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序章 ハーレム勇者
ミュウside 絶対に許せない事
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フローラ邸にはとある花畑がある
そこは幼き頃、ミュウ達が自分達の手で作った大切なお花畑である
「ここに色んな世界の花を植えて、世界で一番綺麗な花畑にする!」
ミュウ「うん!」
シルフィ「いいですね!」
これが3人の約束となり、少しずつだが上手くいっていた
季節によって変わったり、国や地域によってその気候でしか咲かない花などは流石に幼き頃の3人では不可能だが、いつかきっとやってみせる
……そうその筈だった、あの日あの男が全てをぶち壊したのだ
——————————————————————
ミュウ「綺麗な花が今日も咲いている」
ここは私の友達が大切に育ててる場所の1つ
私とシルフィ、そしてもう1人の友達の3人でここを育てている
カイトは私の他にもシルフィ達にも手を出そうとしつこく声をかけており、シルフィは何度も説明しても理解してもらえず、もう1人も嫌気が差して来る頻度が減ってしまった
ミュウ(…本当に最悪)
婚約者でも友達でもない、ただの知り合いに
何故こうも邪魔をされるのか理解できない
ただまだ彼を許しているのは、この花畑に手を出していない事、それだけが最後の良心の心だった
しかし彼はその心を踏み躙った
ぽすと頭に何かが乗り、甘い良い香りが周りに満ちる
ミュウ(…なんだろう…へ?)
最初はなんだろうと思っていたが花びらが目の前に映り、言葉を失う
ミュウ(これって…もしかして…!?)バッ
後ろに気配を感じた為、後ろを振り向くと
カイトがニヤニヤしながらそこに立っていた
そして…
カイト「………」にや
ミュウ「………!?」
左手の薬指に花の指輪があった、それは間違いなく彼女が大切に育てていた花の一つだ…
ミュウ(…もしかして…これも…)
そう彼が作った花の冠と指輪はミュウの友人である、もう1人の被害者アリアンが育てている花畑のものだった
その事実に驚愕していると、カイトはミュウの左手を勝手に掴み薬指に花の指輪を嵌め込む
カイト「ねぇミュウ…大きくなったら僕が君のお嫁さんにして、守ってあげるよ!」
そしてお揃いの指輪だよ?と言わんばかりに見せびらかすが、ミュウにはそれは届かない
ミュウ「………」
度重なる嫌がらせに加えて自分達の大切なお花畑を、大切な友達アリアンの花畑の花を勝手むしりとり、あまつさえ好きでもない男に
結婚してやるよ…と守ってほしくないのに
守ってやるよ…と言われ、彼女の心は決壊した
ミュウ「!!!!!!」
花冠を捨て、指輪を外し、涙を流しながらそこから逃げた
カイトはそれ以上追っては来なかったのはせめてもの救いだった
——————————————————————
アリアン「ミュウの護衛には行く、だが彼奴が来るなら学園にはいかねぇ」
ミュウ「うん…それで良いよ」
シルフィ「ミュウ様…」
親の差金か、神様のいじめか、カイトは同じ学園にしかも同じクラス、更に席も近いと言う、最悪な状況が続いていた
度重なる嫌がらせに耐えきれなくなり
3人はカルデア学園の転校を決める
カルデア学園では高等部に上がると自らの職業が決まる儀式が行われる
他の地域やこの国でもそれは出来るがカルデア学園は毎年行われており、他国だと毎年行われる場所はないのだ
それを理由に3人はカルデア学園への転校が決まり、今度こそあいつの呪縛から解放されると思っていたのだ…しかし
カイト「君達ならついて来てくれると思っていたよ!」
何処でその話が漏れたのかは分からないが、何故か自分達が彼の為にわざわざついて行くみたいな感じになっており、彼女達は絶望した
私達はずっと彼と居なくてはならないのか…と
——————————————————————
…そんな中、ミュウはとある人物に目が止まる
ミュウ「あの人は…」
胸が高まり、顔が熱くなるのを感じる
懐かしい気持ちが溢れ出て
思わず隣にいたシルフィに言ってしまった
ミュウ「ねぇ、シルフィ、あの人と今日一緒に帰るわよ」
そこは幼き頃、ミュウ達が自分達の手で作った大切なお花畑である
「ここに色んな世界の花を植えて、世界で一番綺麗な花畑にする!」
ミュウ「うん!」
シルフィ「いいですね!」
これが3人の約束となり、少しずつだが上手くいっていた
季節によって変わったり、国や地域によってその気候でしか咲かない花などは流石に幼き頃の3人では不可能だが、いつかきっとやってみせる
……そうその筈だった、あの日あの男が全てをぶち壊したのだ
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ミュウ「綺麗な花が今日も咲いている」
ここは私の友達が大切に育ててる場所の1つ
私とシルフィ、そしてもう1人の友達の3人でここを育てている
カイトは私の他にもシルフィ達にも手を出そうとしつこく声をかけており、シルフィは何度も説明しても理解してもらえず、もう1人も嫌気が差して来る頻度が減ってしまった
ミュウ(…本当に最悪)
婚約者でも友達でもない、ただの知り合いに
何故こうも邪魔をされるのか理解できない
ただまだ彼を許しているのは、この花畑に手を出していない事、それだけが最後の良心の心だった
しかし彼はその心を踏み躙った
ぽすと頭に何かが乗り、甘い良い香りが周りに満ちる
ミュウ(…なんだろう…へ?)
最初はなんだろうと思っていたが花びらが目の前に映り、言葉を失う
ミュウ(これって…もしかして…!?)バッ
後ろに気配を感じた為、後ろを振り向くと
カイトがニヤニヤしながらそこに立っていた
そして…
カイト「………」にや
ミュウ「………!?」
左手の薬指に花の指輪があった、それは間違いなく彼女が大切に育てていた花の一つだ…
ミュウ(…もしかして…これも…)
そう彼が作った花の冠と指輪はミュウの友人である、もう1人の被害者アリアンが育てている花畑のものだった
その事実に驚愕していると、カイトはミュウの左手を勝手に掴み薬指に花の指輪を嵌め込む
カイト「ねぇミュウ…大きくなったら僕が君のお嫁さんにして、守ってあげるよ!」
そしてお揃いの指輪だよ?と言わんばかりに見せびらかすが、ミュウにはそれは届かない
ミュウ「………」
度重なる嫌がらせに加えて自分達の大切なお花畑を、大切な友達アリアンの花畑の花を勝手むしりとり、あまつさえ好きでもない男に
結婚してやるよ…と守ってほしくないのに
守ってやるよ…と言われ、彼女の心は決壊した
ミュウ「!!!!!!」
花冠を捨て、指輪を外し、涙を流しながらそこから逃げた
カイトはそれ以上追っては来なかったのはせめてもの救いだった
——————————————————————
アリアン「ミュウの護衛には行く、だが彼奴が来るなら学園にはいかねぇ」
ミュウ「うん…それで良いよ」
シルフィ「ミュウ様…」
親の差金か、神様のいじめか、カイトは同じ学園にしかも同じクラス、更に席も近いと言う、最悪な状況が続いていた
度重なる嫌がらせに耐えきれなくなり
3人はカルデア学園の転校を決める
カルデア学園では高等部に上がると自らの職業が決まる儀式が行われる
他の地域やこの国でもそれは出来るがカルデア学園は毎年行われており、他国だと毎年行われる場所はないのだ
それを理由に3人はカルデア学園への転校が決まり、今度こそあいつの呪縛から解放されると思っていたのだ…しかし
カイト「君達ならついて来てくれると思っていたよ!」
何処でその話が漏れたのかは分からないが、何故か自分達が彼の為にわざわざついて行くみたいな感じになっており、彼女達は絶望した
私達はずっと彼と居なくてはならないのか…と
——————————————————————
…そんな中、ミュウはとある人物に目が止まる
ミュウ「あの人は…」
胸が高まり、顔が熱くなるのを感じる
懐かしい気持ちが溢れ出て
思わず隣にいたシルフィに言ってしまった
ミュウ「ねぇ、シルフィ、あの人と今日一緒に帰るわよ」
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