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第三章(外伝) 日本での日々
第三十七話 悲惨な出来事
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朝
瑛人「…シルフィ、元気にしてるかなぁ」
ミュウ「気が早いわね?…まぁ心配する気持ちはわかるけど」
シルフィと言う仔猫を2人でこっそり飼い始めて約2か月、日に日に成長していく姿を写真(シルフィ成長期2か月分)で撮り、ゲームの休憩時間などに見て癒されている
主に鬱ゲーをプレイしている時はお勧め
…本当に心が折れるからだ
報われない話ほど虚しくて辛くなる
エロゲの話になると幼馴染みと両想いなのにお互いに告白
もしくは主人公(男)が勇気を持って告白出来ずに過ごす。
そして気づかないうち
(大体、金髪で日焼けで真っ黒になっていて、お腹ムキムキの男根がデカい、オラオラ系男)に
寝取られて、最初は嫌々だった幼馴染み
(ヒロイン)も(色々なプレイでプレイヤーの心をへし折りながら)堕ちて行き
気がついた頃にはもう遅く
主人公はバッドエンドを迎えて終わる
その後は快楽に溺れた幼馴染みは若いうちはそれで良いかもしれないが、歳を取ればそれは通用しなくなる快楽に身を任せれば任せるほど、その後の人生は転落するだろう。
男に捨てられ、好きだった相手は
自殺
立ち直り
新たな恋人
引き篭もり
様々な運命を辿るが、裏切った女の末路は1択しかないだろう。
瑛人「…………」
ミュウ「…………」ギュッ
2人が鬱ゲー(R18)をプレイした時はあまりの報われなさに自分達と重ねてしまい、こうなりたくないと強く願い、今の関係に至る
…何が言いたいのか?
それは簡単だ
明日やろうは馬鹿野郎と言う意味だ
明日頑張ろう、次がある、まだその時ではない
確かに我慢する事も大切だし、その言葉が1番正しい時もある、しかし今やらなきゃ後悔する事も知らず知らずのうちに人はやってしまうのだ…だからこそ、彼等は後悔するのだ。
瑛人「放課後、早めに行くか」
ミュウ「そうね、朝に行っても寝てるかもしれないし」
胸騒ぎはしていたのだ、だから放課後早めに行こうと思っていたのだ
しかしそれが間違っていた、もっと早く来ていれば、もしかしたら
…………未来は変わっていたのかもしれない
——————————————————————
放課後
いつもはストーカーの如く付き纏う海斗だが、今日は珍しく早めに帰って行った
瑛人「何だろうな?」
ミュウ「そうね…かえって不気味よね?」
2人はいつものように餌を持ちながら歩いていると、橋の方で何やら人集りが出来ていた
もしそれが同じ高校や中学生達ならシルフィが危ないとすぐに分かり駆けつける事が出来るのだが、今回は大人の人達も混じっており、何やら様子がおかしかった。
瑛人「…おい、ミュウ!!」
ミュウ「ええ!行きましょう!」
荷物を持ちながらそこに駆け寄り、野次馬の人達に声を掛ける
瑛人「すいません、ここで何があったんですか?」
「…?君達は?」
ミュウ「ああ…えっと…わ…私達は、帰り道の途中で丁度見かけたので、何かあったのかなぁ…と」
咄嗟に嘘をつく、もし本当の事を言えば、それで話が逸れてしまう可能性があるからだ
「ああ、そうなのか」
瑛人「それで…何かあったんですか?」
納得してくれたのか、その人は特に何も言わず、今の状況を説明してくれた
「今朝、ここで放火があったらしく、そこにあった荷物や段ボールが燃えてたらしい」
ミュウ「…え?」
瑛人「も…燃えてた…?」
2人は荷物を落としてしまう、そして視界が真っ暗になる
あり得ないことがいきなり起きて、頭の中がぐちゃぐちゃになる
そして気がつくと野次馬も消えて行き、残ったのは2人だけとなった
ミュウ「…し…シルフィ?」
瑛人「嘘だ…嘘だと…言ってくれ…」
2人は膝から崩れ落ち、焦げた所を見つめる
動物の死体が見つかっていない、と言う事は何となく聞いたが、それでも最悪な結末を考えてしまう。
どうかこの嫌な予感が外れて欲しい、そう2人は心の底から祈った
ミュウ「いや…いや…いやぁ…」
瑛人「シルフィ…なぁ…いるんだろう?…なぁ…」
涙が止まらず、次第に声のトーンが大きくなる
ミュウ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
瑛人「シルフィ…シルフィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!」
心が痛い、頭の中を駆け巡るのはシルフィとの思い出だけだ
たった2か月だが、2人にとっては家族と等しい存在だった、それを失った悲しみが、絶望が、恐怖が、心を抉った
——————————————————————
「…これでミュウちゃんは僕を見てくれる…クフフフフ、塵も掃除出来たし、僕って本当、頭いい♪」
瑛人「…シルフィ、元気にしてるかなぁ」
ミュウ「気が早いわね?…まぁ心配する気持ちはわかるけど」
シルフィと言う仔猫を2人でこっそり飼い始めて約2か月、日に日に成長していく姿を写真(シルフィ成長期2か月分)で撮り、ゲームの休憩時間などに見て癒されている
主に鬱ゲーをプレイしている時はお勧め
…本当に心が折れるからだ
報われない話ほど虚しくて辛くなる
エロゲの話になると幼馴染みと両想いなのにお互いに告白
もしくは主人公(男)が勇気を持って告白出来ずに過ごす。
そして気づかないうち
(大体、金髪で日焼けで真っ黒になっていて、お腹ムキムキの男根がデカい、オラオラ系男)に
寝取られて、最初は嫌々だった幼馴染み
(ヒロイン)も(色々なプレイでプレイヤーの心をへし折りながら)堕ちて行き
気がついた頃にはもう遅く
主人公はバッドエンドを迎えて終わる
その後は快楽に溺れた幼馴染みは若いうちはそれで良いかもしれないが、歳を取ればそれは通用しなくなる快楽に身を任せれば任せるほど、その後の人生は転落するだろう。
男に捨てられ、好きだった相手は
自殺
立ち直り
新たな恋人
引き篭もり
様々な運命を辿るが、裏切った女の末路は1択しかないだろう。
瑛人「…………」
ミュウ「…………」ギュッ
2人が鬱ゲー(R18)をプレイした時はあまりの報われなさに自分達と重ねてしまい、こうなりたくないと強く願い、今の関係に至る
…何が言いたいのか?
それは簡単だ
明日やろうは馬鹿野郎と言う意味だ
明日頑張ろう、次がある、まだその時ではない
確かに我慢する事も大切だし、その言葉が1番正しい時もある、しかし今やらなきゃ後悔する事も知らず知らずのうちに人はやってしまうのだ…だからこそ、彼等は後悔するのだ。
瑛人「放課後、早めに行くか」
ミュウ「そうね、朝に行っても寝てるかもしれないし」
胸騒ぎはしていたのだ、だから放課後早めに行こうと思っていたのだ
しかしそれが間違っていた、もっと早く来ていれば、もしかしたら
…………未来は変わっていたのかもしれない
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放課後
いつもはストーカーの如く付き纏う海斗だが、今日は珍しく早めに帰って行った
瑛人「何だろうな?」
ミュウ「そうね…かえって不気味よね?」
2人はいつものように餌を持ちながら歩いていると、橋の方で何やら人集りが出来ていた
もしそれが同じ高校や中学生達ならシルフィが危ないとすぐに分かり駆けつける事が出来るのだが、今回は大人の人達も混じっており、何やら様子がおかしかった。
瑛人「…おい、ミュウ!!」
ミュウ「ええ!行きましょう!」
荷物を持ちながらそこに駆け寄り、野次馬の人達に声を掛ける
瑛人「すいません、ここで何があったんですか?」
「…?君達は?」
ミュウ「ああ…えっと…わ…私達は、帰り道の途中で丁度見かけたので、何かあったのかなぁ…と」
咄嗟に嘘をつく、もし本当の事を言えば、それで話が逸れてしまう可能性があるからだ
「ああ、そうなのか」
瑛人「それで…何かあったんですか?」
納得してくれたのか、その人は特に何も言わず、今の状況を説明してくれた
「今朝、ここで放火があったらしく、そこにあった荷物や段ボールが燃えてたらしい」
ミュウ「…え?」
瑛人「も…燃えてた…?」
2人は荷物を落としてしまう、そして視界が真っ暗になる
あり得ないことがいきなり起きて、頭の中がぐちゃぐちゃになる
そして気がつくと野次馬も消えて行き、残ったのは2人だけとなった
ミュウ「…し…シルフィ?」
瑛人「嘘だ…嘘だと…言ってくれ…」
2人は膝から崩れ落ち、焦げた所を見つめる
動物の死体が見つかっていない、と言う事は何となく聞いたが、それでも最悪な結末を考えてしまう。
どうかこの嫌な予感が外れて欲しい、そう2人は心の底から祈った
ミュウ「いや…いや…いやぁ…」
瑛人「シルフィ…なぁ…いるんだろう?…なぁ…」
涙が止まらず、次第に声のトーンが大きくなる
ミュウ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
瑛人「シルフィ…シルフィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!」
心が痛い、頭の中を駆け巡るのはシルフィとの思い出だけだ
たった2か月だが、2人にとっては家族と等しい存在だった、それを失った悲しみが、絶望が、恐怖が、心を抉った
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「…これでミュウちゃんは僕を見てくれる…クフフフフ、塵も掃除出来たし、僕って本当、頭いい♪」
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