黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

158話 主導権を取る

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(タイガサイド)
ベッドに腰掛け、すぐ横にメルルーも座る。
メルルーの背中に腕を回して力強く抱き寄せる。
服越しにメルルーの体温が伝わってくる。
既に体には静かに熱気を帯びてメルルーの興奮がわかる。

「メルルーはどうしたい?」
「タイガさんの好きにしていいよ。私乱暴なのも平気です」
「もう好きにしてるさ、俺はメルルーを満足させたい。だからどうしたいか教えてくれ」

メルルーが俺とどうしたいかを言わせる。
仕事として俺に尽くそうとするのではなくメルルー自身の意志を言わせる事が重要だ。
言わせたと言う事、俺に求めたと言う事で主導権を得られる。

「じゃあ、タイガさんの体が見たい」
「それから?」
「激しいのがしたいです」

よし言わせた。
だがな、好きなようにはさせない。
俺は丁寧にひたすら優しく抱いてやろう。
その方が好きだからだ。

俺の方がメルルーよりも好きにする。
それでもって満足させてやろう。
俺は上に着ていた羽織りを脱ぐ。

「メルルー脱がせてくれ」

主導権を得た俺はメルルーに指示を出す。
メルルーは俺の軽衫の腰紐に手をかける。

「そこは最後だ」

メルルーがそこに手をかけたのは欲求もあるだろうがそこが1番わかりやすく脱がせられそうな所というのもあるだろう。
現にメルルーの行動を止めるとどうしたらいいのかと言う面持ちだ。

俺は故郷の服を自分で作って着ている。
こちらの人間には馴染みがないものだ。
上の肌着としている腹掛けの裾を捲り下の紐をメルルーに見せてやる。
どちらかと言うと腹筋を見せつける。
メルルーはまた更に興奮した様子で腹掛けの紐を解く。そして仕組みを観察して巡り上げるように俺から脱がせる。

「不思議な服ね。でも背中が見えてかっこいいです」
そうだろう、俺も腹掛けの背中や肩が見えている様子が好きで着ているのだ。

いつもなら語りたい所ではあるが今は余計な会話はしない。
今の空気に水さしたくない。
メルルーは次に俺の脚半、地下足袋の留め具を外して脱がせる。
そしていよいよ後回しにさせた軽衫に手をかける。
脱がせやすくさせるために立ち上がる。
軽衫の腰紐を解くとストンと脱げる。
そして本当のラスト、パンツとしている膝上までのハーフパンツ。
これは一般的な下着だ。
故郷ではステテコと言われてた。
鬼の村を出る頃までは褌だったが、だいぶ成長してしまった俺だとキツめにすると窮屈だしボリューム出過ぎてかなり揺れるし、緩めにするとすぐにはみ出すので、ハーフパンツで自由にさせてる方が落ち着く。
メルルーはパンツの上から俺の竿を摩る。
これは許す。期待させるためだ。

「凄い、大っきい」
俺はまだ平常を保たせている。
通常時からそこらの奴の本気よりもデカいという事をメルルーに見せつけたいからだ。
パンツの腰紐をが解かれメルルーの手によってゆっくりと降ろされて俺のものが露わになる。

通常時であっても太く長い。
確かな重量で垂れ下がる竿とこれまた重みで皮を張りぶら下がる2つの玉。
俺の男としての象徴がメルルーの眼前に晒された。
視線が釘付けになっている。
言葉は発してこない。
メルルーは息を飲みこみ喉が動く。
充分な期待を与える事ができているようだ。
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