタインやクリスマスだって、一緒にいたろ?ほら、僕の方に来な?」
そう言って両腕を広げて自分の胸に来いとジェスチャーする、何も知らない人が見れば優しい彼氏に見えるが、瑛人とミュウからすれば勘違いと被害妄想が激しいメンヘラ男にしか見えない
「ねぇ…さっき海斗君、ミュウと付き合っていないって瑛人が言っていたけど…」
「馬鹿ねぇ嘘に決まってるでしょ?」
「いや、わからねぇぞ?」
「………え?」
「彼奴とは中学も同じだったんだけど、平気で嘘をつく男だからな、しかも全く悪びれることもなく、問い詰めると発狂したり、自傷行為をしたりと…色々ヤバかったんだ」
そのストッパーとして瑛人とミュウがいた…そう話すと周りの人達は騒めき始める
海斗「何だよ…僕が嘘をついているって言うの?」
近くにいたクラスメイトに声を掛ける、その姿はいつも見ている姿だが、声が明らかに違う
海斗「ああもう、なんで皆んな僕を信じてくれないの?」
イライラしながら、徐に携帯を取り出す、ピンク色の携帯で画面にはヒビが入っている
海斗「ほら…これでわかるだろ?僕達は付き合っているんだって……ねぇ……そうだろ!!」
そう言って周りに見せる
その写真を見た人達はひっ!と声を上げる
「…ねぇ…これって…」
「え?合意じゃないの?」
「いや、ミュウを見ろよ、明らかにおかしいぞ?」
それはミュウの下着姿の写真だ、しかし
明らかにこちらに視線を向けていない
多分これは学校で体育の授業があった日だろう、他にも女子の下着姿が見えるがミュウをズームアップしている為殆どミュウしか見えない
……これは明らかに
瑛人「…お前…これ…盗撮じゃないか…」
そう、どう考えてもこれは盗撮だ紛れもなく犯罪行為をしているのだが、海斗はそれを彼女としての証拠として堂々と見せびらかしている
海斗「盗撮じゃないよ、ちゃんとミュウちゃんしか撮ってないじゃん」
瑛人「……許可したのかよ、ミュウが…周りにいる女子達が…」
海斗「許可?…僕はミュウちゃんの彼氏だよ?別に許可なんていらないでしょ?」
ミュウ「許可…も…してない…勝手に…撮られた…」
ボソボソと言っているが、ミュウを瑛人から引き剥がそうとしていた女子達が、その言葉を聞いて血の気が引いた
「…ねぇ…ミュウ」
ミュウ「…何?」
「……本当に海斗君と付き合ってないの?」
「大丈夫、私達は味方だから」
その言葉に信用性は全くないが、彼女達もミュウを心配しているのは確かなので、ミュウはボソリと言う
ミュウ「私が…付き合ってるのは…瑛人…だけ…彼じゃ…ない」
その言葉は確実に彼女達に、そして周りの人達がしっかりと聞き、これが嘘ではないと確信する
嘘ならここまで怯えないし、終始瑛人にしがみつきながら隠れたりしない
そして海斗に非難の目が向けられると
海斗「…なんで…なんで…なんで誰も信じてくれないの!!僕は嘘なんかついてないのにぃ!!!!」
まるで子供の様な声で発狂しながら携帯を瑛人に向かって投げ、瑛人に襲い掛かった
——————————————————————
続く
素っ頓狂な顔でそう言う彼は本当にそう思っているらしく、ミュウに近寄りながら話しかけてくる
海斗「僕達はあの公園で両想いになって、今までずっと付き合ってたじゃないか?バレンタインやクリスマスだって、一緒にいたろ?ほら、僕の方に来な?」
そう言って両腕を広げて自分の胸に来いとジェスチャーする、何も知らない人が見れば優しい彼氏に見えるが、瑛人とミュウからすれば勘違いと被害妄想が激しいメンヘラ男にしか見えない
「ねぇ…さっき海斗君、ミュウと付き合っていないって瑛人が言っていたけど…」
「馬鹿ねぇ嘘に決まってるでしょ?」
「いや、わからねぇぞ?」
「………え?」
「彼奴とは中学も同じだったんだけど、平気で嘘をつく男だからな、しかも全く悪びれることもなく、問い詰めると発狂したり、自傷行為をしたりと…色々ヤバかったんだ」
そのストッパーとして瑛人とミュウがいた…そう話すと周りの人達は騒めき始める
海斗「何だよ…僕が嘘をついているって言うの?」
近くにいたクラスメイトに声を掛ける、その姿はいつも見ている姿だが、声が明らかに違う
海斗「ああもう、なんで皆んな僕を信じてくれないの?」
イライラしながら、徐に携帯を取り出す、ピンク色の携帯で画面にはヒビが入っている
海斗「ほら…これでわかるだろ?僕達は付き合っているんだって……ねぇ……そうだろ!!」
そう言って周りに見せる
その写真を見た人達はひっ!と声を上げる
「…ねぇ…これって…」
「え?合意じゃないの?」
「いや、ミュウを見ろよ、明らかにおかしいぞ?」
それはミュウの下着姿の写真だ、しかし
明らかにこちらに視線を向けていない
多分これは学校で体育の授業があった日だろう、他にも女子の下着姿が見えるがミュウをズームアップしている為殆どミュウしか見えない
……これは明らかに
瑛人「…お前…これ…盗撮じゃないか…」
そう、どう考えてもこれは盗撮だ紛れもなく犯罪行為をしているのだが、海斗はそれを彼女としての証拠として堂々と見せびらかしている
海斗「盗撮じゃないよ、ちゃんとミュウちゃんしか撮ってないじゃん」
瑛人「……許可したのかよ、ミュウが…周りにいる女子達が…」
海斗「許可?…僕はミュウちゃんの彼氏だよ?別に許可なんていらないでしょ?」
ミュウ「許可…も…してない…勝手に…撮られた…」
ボソボソと言っているが、ミュウを瑛人から引き剥がそうとしていた女子達が、その言葉を聞いて血の気が引いた
「…ねぇ…ミュウ」
ミュウ「…何?」
「……本当に海斗君と付き合ってないの?」
「大丈夫、私達は味方だから」
その言葉に信用性は全くないが、彼女達もミュウを心配しているのは確かなので、ミュウはボソリと言う
ミュウ「私が…付き合ってるのは…瑛人…だけ…彼じゃ…ない」
その言葉は確実に彼女達に、そして周りの人達がしっかりと聞き、これが嘘ではないと確信する
嘘ならここまで怯えないし、終始瑛人にしがみつきながら隠れたりしない
そして海斗に非難の目が向けられると
海斗「…なんで…なんで…なんで誰も信じてくれないの!!僕は嘘なんかついてないのにぃ!!!!」
まるで子供の様な声で発狂しながら携帯を瑛人に向かって投げ、瑛人に襲い掛かった
——————————————————————
続く
1
お気に入りに追加
887
あなたにおすすめの小説


友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。


無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる