黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

186話 新人達と風呂へ

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(エドガー視点)

「バートー報告書頼む」
今日の分の解体の仕事を終えてバートに報告しに来た。

「おう、お疲れさん。今日は大人気だったな。いつも通り準備しとくから先風呂入ってろ」
「おう、なんか余計に疲れたぜ」
「ははは、こっちとしては助かってるぜ。
この時期は新人多いからな。また協力してくれ」
「ああ、分かったぜ」

今日の後半は人に教える事ばかりになった。
頼られることは悪い気はしないし、自分としても教える視点で見れば新たな気づきもあって、なんだかんだ充実した1日だった。

俺やタイガは解体場の仕事をいつも4時半辺りで切り上げる。
夕刻の鐘の頃にはギルドでの報告も終えていたいので、そこからゆっくり風呂に浸かる時間なんかを逆算したらこの時間なのだ。
風呂の時間を短くしても洗濯が終わらないので結果風呂でゆったりできる。
いい事だ。

しかし今日はタイガが居ないのが残念だ。
いつも風呂上がりに魔法で体を乾かしてもらっている。
タイガの魔法は器用で乾燥の魔法と温風の魔法を組み合わせて速攻で毛並みがふわふわになる。
今日はそれが無いので、獣人用に置いてある風の魔道具で地道に乾かすしかない。
長年やってきた事なので慣れてはいるのだが、タイガの魔法に比べるとかなり面倒くさい。

俺も早く魔法を使えるようになりたいのだが、魔力操作がなかなか上手くいっていない。
体内の魔力の流れが変わってしまった為でもあるが、俺はこれまでまともに魔力操作なんて意識した事がなかったのだ。
変身魔法は魔力操作しなくても体内の魔力に働きかければ使えていた。
本来はそれじゃ無理だからとタイガに呆れられた。
俺の魔力が多く濃いから魔力操作しなくてもできていたのだろうと言われた。
今使えなくなってしまったのは昔の感覚が邪魔して上手くできないのだろうということだ。
焦って魔力操作をすると俺の場合は雷属性ということもあり誰かを感電させる可能性があるので慎重に練習している。

「3人も初日よく頑張ったな、お疲れさん。慣れてくればエドガーぐらい数もこなせるようになるからまた依頼受けてくれよ」

バートが俺の後ろにいた3人を労った。
俺に教えて欲しいと言ってきた3人で名前はクロト、ポール、フォスターという。
3人とも15歳で先月ギルダナから南の方にある農村からやってきて、ギルドに登録したばかりなのだとか。
ワーカー歴では俺よりも少し先輩だ。
風呂も一緒に入るっぽいしこれまで何してたかなんか聞いてみたい。

「3人とも風呂行くぞー」
「ああ、俺広い風呂って初めてだなー」
「楽しみだな!」
「女いるかな?」
「残念ながら男女別だ」
「ちぇー」

3人とも風呂が楽しみなようだ。
俺もタイガに散々言われて楽しみだったからな。
実際期待するほどのものはあると思う。

「「おおー」」
「風呂は?」
脱衣所に入ると2人が驚く声を上げ、クロトだけはまともな反応だ。

「風呂はこの部屋の奥、そこに洗濯の魔道具があるから、服全部放り込んでから風呂行こう」
「へー便利だな!」
「洗濯面倒でしばらくしてなかったもんな。ここくれば洗濯できるのか!」
「ポールとかパンツ裏返してまた着てたよな!」

3人とも洗濯の魔道具には驚いていた。
しかしろくに洗濯してないのか。
俺も面倒ではあったが少ない服を着回す為に毎日洗濯はしていた。毎日走り回って汗と埃に塗れてたから仕事するうえでも洗濯は必要だった。
タイガも魔法で直ぐに服を綺麗にしている。
年頃の若者なんてこんなもんなのかもな。

俺と3人は荷物を脱衣所のロッカーに入れ、洗濯の魔道具の前で服を脱いでいく。
俺は3人とは別の洗濯の魔道具を使うことにした。

「全部入れたら蓋閉めるだけでいいぞ」
「へーい」
「でっ!!」
「ポール?」

大声を上げ固まったポールを2人が不思議がりそしてポール視線の先の俺を見た。

「!!」
「でかっ!!」

3人の視線は俺の股間へと吸い込まれた。
どんな反応されるだろうかと期待していたから予想通りで面白い。

「へへへ、自慢の息子だぜ!
そら、風呂行くぞー!」

3人にでーんと見せつけて、固まってるのでさっさと風呂行くように促す。
へへへ、気分がいいぜ。
ちなみに3人は凄く普通だ。
タイガから聞いた基準てきには星2ってところだ。
自分のやタイガのを見過ぎて他はめちゃくちゃ小さく見えるが、あくまでタイガに聞いた基準を参考に判断する。
星2だってよく見てそれぞれの良さや味を見つけるのが面白い。
タイガと2人の時は、タイガが消音の魔法で俺とタイガ2人だけにしか会話が聞こえないようにしてくれるので、他人のイチモツを品評しあって楽しんでいる。

「いいなーもっと良く見せてくれよ!」
「はいはい、洗い場で見てていいからな」
「なあ、それ入ると奴いるのか?」
「いるぞ、人体の不思議だ」
「すげーな、ほぼ腕と変わらねえじゃん。
今度村帰ったらリリ姉に腕入るか試してみたいな」
「リリ姉は行けそうだよな!」

なんかとんでもない事を言っている。
リリ姉とやらが心配だ。
しかし話ぶりからこいつらはすでに卒業済みらしい。
農村のやつらはやる事なくて早いと聞くがその通りなようだ。
俺だってこないだやる事やったから別に羨ましく無いもんな!

洗い場に移動して置いてあった水の魔道具で体を洗う。
冷えなータイガにお湯を出してもらいたい。

「なあ、エドガーさんのそれ勃ってる訳じゃ無いよな?」
「勃ってないぞ」
「じゃあそれ以上デカく何のか」
「なるぞー、3人とも早く体洗えよ」
「勃ってるとこも見たい!」
「俺も見たい!」
「はあ、ここでか!?」
「いいじゃんよー見せ合いとか普通やんだろ」

3人めっちゃグイグイくる。
タイガでも最初は気を使ってくれていたのに。

「なー触ってもいいか?握ってみてえ!」
「どんだけ遊んでたらこんなデカくなんだ?」
「勃たせてくれよー」

どーしよう、どうしたらいいんだ。
タイガならこんな時どうするだろうか。
余裕で見せつけてそうだな。

「なんかおもしれー事になってんな」
「バート!助けてくれ!」
「俺も前から気になってたんだ。星6ってやつの実力見せてくれよ」

バートに裏切られた。
くそー救いがない!

「分かった見せるから!ただし、見るなら代わりに俺にも勃起を見せろ!フェアじゃねえだろ!」
「おーいいぜ!」
「別に勃起ぐらいな」
「リリ姉に褒められたんだからな、俺だって自慢したいぜ」
「おーい、星6がついに本気見せてくれるぞーみたいやつはこっち来い」
「バート!?」
「やるなら派手に行こうじゃねえか、風呂で変な基準作りやがって責任取りやがれよ」
「それは俺じゃなくてタイガだろ!」
「居ないやつに言っても仕方ねえじゃねえか」

くそー何で今日タイガはいないんだ。
バートに呼ばれて風呂にいた他の男たちも集まりだしてしまった。
もう後には引けない。
男決めなくては。
やけくそだ!
ここ全員の勃起目に焼き付けてタイガに細かく説明してやる!
タイガはきっと悔しがるだろうな。
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