黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

198話 数日ぶりの再開

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「おはようございますSランク!
また兵士団から呼び出し入ってますよ、今度は戦士兵団から。
至急戦士兵団第二兵舎まで来るようにとの事です。なにやらかしたんですか?」

ギルドの解体部門の受付に俺とエドガー2人で依頼の受注受付に来たら呼び出しが入ってることを知らせてくれた。
第二兵舎というと俺とエドガーが一時匿われていた場所だ。
スズナの呼び出しかな。

「兵士団に伝手ができてな、何か協力させられるんだと思うぞ。知らせてくれてありがとう、行ってくる」
「はーい、お願いしますね」
「エドガーも来るか?トレイとモーガンにも会えると思うぞ」
「そうだなー、1人だとまたコボルト捌くだけになるから行ってみようかな」

という訳で2人で再び兵舎を訪れることにした。
すこしぶりの道のりを2人で歩き兵舎にたどり着くとすぐにトレイとモーガンが現れた。

「2人とも、何日かぶりっすね!ここにくることは知らされてたんで案内するっす」
「ああ、2人とも朝早くからすまないな。
相変わらず忙しそうだな」
「そうなんだよー、休みなく朝から晩まで動きっぱなしだよー」
「捕まった教皇の調査に協力してるっすけど、もう色々ありすぎて、皆しばらく休みなさそうっすよ。予定してた砦の遠征訓練も延期になったっすから」

2人は俺たちと居た時よりもきっちりとした兵士の制服に胸鎧もしてちゃんとした格好だが顔に疲れが出ている。
案内された部屋は以前スズナに会った部屋だ。

「俺たちも同席するように言われてるっす。このまま一緒に待つっすよ」
「スズナがくるのか?」
「そっすよー」
「緊張するなー」

やはり予想通りだった。
まだ来るまで時間もあるだろうし駄弁りながら待つか。
その前に2人の魂見とくか、よし歪み無し。

「2人は聖女に合わなかったようだな」
「そうなんすよー見ることさえできなかったっす」
「あの日はほんとしんどかったよー、他の同僚とか仕事そっちのけで聖女見続けてるやつもいて仕事が増えて増えて・・」

モーガンの緩い顔がどんどん険しくなる
相当辛かったようだ。
話変えてやろう。

「そいやエドガー無事卒業できたぞ」
「おお!やったっすねー」
「俺らが必死に仕事してるうちにーずるいぞー」
「女王っすか?」
「いや、女王は諦めてちょっといい娼館に連れてった」
「ずるい」
「エドガー、ちゃんとやれたっすかー?」
「ああ、バッチリだぜ!」
「どんな子だったんだよー可愛い子だったらこの後中庭で転がしてやる」

モーガンは仕事のストレスがほんとやばそうだ。

「可愛いというか、格好いいというか・・」
「エドガーっすからねー、オーク娘とか」
「どんなイメージだよ!」
「かっこいい?もしやタイガが自ら」
「なんでだよ!」

いや、ある意味半分正解か?
この話題切り出したはいいが落ちが恥ずかしいぞ。

「エドガーの初めての相手は男だぞ」
「あっタイガ!」
エドガーが慌てているが、誤魔化すにも無理があるだろうから言ってしまう。

「えっー、やっぱりタイガと!?」
「違うぞ」
「エドガーってそっちだったっすか!?」
「ははは、まあそれは事情があってだな、俺も同じ娼館使ったんだけどその時空きが2人しかなくてな、女と男だったからお互いどっちか決めずにやろうってやった結果エドガーは男を引き当てた分けだ」
「エドガー、抱かれたら卒業したとは言えないんじゃ」
「いやいや、俺が抱いたほうだって」
「よくできたっすね」
「まあな、案外なんとかなったぜ」
「結局どんな奴だったんだよー」
「それは・・・若い虎獣人・・」
「タイガーっすね!」
「はははははは!」
「笑うなよー、俺としては結構いい思い出なんだ」

やっぱりなんつーか俺関係ないのに気恥ずかしい。
エドガーにしても不憫だし助け舟を出してやる。

「虎のやつも満更でもなさそうだったからな、エドガーは男相手でもしっかりやれたらしい」
「それはまあ、ほんと凄いっすね、ようやれたっすよ」
「男心は男が1番わかってるってことかーむっつり拗らせてきた甲斐があったなー」
「拗れてねえよ!」

なんだかんだ童貞卒業してもトレイとモーガンからは弄られ続けそうだな。

「タイガの方はどうだったんだー」
モーガンはこの手の話題好きで結構グイグイ来る
「妖怪男絞り」
「へ?」
「また言ってる」
「鳩屋って娼館のメルルーって娘おすすめだぜ」
「それじゃ兄弟になっちまうっすよ」
「いいだろ兄弟でも、興味あったら試してみろよ」
「いいなー俺最近彼女にあってもしてくれないからなー」
「最近モーガン欲求不満すぎてちょっとおかしいんすよ」
「適度に発散しとけよ」
「忙しすぎるー」

この話でも結局忙しいに帰結してしまった。
しばらく愚痴聞いてやったほうが良さそうだ。
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