黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

152話 サイズ

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「なあ、タイガってその村の中では何番目ぐらいだったんだ?」
主語が無いがエドガーが考えていることはアレしか無いだろう。

「ちんぽの話だよな?」
「う、うん」

お互い射精まで見せ合った仲なのに口に出すには恥ずかしかったようだ。
口内射精の話では無い。

「俺が村を出る前、15の時だと7番目ぐらいだったな。
まだまだエドガーよりも小さかったな。
エドガーだと2番だろうな。
1位は爺ちゃんだな、エドガーよりもまだデカかったと思う」
「そうかー2番か、ちょっと悔しいな。でも俺他の鬼族にも勝ってるんだな!」
「言ったろ、エドガーは相当デカいって。俺が見てきた限りだとエドガーより上は俺と爺ちゃん除いて3人ぐらいかな」
「結構いるな」
「上には上がいるってことだな。俺と同じ鬼族で軍隊で一緒になった奴と、同じく軍にいた馬獣人のやつ。それと国1番と言われていた水牛の獣人の男。こいつはヤバすぎて身長3メートル以上あって全身筋肉ダルマで、ちんぽは長さ155センチ、横幅45センチとかいうバケモンだ。玉もデカすぎて引きずってた」

見せ物小屋で自分の体と千摺り見せつけて稼いでた奴なので何度も観に行っていた。
巨大すぎるちんぽから大量の精液が間欠泉のごとく吹き出す様は何度見ても圧巻だったが、羨ましいとはそんなに思わなかった。
一度は自分もあんな感じにしてみたいとは思ったが、流石に巨大すぎて生活に支障が出るし玉引きずってたら戦う事もできない。

「最早想像もつかないけど、そんな奴も居るんだな。いつかそんな奴見てみたいぜ」

確かにアレが存在するのだから他にも居ないはずはない。この国にもそんなのがいれば見にいきたいな。

「15の時でタイガが7番ってことはかなり成長したんだな。今は俺以上だし」
「まあな、年々成長してるが最近はそんなにだな」
「まだデカくなんのか!」
「そうだといいけどな、鬼族は30過ぎまではデカくなるって聞いてるぞ。体が。
大型の獣人もそんな感じじゃなかったか?」

普人族は10代の中程で成長しきると言うが、寿命の長い他の種族は成長がもう少し緩やかだ。
会ったことは無いがエルフ族なんて50過ぎてもまだ子供の容姿なんだとか。
エルフは極端だが他の種族は大体30から50歳ほどで成長が止まり緩やかに壮年へと進み晩年の50年程で急に老いが早くなるのだという。

「俺はそんな変わった気がしないな。いつも見てるから違いがわかんないし長さ測った事もないからな」
「そうなのか、勿体無いな。まあ俺も測ったのは随分前だな。物差し高いもんな、俺らだと長いのいるし」

物差しや巻き尺は精密機器で高級品だ。
俺が前に20センチのもが売られているのを見た時はギルド通貨で言えば3万ロングほどだった。俺のはもっとあるから全然足らない。
そもそも長さ測るためだけにそんなに金かけられない。
建築現場などには長いものが必須になるが、1本の定規から紐や棒に書き写して使っている。

「物差しって高いのか。配達屋には長いの1本あったけどな。俺らはそこから料金の基準になる長さに印つけた紐を作って使ってた」
「俺も昔似た事やった。魔法学園にあった物差しのメモリを紐に書き写してから測ったな。でも長さ足りなくなってから測ってないな。紐捨てないでとっておけばエドガーなら長さ足りてたとおもうんだけどな」
「俺も気になるし手に入らないかなー配達屋の仲間に写しが貰えないか頼めないかな」

俺自身のもそうだがエドガーの正確なサイズも大いに気になる。そのうち絶対手に入れよう。
いつか作りたいと思ってる銭湯にも置いてやろう。
絶対楽しい事になるぞ。
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