黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

169話 感想会

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黄色い朝日を浴びながらいつもの宿屋に帰りつきまたグーグさんに心配されたが、エドガーが卒業したと言うと呆れられながらも笑って喜んでいた。
また3日分の宿代を払い部屋へと入った。

一気に払ってしまいたいがエドガーの懐事情と相談だ。
娼館の金なんかは俺が出したが基本は折半だ。
その方が後腐れなく付き合える。
娼館は俺がそうしたいからしただけで金のことは気にするなと言っている。
どうせたくさん持っていてもそんなに使う機会は無いのだ。
少し安心できるぐらいの蓄えがあれば良いと思う。
部屋に入ると速攻下着だけになりベッドに横になる。エドガーも同じだ。

「エドガー、上手く行ったみたいで良かったな」
「ああ、ちゃんとタイガに言われた事は気をつけてたからな。褒めるとか独りよがりにならないとか、相手の喜ぶことをしてやるとか」
「それで、してみた感想は?」
「想像以上に気持ちよかった。俺自身が気持ちいいのもそうなんだけど、カイルが気持ちよさそうにしてくれてると、なんか凄い満たされて充実感がすごかった。タイガが言ってたことすごい役に立ったぜ」

行為を思い出しているエドガーのパンツは起き上がった大怪獣によってつっぱり上げられている。

「だろ、やるならしっかり相手を満足させてやらないと男が廃るからな」
「ずっとカイルの世話にはなってたけどなーやっぱりプロってすげえなって思った。俺より若いのに」
「それでもエドガーには感心してたようだぞ。気遣いが良かったと言ってたし、最後のだって仕事ではなく自分がそうしたくてしてたんだろう。気に入られたようだな」
「そうだといいな、今度はしっかり金貯めて俺が買ってやりたいな」
「良い心意気だ」

エドガー自身も相当気に入ったようだな。
やらせといてあれだがやっぱり男相手も全然問題なかったな。
次は女をじゃないまである。
まあ俺も全く抵抗ないしな。男経験の方が多いし。

「俺ばっかりじゃなくてタイガの方も聞かせてくれよ。どんな子だったんだ?」
「妖怪男絞り」
「妖怪?」
「俺をすっからかんにするまで快楽を貪り尽くさないと満足しない怪物だったな。
めちゃくちゃ難敵だったけど、きっちり成敗、、満足させ尽くしてやったぞ」
「なんかやっぱりタイガのそう言う話って想像してたのと違う。
こいういのが良かったとか気持ちよかったとか想像してたのに」
「いや、気持ちよかったのはそうなんだけどな。相手をきっちり満足させてやろうと思うと全然そんな余裕なくてな。
常に俺を搾り尽くそうと狙ってくる女だったから大変だった。エドガーだったら干からびてたかもしれん」
「なにそれ・・・」
「でもそれでも俺がやりたかった通りひたすら優しく抱いて満足させたけどな。お陰で俺もすっからかんだけどな」
「意外、タイガって激しそうなイメージあるのに」
「俺は相手のことを確かめながらゆっくりする方が好きだぞ。やっぱやるんだったら俺の方もしっかり味わい尽くしたいからな」
「わかる、俺とカイルもそんな感じでしてた。カイルがやりたがったし、俺もその方が好きかも」

だろうな。エドガーは多分俺よりも丁寧にお互いを確かめ合っているのだろう。心まで感じあって、この短期間でも情が芽生えているようだったからな。
ただの発散の為にならこうはならない。
俺は結構発散の目的が大きいのだが、相手にはきっちり俺の存在を刻みつけてやりたいからな。メルルーに情は湧かない。
メルルーにもそれは伝わっているだろう。
一夜限りの相手として俺と言う存在を記憶に刻む。それが後腐れない。

遊びではなく本来の目的であればエドガーのやり方の方が正しい。
エドガーはまだ遊びを覚えたわけではない。それでもエドガーと虎の男2人の間には必要以上の絆はない様子で別れていた。
お互いの立場まで分かった上でしっかりと確かめ合った結果だ。
これはカイルという虎の男娼の気遣いが大きい。
どちらかが半端な意思なら痴情の絡れになるからな。
本当にいい相手だったと言う事だ。
エドガーも初めてでここまでやり切ったやつだ。
半端者相手ならそれを察して後腐れなくやる方法を覚えるだろう。
やはりエドガーはできる男である。

「エドガーはどんな事してきたんだ?何が一番良かった?」
俺はもう少し聞いておきたかった。
エドガーの勇姿を知りたかった。
今であれば聴ける雰囲気だ。

「口でしてもらったり、俺もカイルの咥えたり。ちんこ同士を擦り合わせたり。後は色んな体位で挿れてた。最初はカイルが上に乗ってくれて。その後は色々と、例えが難しいけど。
どれもめちゃくちゃ気持ちよかったけど、1番興奮したのはちんこ同士で擦った時かな。気持ちよさでは挿れてたほうが気持ちよかったけどな」
「なるほどエドガーは兜合わせが好きなのか。男とやった甲斐があったな。いいよな、俺も一番好きだ」

男と男、象徴同士のぶつかり合いは男とやる中で一番男らしい行為だと俺は思う。
大きさを比べ合ったり、どちらを先にいかせるか等を男の象徴それ自体で競い合うのだから興奮しない訳がない。
大きさや、いく時間に差があったとしても象徴そのものの技術でカバーする様は男としての格の高さを見せつけているようでとても良い。
真に男を比べると言うのならばこれであろう。
エドガーちんぽ大好きだからな。
納得だ。

「タイガはどんな感じでしてたんだ?」
「俺はほぼ即挿れ。
いらん事せんではよ挿れろって雰囲気だったしな。
そんで動き方や体位変えながら色々。途中からはケツも使わせてた。そうしないと埒が開かなくてな」
「ケツってそんなに凄いのか?」
「まあな、好きなやつには堪らんだろう。
気になるなら今度虎のやつとやる時にしてもらえ。あいつのなら初めてでもじっくり時間かければ入るだろうし、丁寧にしてくれるさ。あいつ以上のがきたらやめとけよ。しっかり練習しとかないと無理だ。
無理してケツ痛めるとまじで辛いからな」
「そうか、うん、分かった。
カイルって努力してるんだな」
「エドガーぐらいの挿れられる奴はもう才能だと思うぞ、努力も必要だけどな。
俺は散々デカいの入れられまくったから入るようにはなっちまったが、才能なくてほとんど痛いだけだったな。鬼共が乱暴すぎるだけかもしれんがな。でも痛い中でも感じるもんは感じるからな、痛みがなけりゃ良いもんなんだろう」
「はえーーー」

エドガーが間抜け顔であくびをしながら応答した。
俺も眠い!
話もこんなもんでいいだろう。
「眠い、寝る!」
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