黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

151話 タイガの過去-鬼たちとの生活

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「村の話としてはこんな所だなー
なんか他聞きたいとこあるか?」
長くなったが話したかったことは話したと思う。
弱かった俺がどう思いながら力をつけてきたかエドガーに伝われば良いと思う。

「なんか聞く限りだとかなり壮絶なんだが、タイガも努力してたんだな」
「まあ必死ではあったけど俺は楽しくやってたつもりだ。ちゃんと成長の手応え感じてたし」
「俺も最近楽しいからおんなじ感じかな。
聞きたいことといえば、村の生活ってどんな感じだったんだ?今の所ヤバい集団の集まりにしか思えなくて」

まあ俺の話だと暮らし具合なんかはわからないか。
俺が勝負や喧嘩しまくって犯されまくったり、犯しまくったりしてたって話だからな。

「ヤバい集団なのは間違いないな国を落とそうとした奴らの集まりだし。
生活的にはまあ普通の村のだな。畑で作物育てたり、狩が得意な奴が獲物取ってきてみんなで捌いたり。全員で協力しながらわいわい生活してた。変わった所といえば爺ちゃんと俺以外の奴は特定の家がなくてどいつも思い思い家を変えて数人で寝泊まりしてたし外で適当に寝てる奴もいた。
村には2箇所かなりデカい風呂があって、俺の故郷だと温泉っていう地面から熱い湯が湧いてくる所があってそこから湯を引いてきてたから1日中風呂が湧いてて村のやつはみんなその風呂を使ってた。鬼同士が裸見せつけ合うとすぐに競い出すから毎日盛り上がって楽しかったな」
「タイガみたいなのが沢山いるんだろ。凄そう」
「俺とエドガーが昨日の晩したみたいなのが毎日、何十人と競うからなそりゃもう楽しいさ。
あと喧嘩するにはルールがあって、村に何箇所か土俵っていう土を盛って固めた台の上にしめ縄で円を描いた場所があってな、その円の中で素手で殴り合ったり取っ組みあったりして相手を外に出すか先に転ばせれば勝ちっていう相撲って喧嘩のやり方で戦ってた。何も決めずに喧嘩すると殺し合いになるからな。サクッと勝敗が決まって便利だし。負けても文句は無しが掟だった」

喧嘩が始まると土俵の周りにはわらわらと見物人が集まって盛り上がり。決着と同時に見物人に見せつけるように負けた奴を犯し出すと更に盛り上がった。野蛮だが男らしい光景に俺も興奮したし、俺も合意の上やるようになってからは良くそうした。
どっちが上か下かを決める勝負なので犯される方も文句がないのだ。

「生活の中で勝負する事が当たり前だったんだな」
「そういうことだ、何でも競いたがる鬼族らしい生活だったな。
気が強い奴らばかりだからすぐ喧嘩になるが勝敗がつけば恨みっこ無しで直ぐ和解する。
あと鬼族って割と頼られることが好きなんだよな、頼られる事は男らしい事だから、みんな頼られようとして進んで助け合うし大きな問題も無かったな」

いい村だと思うのだが、俺が村を出てから1年後に村は無くなった。
鬼達の軟禁が解かれたからだ。
なんだかんだ村に退屈しきっていた鬼達は軟禁がとかれると1人残らず即村を出ていき、変わりに残された温泉を利用しようと商人達が村に入り温泉地に作り替えていた。
それはそれでいい場所となって観光地として人気になった。
村が無くなるのは寂しかったが、結果良いところになって嬉しかった。
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