黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

187話 象徴ウォッチング

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タニロの食堂
ギルドで仕事した後はだいたいここで飯を食う。
エドガーの昔からの行きつけだそうだ。
安くて美味くて量もある。
そしてメニューが多いので飽きない店だ。
そこで今日の俺とエドガーお互いの事を話していた。

何故かエドガーに頼まれたので俺たちの周りを消音の魔法で囲い外に会話が聞こえないようにしている。
「そんで、解体教えてた3人がさ風呂で俺のちんこ見てめちゃくちゃ盛り上がってさ」
「そりゃ誰でもすげぇってなるだろ」
「でもタイガと2人の時はなんか言われたりとかは無いだろ。
その3人はもう、入んのかとか勃起みせろとか触らせろとかすげーグイグイ来てさ、めっちゃ困った」
「元気な奴らだな、そんで?」
「ちょうどよくバートも来たから助けを求めたんだけどさ、星6の実力見せろよってバートまで言ってきやがって、俺も覚悟決めた。でもだったら俺だって他の奴らの勃起ぐらい見たくてさ、代わりに勃起見せろって言って風呂の奴ら全員で勃起見せ合ってきた」
「ずるい」

ずるい、なんで俺がいない時にそんな楽しそうな事になってるんだ。
俺だってエドガーよりデカい星7の実力を見せつけてやりたかった。
他の奴らの勃起見ることなんて滅多に無いのだ、見たすぎるだろ。

「へへへ、タイガ居なくて残念だったな」
「くそー何で今日に限ってそんな面白い事が起こるんだ、エドガー詳細教えてくれ、どうせしっかり見てきたんだろ」
「へへ、もうバッチリとな!」

流石エドガー
付き合いは短いがエドガーのイチモツへの関心度の高さは知っている。
俺だって見れるもんなら誰のでも見たい。
やはり気になるよな、男の象徴だ、男らしさを語る上ではやはり重要な箇所である。
物の良し悪しから持ち主に至るまで事細かに観察して品評し合うのが俺とエドガーの最近の風呂の楽しみ方だ。

「まずはその教えてた3人組だな、大きい順に、ポール、フォスター、クロトだったまあそんなに差が無かったけどな、太さもそんな変わらなかったけどポールがちょっとデカく見えたな。3人とも普通の時から皮被ってて、ポールとフォスターは勃たせる時に自分で剥いてたけどクロトは自然に剥けてたな」
ほんと流石エドガー、よく見ていらっしゃる。でも肝心な事を言い忘れてる。

「3人はデカかったのか?」
「いや、平均前後じゃないかな?ほかの風呂の奴らも似たり寄ったりって感じだったし、3人以上の奴らも5人居たしな。
3人とも他の奴らのは知らなかったみたいで、案外普通な事が分かってショック受けてたな。村の姉ちゃんには大きいとか言われてたらしい」
「ははは、そらショックだろうなー。でも実力を知ることはいい事だと思うぞ、デカいと思い込んでてろくな技も無い奴居るからな」
「なるほど、そんな励まし方もあったのか、みんなまだ若いからデカくなるさって言ってたな」
「3人の種族は?」
「ポールとクロトは普人族、フォスターは兎獣人のハーフ」
「ならみんな普人族基準かー歳は15って言ってたっけ、まあ多少は成長するかもなー」

普人族の成長期は12~18ぐらいの間だったか。普人族の体に獣人の耳や尻尾のあるハーフも同じだ。

「多少かー、俺は15ぐらいからめちゃくちゃデカくなったと思うけどな」
「俺もそんな感じだったな。でも鬼も狼獣人も大型の種族だから変化も激しいけど普人族じゃそんなに変わらなさそうだな。
それより、1番デカかったやつはどんな感じだった?」
「馬獣人のハーフの男が1番デカかったな、バートがギリ負けてて悔しがってたな。
周りのやつと比べても一段デカいのになんで俺はレアじゃねえんだってぼやいてたな」
「そうか、バートの本気モードも見れたんだな。いいなー」
「バートはなんていうかほぼカイルと一緒って感じだった、背や体格も似てるしな」
「あーあの虎の男、確かにギリ星3に及ばすって所だな。やっぱりあれ以上になると更に見応えあるだろ」

俺もエドガーの相手してくれた虎の男の寝起き本気モードは見たから分かる。
バートはあれぐらいなのか。
やっぱそこそこいいもん持ってんな。

「他の奴らと比べたらバートも目立つけど、やっぱり1番デカいやつが一際存在感あったな。
でも体細いからバートの方が様になってた」
「いいもん持ってるやつにはガタイもよくあって欲しいよな」
「だなー、面白かったのは1番小さいやつだな、ポールと比べて頭1つ分ぐらい小さかったやつだけどバートより一回りぐらい体デカくて逞しい奴で、本人小さいこと気にしてたけど意外と様になってて良かったな。そこんとこちゃんと褒めたら照れまくってて面白かった」

うんうん、わかる。
イチモツは男を引き立たせるが逆もまた然りで男らしい逞しい体はイチモツを引き立てるのだ。
やはり俺はデカいのが好きだが、小さいのもまた趣がある。

「俺も今度解体場の風呂行った時は見せ合いしてえなー」
「バートがタイガには大人しくさせろって言ってだぞ。ただでさえ他の奴らビビってんだからって」
「ひでぇ、俺だって自慢してえのに」

エドガーは自分の事は言わないが、どう考えても1番デカいのはエドガーで他の奴らの衆目を浴びて、大きさを讃えられてきたんだろう。
エドガーは体はデカいし逞しいし、モノ巨大ではあるが長さと太さのバランスのとれたとてもいい形だ。
俺も普段からエドガーを評価して褒めている。

「タイガが俺以上ってのは俺がしっかり知ってるからな。タイガが一番すごい」
「エドガーに褒められるのは嬉しいけどよ、何で故郷の奴ら以外は俺の見て怖がんのかね、エドガーだって充分馬鹿でかいのに」
「うーん、タイガの見た目?」
「それも酷いぞ、こんなデカくてしっかり鍛えてて自慢の体なのに」
「俺は全部かっこいいと思うけどなー」
「だろ、エドガーぐらい分かってくれる奴が居りゃいいのにな」
「傭兵で有名になれば印象変わるかもな」
「なるほど、いい案だ!
確かに俺にはまだ名声が伴ってないな、その方が一層俺の裸の実力も分かってくれそうだ。聖女の件片付いたら傭兵ランクガンガン上げてこうぜ!」
「動機があれだけど、もとからそのつもりだしな、頑張ろうぜ!」

そうは言ったが聖女を討伐するとかなれば大々的にはいかないだろうなー
それどころかバレたらこの国に居られなくなりそうだ。
恐れられるどころの話じゃない。
ままならんもんだぜ。
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