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1章 呪いの女
172話 聖女の力
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「タイガ、どうなってるんだ?」
エドガーは目を瞑ったまま涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃだ。きちゃない。
見なくても聖女の声を聞くだけでこれ程の事になるのだから聖女の力は絶大だ。
周りの人々も皆大号泣、聖女の尊さを思いおもい叫んでいる。
「多分、呪いだ。あの娼館の女王見たいに、聖女の呪いによって強制的に聖女を敬ってしまう」
「やっぱりヤバくないか」
「相当、でも聖女は人に尽くしているようだし悪い事ではないように思うんだよな」
強制的に敬わせる能力を利用すればそれはもう色々やばいことやり放題だろう。
今見ている感じ、聖女は善良そうだし、人々は幸福を得ているのでなんとも言えない。
俺はまた聖女の観察を続ける。
聖女は今度は集まった人々と1人ずつやり取りを始めた。
人々は列を作り始め、兵士団に促されながら聖女の元へ行き一瞬だけやり取りをする。
聖女の魔力が一瞬体を包むものが居るので治療を施しているようだ。
どんな治療かは分からないが全て一瞬で終わっている。
俺の治癒魔法なんて傷の範囲をしっかり認識して発動してから数秒しないと効果が現れないのに聖女は全身を一瞬魔法に包むだけだ。とんでもない技術の高さがわかる。
そのまましばらく様子を眺めて氣で聖女と触れ合う人々を細かく読んでいく。
そして気づいてしまった。
聖女はやはり相当やばい。
ゾッとした。
聖女と交流したものは聖女と手を交わして行くが、その前後で触れたものの魂が少し変わるのだ。少し歪んでいる。
俺は教皇を思い出した。
あいつの魂は相当歪んでいた。
そして中には最初から歪んでいるものもいた。
そんな物はだいたい貢物や金を差し出している。
魂を歪まされた物は聖女に貢いでしまう。
これはもう黒ではなかろうか。
聖女の周りに集まる人混みや兵士の魂を感じてみても同様に歪みが出ている。
前列にいるものほど歪みが大きいと思う。
たぶん魂が歪んでしまった物はそのまま聖女を崇拝し続けてしまうだろう。
そんな気がする。
俺とエドガーの魂を感じても歪みは感じない。
歪みが出る者達の距離は聖女から10メートルほどだろうか。それより離れた人の魂は歪んでいない。
「エドガー、離れよう」
エドガーの手を固く握りしめて離れないように人の波にをかき分けて、焦ったく思いながらも何とか人混みを出てその場を離れた。
エドガーは目を瞑ったまま涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃだ。きちゃない。
見なくても聖女の声を聞くだけでこれ程の事になるのだから聖女の力は絶大だ。
周りの人々も皆大号泣、聖女の尊さを思いおもい叫んでいる。
「多分、呪いだ。あの娼館の女王見たいに、聖女の呪いによって強制的に聖女を敬ってしまう」
「やっぱりヤバくないか」
「相当、でも聖女は人に尽くしているようだし悪い事ではないように思うんだよな」
強制的に敬わせる能力を利用すればそれはもう色々やばいことやり放題だろう。
今見ている感じ、聖女は善良そうだし、人々は幸福を得ているのでなんとも言えない。
俺はまた聖女の観察を続ける。
聖女は今度は集まった人々と1人ずつやり取りを始めた。
人々は列を作り始め、兵士団に促されながら聖女の元へ行き一瞬だけやり取りをする。
聖女の魔力が一瞬体を包むものが居るので治療を施しているようだ。
どんな治療かは分からないが全て一瞬で終わっている。
俺の治癒魔法なんて傷の範囲をしっかり認識して発動してから数秒しないと効果が現れないのに聖女は全身を一瞬魔法に包むだけだ。とんでもない技術の高さがわかる。
そのまましばらく様子を眺めて氣で聖女と触れ合う人々を細かく読んでいく。
そして気づいてしまった。
聖女はやはり相当やばい。
ゾッとした。
聖女と交流したものは聖女と手を交わして行くが、その前後で触れたものの魂が少し変わるのだ。少し歪んでいる。
俺は教皇を思い出した。
あいつの魂は相当歪んでいた。
そして中には最初から歪んでいるものもいた。
そんな物はだいたい貢物や金を差し出している。
魂を歪まされた物は聖女に貢いでしまう。
これはもう黒ではなかろうか。
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前列にいるものほど歪みが大きいと思う。
たぶん魂が歪んでしまった物はそのまま聖女を崇拝し続けてしまうだろう。
そんな気がする。
俺とエドガーの魂を感じても歪みは感じない。
歪みが出る者達の距離は聖女から10メートルほどだろうか。それより離れた人の魂は歪んでいない。
「エドガー、離れよう」
エドガーの手を固く握りしめて離れないように人の波にをかき分けて、焦ったく思いながらも何とか人混みを出てその場を離れた。
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