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第三章(外伝) 日本での日々

第三十二話 被害妄想

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朝 2人はいつも通りに学校で授業を受けていると…

学校の放送で瑛人エイトとミュウが呼び出された

瑛人エイト「…なんで呼び出されたんだ?」

ミュウ「よ…ばれ…たの…?」

まだ完璧ではない日本語で、瑛人エイトと話すミュウ

瑛人エイト「流石に俺の前なら英語でもいいんだぞ?」

ミュウ「…にほん…ご…おぼ…え…たい…」

2人きりの時だけ…ミュウは日本語ではなく、英語で話す、そう言う約束だからだ

瑛人エイト「先生の言葉がわからない時は俺に言ってくれ、ちゃんと教えるから」

ミュウ「あり…がと…う」

そう言って2人は職員室に入る
他にも先生達がいるが、特に気にしていない様だった

瑛人エイト「…おい、あれ」

ミュウ「………ひ!?」

そこにいたのは担任の先生と昨日ミュウの砂の絵を滅茶苦茶にした少年カイトがいた

「2人ともなんで呼び出されたか、わかってるよね?」

なんのことだ?全くわからない、それに何故海斗カイト此処ここにいるのかもわからない

瑛人エイト「いえ、わかりません」

小学生と言えど敬語は使える、担任にわからない事を言うと担任はため息をこぼしながら話し始める

担任「あのねぇ、嘘は良くないよ?嘘は、正直に言いなさいそしたら終わりだから」

瑛人エイト「…本当にわかりません」

こっちは何も知らないまま呼び出されているのだわかるわけがない

担任「あのね、昨日の放課後、君はそこにいるミュウさんと一緒に遊んでいる海斗カイト君を突き飛ばして怪我をさせたでしょ?」

瑛人エイト「………は?」

担任「しかもミュウさんの為に描いた絵を滅茶苦茶にして泣かせたらしいね?…何か言う事はないの?」

瑛人エイト「………嘘つくなよ、海斗カイト

つまり、昨日ミュウと遊んでいたのは瑛人エイトではなく、海斗カイトで、海斗カイトに怪我をさせ、ミュウが描いた絵を滅茶苦茶にして泣かせたのは瑛人エイトの所為…と言う事だろうか?

担任「…嘘?」

瑛人エイト「はい、僕達が遊んでいた所にそいつが勝手にやって来て、ミュウの描いた絵を滅茶苦茶にしたんです」

担任「…それは本当なの?」ちら

担任は瑛人エイトの隣にいるミュウを見る

ミュウ「…っ!」ギュ

ミュウは瑛人エイトの後ろに隠れて、顔だけ頷いた

担任「と、言う事らしいけど?」

海斗カイト「う…嘘なんかついてない!、で…出鱈目デタラメを言うな!」

明らかに動揺しているが、全く反省はしていない様だ

担任「本当の事を話して、どっちが嘘ついているの?」

「「そっち」」

ミュウ「…ん!」指差し

瑛人エイト海斗カイトは互いに指を差し、ミュウも瑛人エイトの後ろで海斗カイトに指を差している

これで明らかに海斗カイトが嘘をついているのがわかるのだが、海斗カイトは誤魔化せると思っているのか、言い訳を始める

海斗カイト「嘘じゃないもん!僕は嘘言ってないもん!あっちが嘘をついてんだもん!僕と絶交したから、嫌がらせしてくるんだ!」

瑛人エイトは嘘をついてないし、こっちからも言っていない、そもそも絶交とか言うが、まず友達ですらない

瑛人エイト「嘘じゃない…って、嘘をつくなよ、嘘を」

担任「…海斗カイト君?」

海斗カイト「本当だもん!なんで嘘つくの!僕とミュウちゃんが仲が良いから嫉妬したんだ!」

明らかにミュウは瑛人エイトの後ろに隠れて怯えているので確実に嘘だってわかるの

なのに怒られたくないのか平然と嘘をついている
そして……

海斗カイト「嘘をつくなぁ!!!」

海斗カイト瑛人エイトを襲い、それに驚いた瑛人エイトが倒れると海斗カイトは馬乗りになって殴ろうと拳を構えて

担任「やめなさい!!!」

担任に止められた

____________________________________

その後、海斗カイトの嘘がバレて、瑛人エイト達の無実は証明された
海斗カイトは嘘をついた事、人に怪我を負わせようとした事で、厳重注意され、この件は終わった

これでやっと終わった、そう安堵した次の日2人は海斗カイトの恐ろしさを知る事になる。







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